Subject: [ts-mag:00030] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 235号】 Date: Mon, 30 Jan 2006 08:07:28 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2006/01/27 Keywords:OpenGIS,TNTmips,Print,Dithering,Color Balance, CSV,DV72 オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第235号「 色 の 調 整 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 衛星画像の印刷などで、モニターの色と印刷の色が合わないということ が時々あります。今回は、このような場合の対処法や考え方について解 説します。 画像の色の調整や印刷用カラーの調整に関するドキュメントとしては、 以下のものがあります。 1)Tutorialの「Getting Good Color」.... http://www.microimages.com/getstart/pdf/color.pdf 2)同じく「Printing」.... http://www.microimages.com/getstart/pdf/printing.pdf 1)の前半(20ページまで)は、モニター上でデータの見栄えを良くするた めの説明です。21ページ以降に、印刷のための「ディザリング」や「カ ラーバランス」についての説明があります。 2)の12ページに「カラーマネージメント」の話があります。その中で、 次の3つの資料が引用されています。V6.9のリリースノートをお持ちで あれば、カラー図版の中に含まれています。 2-1) 「Color Management for X Server and Views」.... http://www.microimages.com/documentation/cplates/69colormatching.pdf 2-2) 「Color Management for Printing and Proofing」.... http://www.microimages.com/documentation/cplates/69colormatching2.pdf 2-3) 「Color Management and Printer Profiles」.... http://www.microimages.com/documentation/cplates/69colormatching3.pdf 以上の情報から、印刷時のカラーに関係するパラメータとして、以下の 4つがあることが分かります: 1.プリンタードライバーの選択 2.ディザリング 3.カラーバランスの調整 4.カラーマネージメント 以下、順に説明しましょう。 ・・・ 1.プリンタードライバーの選択 かつての名機 HP DesignJet 750C+ などは、今でもTNTmips 標準のドラ イバーを使えます。 最近のプリンターは、メーカー製ドライバーを使って問題なく印刷でき る場合が多いようです。 このとき「プロパティ」の設定で、出力データに合った用紙や印刷速度 を選択します。最近のドライバーは出来がいいので、色の問題も解決さ れる場合も多いようです。 2.ディザリング プリンターは、インクの基本色であるシアン(C), マゼンタ(M), イエロ ー(Y)と、それらの混色であるブルー(B), レッド(R), グリーン(G)およ びブラック(K)の全7色で1つのドットを作ります。 7色では衛星画像の持つ多くの色を表現できません。ドットを縦横に並 べて、ディザパターンを作成します。ディザパターン1つがラスタデー タの1ピクセルに対応します。ドットは非常に細かく、人間の目にはド ットの集合であるディザパターンが1つの色となって見えます。 「プリンター設定」ウィンドウの[ディザリング] タブを選びます。 初期設定は「TNT独自のディザを使用します」ですが、「ウィンドウズ用 プリンタを使用」を選んだ場合は、「ウィンドウズプリンタドライバに ディザリングと色調整をまかせる」に変えてください。 その下にあるスライダーバーは、全体の明るさ(明度)とコントラストの 調整用です。 3.カラーバランスの調整 ディザリングによってプリンターは、多くの色を作り出しますが、それ でもプリンターの色がモニターの色と違うことがあります。このような 場合は「プリンター設定」ウィンドウの[カラー] タブを使って調整しま す。 上段に並ぶ上下方向のスライダーバーの色は、インクの基本色であるシ アン(C), マゼンタ(M), イエロー(Y)と、それらの混色であるブルー(B), レッド(R), グリーン(G)の6つの『色相』を表しています。 下段にある2つのスライダーバーのうち、上のバーを右に動かすと、印 刷の全部の色の『明るさ(Brightness, Intensity)』が増します。下段の バーを右に動かすと、印刷の全部の色の『彩度(Saturation;鮮明度)』 が増加します。 先ほどの上段の縦のバー(カラー・スライダーバー)は、下段左端のボタ ンと組み合わせて、各色を個別に調整する時に使用します。[色相], [色 相のシフト] ボタンを押すと、その色に対する印刷時の色相が変わりま すが、これらはあまり使うことはないでしょう。 調整したスライダーバーの状態は、[保存...] 及び[読み込み...] ボタ ンにより、保存したり読み込むことが可能です。 4.カラーマネージメント カラーマネージメントは、V6.9から導入された機能です。 前述のカラーバランスが、試行錯誤に基づく色の調整法であるのに対し て、カラーマネージメントは、モニターとプリンターの表現できる色の 範囲の違いに根ざした、より根本的な対処法です。 カラーマネージメントについては、次回解説いたします。 エラー・バグ・トラブル + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 11月2日のパッチで修正された「漢字項目名のCSVファイルの読み込みエ ラー」が先週再度、ぶり返しました。 http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#0150 (以前の修正時のチェック報告) http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_225.htm 今回はさすが、次回2月2日のパッチでスピード修正されるとのことです。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ◆◇ 最新ニュース ◆◇ .................................................................. DV72 情報(続報): メルマガ【第232号】で、DV72の使用期限はダウンロードの日から30日間 であることを申し上げました。V72をご購入された方についても、正式リ リースされるまでは、30日間の期間限定が適用されます。 DV 2006:72のFull版およびMin版を再インストールする場合、パッチと異 なり、上書きすると問題が発生する場合がございます。コントロールパ ネルの「プログラムの追加と削除」で古いDVバージョンを削除してから、 新しいDV72のインストールを行ってください。 何卒よろしくお願いいたします。 .................................................................. ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ 現在の Ver 7.1 の価格 ・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込) ・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込) ・TNTview シングルライセンス 81,900円(送料・税込) ・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込) ・OpenGIS 年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索 http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語] http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」 http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました... >サービスその10:現在計画中です... テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte) ●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。 テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================