Subject: [ts-mag:00200] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 189号】
    Date: Fri, 18 Feb 2005 20:53:57 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2005/02/18
Keywords: OpenGIS,TNTmips,GeoTIFF,Export,BSQ,PIL,sim3D,8bit,16bit


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第189号「　　G e o T I F F 出 力 ハ ン ド ブ ッ ク　０ ５ ！　　」
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　株式会社 オープンGIS




GeoTIFF(ジオティフ)だから大丈夫...


今まで何度となくこの言葉に悩まされたことでしょう。

そしてあまりの自分の知識のなさに愕然とし、よく反省します。知れば知
るほど奥の深いこの形式。 世の中に沢山の画像フォーマットがある中で、
ほぼデファクトスタンダードの位置に君臨しつつも、その細かな仕様が
混乱を招き、読めたり読めなかったり、必要な情報が欠けてしまったり…

そもそも、GeoTIFF 形式とは、どんな形式があるのか、
また一般的なソフトウェアで読み込んだ場合、正しく読めるかどうか…

普段使い慣れている方にとっては当たり前かもしれませんが、いつも悩ま
されている自分自身の反省を込めて、GeoTIFF 形式の概要と現行のTNTmips
で出力できる GeoTIFF 形式の種類についてまとめてみました。


●


まずは、結論から先にご紹介しましょう！

今回、TNTmips ver7.0 の最新修正版(16Feb05付)で、様々な GeoTIFF
ファイルを作成し、Windows の標準ビューア、Adobe Photoshop7.0、
そして、TNTmips への再読み込みを確認してみました。



一部、TNTmips 側のバグが見つかり、現在修正中ではありますが、ざっと
思いつく形式でチェック項目を用意しますと、このくらい組み合わせが
存在します(もちろん更に細分化もできますが...)。

さすがに迷ってしまいますね。いったいどの形式が一番適切なのか...


GeoTIFF出力時に重要なことは、おそらく

　(1)絵として相手に見せられれば良いのか？
　(2)ＤＮ値を変えずに相手に渡したいか？

の２点だと思います。


(1)絵として相手に渡す場合は、色数を考えます。
　★256色であれば → 8bit Unsigned Integer(カラーマップ含む)
　（但し、ver7.0 では 8bit Unsigned 出力にバグがありますので、現状
　　では ver6.9 をお使いください)
　★フルカラーであれば → PIL格納方式の 24bitコンポジット


(2)ＤＮ値を変えずに相手に渡す場合は、勿論データによって変わりますが
　★符号あるなしとＤＮ値の幅の余裕を考えると、迷ったら、16bit Signed
　 というのもひとつの選択肢です。
　★逆に、32bit Floating は、相手が確実に読み込めることを確認して
　 から渡すことをオススメします。

大雑把な考え方かもしれませんが、できるだけトラブルを避けるためには、
このようなアプローチはいかがでしょうか？


●


ここまでの話を踏まえまして、具体的な出力方法をご紹介しましょう。

まずは、出力ビット数に変換しておきます。
(変換には、 解析処理 ＞ ラスタ ＞ 切り抜き… 機能や、
 解析処理 ＞ ラスタ ＞組み合わせ(演算) ＞ 色の変換… 機能 が便利です)

ビット数の調整が終わりましたら、



▽メインメニューより 解析処理 ＞ インポート/エクスポート… を実行。

▽インポート/エクスポート ウィンドウの 操作:欄を  出力(エクスポート) 
 に切り替え。

▽一覧の中から GEOTIFF をダブルクリック。

▽出力するオブジェクトを選択。

▽出力先:欄は マルチバンド形式の場合 シングルファイル モードを、
 それ以外の場合は ファイルの分離 モードを選択します。

▽マルチバンドや24bitコンポジット出力の場合は、プレイナコンフィギュ
 レーション:欄で、ＢＳＱ方式にするか、ＰＩＬ方式にするかを選びます。
 通常は、ＰＩＬ形式の方が対応しているソフトが多いようです。

▽ オプション タブの 圧縮:欄を 非圧縮 、"タイルを出力"トグルをオフ
 "左上隅のジオリファレンスとセルサイズを出力"トグルをオン

 

▽ 座標情報 タブのジオリファレンス(座標付与)は なし にしておきます。
 (ジオリファレンス情報を別ファイルに保存したい場合は選択してもＯＫ
 です、通常は GeoTIFF 画像内に埋め込まれますので なし で十分です)

 

■ 出力(エクスポート) ボタンをクリックして、 新規ファイル… ボタンで
 出力ファイル名を指定すれば完了です。




必ず出力結果を確認してくださいね。


●


最後に、何度もでてきたＢＳＱとＰＩＬについてちょこっと触れますと、
複数のラスタを組み合わせたマルチバンドや24bitコンポジットラスタ等
の場合、バンドごとの情報をどのように格納するのかで方式が違います。

　・ＢＳＱ(Band SeQuential)は各バンドをラスタごとに順番に並べたもの。
　・ＰＩＬ(Pixel InterLeave)は各バンドをピクセルごとに順番に並べたもの。

仮に３×３で３バンドのラスタがあったとして、双方の配置方法を使うと
このようになります。

[BSQ]　  [PIL]
 111 　123123123
 111 　123123123
 111 　123123123
 222
 222
 222
 333
 333
 333


GeoTIFF 対応のソフトウェアはたくさんありますが、ＰＩＬ方式のみ対応
も多いですので気をつけてくださいね。

より詳しい GeoTIFF に関する資料はこちらのサイトに掲載されています。
GeoTIFF Revision 1.0
http://www.remotesensing.org/geotiff/spec/geotiffhome.html

これで、少しは GeoTIFF通になれたでしょうか...







今週の過去プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
"　たくさんのレイヤを重ねているけど、表示したいのは一つだけで良い！
"
"　グループコントロール ウィンドウの場合は、 グループ ＞
"　 投影法/切り抜き… メニューを選択。
"
"　レイアウトコントロール ウィンドウの場合は、
"　 グループ設定 マークを押しましょう。
"
"　グループ設定 ウィンドウが現れますが、 スペシャル タブへ移動して、
"　"表示するレイヤは一つだけ(排他的)" のトグルをＯＮにします。
"
"　
"
"　これで、常に一つのレイヤしか表示しません。
"
"　レイアウトの場合は同様に グループ同士で行う場合は、この スペシャル 
"　タブ内にある "排他的に表示するグループ設定:" で番号を選
"　択。同じ番号のものが「相互に排他的」となります。
"
"　(メルマガ79号を改良)
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
=　TNTsim3D のダウンロード更新 【ＴＮＴ製品紹介】
=　http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntsim3d.htm
=
=　第183号「セレクトしないのも一つの方法!!」 【メルマガ】
=　http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_183.htm
=
=================================================================




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昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!!　しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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バグ・トラブル情報
???
???
???
???　今週のテーマでもありましたが、 GeoTIFF 形式の出力で、
???　TNTmips ver7.0 にバグが見つかりました。
???
???　8bit Unsigned Integer ラスタを GeoTIFF として出力すると
???　ジオリファレンスが外れてしまう現象が起きます。
???
???　もし、このような現象が発生した場合は、お手数ですが、ver6.9
???　にて再度出力していただけますでしょうか。
???
???　また、16bit Unsigned Integer での出力にも問題が発生しており
???　ます。
???
???　マイクロイメージ社へは修正要望をしておりますので、修正され次第
???　ご連絡いたします。
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~　今週は特にありませんでした。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
　メーリングリストに参加されたい方は、
　info@opengis.co.jp までご連絡ください。
　弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
　ユーザーさまの間での情報交換の場として
　多くの方に利用されています。






■■■■■■■　現 在 の T N T m i p s の 価 格　■■■■■■■

現在の ver7.0 の価格は ver6.9 と変更ありません。

・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)

ご不明の点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
　▽オープンＧＩＳ検索システム
　http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
　▽メールマガジン検索システム
　http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
　▽マイクロイメージ検索サイト
　http://www.microimages.com/search/
　▽Google 検索
　http://www.google.co.jp/
　とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
　- や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
　を使いこなすと、便利です！


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
　▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
　http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
　http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
　http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
　http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
　http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
　▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
　http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト＆リモセンテキスト」
　http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
　▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
　http://www.microimages.com/didyouknow/
　▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
　http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
　http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
　▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
　http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
　メーリングリストに参加されたい方は、
　info@opengis.co.jp までご連絡ください。
　弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
　ユーザーさまの間での情報交換の場として
　多くの方に利用されています。


STEP5「テクニカルサポート」
　テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス







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年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント１つに対して
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例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計２ユーザーを対象として配信させていただきます。

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学生さん２名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で１人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
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>サービスその１：緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその２：TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその３：対応は最優先で行います。
>サービスその４：専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその５：週に１回メールマガジンを配信します。
>サービスその６：展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその７：サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその８：メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその９：現在計画中です...



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