Subject: [ts-mag:00203] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 192号】
    Date: Fri, 11 Mar 2005 20:49:16 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2005/03/11
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Landsat,GLCF,NASA,MrSID,HASP,ERDAS,2GB


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第192号「 ラ ン ド サ ッ ト 画 像 も こ こ ま で 手 軽 に ! ! 」
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                       株式会社 オープンGIS




ランドサットが観測を始めてから約30年。
技術の進歩は恐ろしいものです。

情報量は増え、コストは下がり、今ではインターネットを経由して世界
中の衛星画像が無料で手に入る時代になってきました。 以前、MOD
ISというセンサの衛星画像についてご紹介いたしましたが、それ以外
では、とくにランドサットデータの公開が充実しています。

条件に合ったデータを入手するには、有料のデータ提供サービスが必須
ですが、条件よりもまずは観たい! という場合、以下の3つのサービス
が非常に便利です。

 (1)メリーランド大のGLCF
 (2)NASAのジオカバー
 (3)NASAのワールドウインド

今週は、無料で入手可能なランドサットデータについてまとめてみました。


●


(1)メリーランド大 〜ここまで無料で本当にいいの?〜
http://glcfapp.umiacs.umd.edu:8080/esdi/index.jsp
まず、オススメなのはこのサイト。無料のデータ配信としては老舗で
すが使いやすいインターフェイスと、オルソ補正済みの正射投影画像
を提供している点で、非常に優れています。

利用方法は非常に簡単!

▽まず http://glcfapp.umiacs.umd.edu:8080/esdi/index.jsp にアクセス。




▽次に、検索したい衛星の種類を選択し、[Zoom In]ボタンを押して、
 対象の場所を数回クリック。

▽徐々に対象地域が拡大されてきますので、[Select]ボタンに切り替え、
 欲しい場所の赤い枠をクリックしましょう。

 

▽あとは、[Preview & Download] というリンクをクリックすると、
 検索に引っかかった画像のリストとプレビューが確認できます。

 

▽[Download]ボタンをクリックすると以下のリンク一覧が登場。

 

 いろいろなファイル名が並びますが、データ本体は以下のようなファイル
 名です。このリンクをクリックして、すべてダウンロードしてみましょう。
   p***r**_**YYYYMMDD_nn1.tif.gz :バンド1
   p***r**_**YYYYMMDD_nn2.tif.gz :バンド2
   p***r**_**YYYYMMDD_nn3.tif.gz :バンド3
   p***r**_**YYYYMMDD_nn4.tif.gz :バンド4
   p***r**_**YYYYMMDD_nn5.tif.gz :バンド5
   p***r**_**YYYYMMDD_nn6.tif.gz :バンド6
   p***r**_**YYYYMMDD_nn7.tif.gz :バンド7
   p***r**_**YYYYMMDD_nn8.tif.gz :バンド8(LANDSAT7 ETM のみ)


□最後に、ダウンロードしたファイルを解凍して、GeoTIFF データを直接表示。

 


●


(2)NASAのジオカバー 〜広い面積をカバーするなら〜
https://zulu.ssc.nasa.gov/mrsid/
こちらの特徴は、何枚ものランドサット画像を既にモザイクして広い範囲
で提供しています。さらに時系列で終えるよう、1990年の画像と20
00年の画像というように10年単位で整備。フォーマットが MrSID 形式
なので、圧縮効率が良いのもステキです。

こちらも、使い方は非常にシンプル!

▽まず https://zulu.ssc.nasa.gov/mrsid/ サイトにアクセス。



▽次に、1990年か2000年を選び、入手したい場所を次々クリック。
 さっきのメリーランド大と操作性が似てますね。

▽Select Image トグルをオンにして、欲しい場所の四角い枠をクリック。

 

▽Download MrSID Image - *** MB というリンクをクリックするとダウン
 ロード開始です。

 

□最後に、ダウンロードしたファイルを解凍して、MrSID データを直接表示。
 最新のパッチを当てますと、座標情報も自動的に認識しますので便利です!

 


●


(3)NASAのワールドウインド 〜地球を意識するには〜
http://worldwind.arc.nasa.gov/
単純に衛星画像を見るだけであれば、もっと簡単な方法もあります。
無料の専用ソフトをダウンロードして、ぐりぐりとマウスで地球をいじ
りまわすビューワーです。フリーソフトですが、操作性はピカイチ!

インストールさえ済ませれば、こちらも使い方はラクラク。

▽まず http://worldwind.arc.nasa.gov/ サイトにアクセス



▽Download のページへジャンプして、インストーラをダウンロードし
 ましょう。「.NET ランタイム環境」と「DirectX」が必須です。
 細かいインストール方法については省略します。

▽インストール後、起動するとこんな感じ。

 

▽マウスでドラッグすると、あたかも地球儀をつまんだような感覚で、
 移動できます。ズームはホイールをグリグリしてください。

 

▽ランドサット画像の色合いは3種類用意されていますので、それぞれ
 切り替えながら、見比べてみてください。

 

□SRTMデータで、地形の起伏も表現しているあたりが凄すぎます。


●


以上、お金をかけずにランドサットを観るテクニックについてご紹介いた
しました。それぞれに特徴があり、良いところも悪いところもありますが
ユーザー側の選択肢が増えたということはとてもありがたいことです。


ついこの前までは、大きなCCTとかMTと呼ばれた磁気テープをコンテ
ナで運び、ハサミとシールを片手にテープリーダーへセットしていたのに…

なかなかやるじゃないか、21世紀!







今週の新プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
" 表示するのも手間いらず!
"
" NASAのジオカバーで入手可能な MrSID 形式には、独自の座標情報
" が付いていますが、TNTmips ver6.9 と ver7.0 では、直接RVCファ
" イルのようの扱えます。 もし座標情報が付いてこない場合は、最新
" 修正パッチを当ててください。
"
" 日本のユーザーさんからの要望で実現した機能です。
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= HASPキーの「ライセンスエラー現象」修正【バグ修正】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#0146
=
= ERDAS-IMG形式の「2GB以上データインポート」対応【機能追加】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#0145
=
= アップグレード価格の一部を修正【価格表】
= http://www.opengis.co.jp/img/info/kakaku_list.pdf
=
= 第116回日本森林学会大会に出展します!【企業展示】
= http://www.forestry.jp/contents/meeting116/index.html#nittei
=
= 第186号「あの要望はどうなった?」【メルマガ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_186.htm
=
=================================================================




■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





バグ・トラブル情報
??? 
??? 
??? 
??? ERDAS Imagine の .img ファイルを読み込もうと、インポート処理
??? を行うと、何故かうまくインストールできない...
??? 
??? もしかすると、データファイルのサイズが2GBを超えていませんか?
??? 
??? 
??? 
??? 通常のIMG形式は問題ありませんが、2GBを超えるIMG形式の場合
??? データファイルの構造が異なります。
??? 
??? もし、2GB以上の大きなIMGファイルをインポートされる場合には、
??? こちらのサイトより、最新の ver7.1 開発版パッチ(09Mar05以降)
??? をダウンロードし、当てていただけますでしょうか。
??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/DV71.htm
??? 
??? だんだんと衛星画像のデータ量が増えてきております。
??? TNTmips のRVC形式は、構造上16TBまで対応可能ですが、い
??? つその壁を突破するのか...
???
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ 今週は特にありませんでした。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。






■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

現在の ver7.0 の価格は ver6.9 と変更ありません。

・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)

ご不明の点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス







############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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