Subject: [ts-mag:00172] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 163号】
    Date: Thu, 12 Aug 2004 17:52:20 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2004/08/13
Keywords: OpenGIS,TNTmips,LEGO,Block,CAD,Route,ver7.0,NewFeatures


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第163号「 L E G O ブ ロッ ク を 作 っ た り 壊 し た り  」
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                       株式会社 オープンGIS





先日買い物をしていましたら、LEGOショップに目がいき、店先で十数
年ぶりに細かなパーツを組み合わせていろいろな物を作ってしまいました。

そんなわけで、ブロックと言うとどうしても、LEGOブロックを思い
出してしまう世代なのですが、GISの世界にも「ブロック」という言
葉があります。 いったい、GISで登場するブロックとは...


●


ブロック = 塊(かたまり)

というイメージはみなさん同じだと思います。そこで、この塊を構成し
ている最小単位について考えてみましょう。例えばLEGOブロックの
場合、小さなイボイボが規則正しく並んだ、独特のパーツが最小単位で
すね。 カラフルなあのパーツを組み合わせて、家を作ったり、お城を
作ったり飛行機を作ったりしていました。つまり、最小単位の集合体が
「家」というブロックであったり、「お城」というブロックというわけ
です。

さて、今度はGISの世界に当てはめてみましょう。GISデータの最
小単位は... と考えますと、ラスタやベクタやCADといったデータの
タイプによっても変わってきます。ここで重要なことは、「ブロック」
という概念を持つデータタイプがCADデータタイプのみに限定される
ということです。CAD以外のデータタイプは、今のところ「ブロック」
という概念がありません。ですので今回の話題はCAD限定と憶えてく
ださい。 話を最小構成単位に戻しましょう。CADデータを構成する
最小単位は、トポロジ(位相構造)のないラインやポリゴンや楕円といっ
た要素(エレメント)です。例えばオリンピックのマークをCADで描く
ならば、5つの円要素を描画して、それぞれ色を変えることで出来上が
ります。 ただ、オリンピックマークを様々な場所で使用するときに、
毎回毎回「円」を5個描くよりも、予め5個の円の組み合わせを保存し
ておいて、使いまわすほうが圧倒的に便利ですね。そこでこの要素の塊
(5つの円要素)をブロックという概念でまとめてしまうのです。

つまり、

プロック = 複数の要素(エレメント)

なのです。


●


話だけでは、よくわかりませんので実際に作業をしてみましょう。

ここでは

 (1)複数の要素を作成・保存 [ブロック作成]
 (2)ブロックとして複数要素を読み出し [ブロック登録]
 (3)読み出したブロックを適当な位置に貼り付け [ブロック貼り付け]

の順でご紹介します。


●


(1)複数の要素を作成・保存 【ブロック作成】

 ▽メインメニューより [編集]>[空間データ...] を実行

 ▽<空間データエディタ>ウィンドウにて [ファイル]>[新規作成]>[CAD...]
  メニューを実行。

 ▽<新しいオブジェクトの値>ウィンドウで、座標情報などを設定し[OK]ボ
  タンをクリック。(面倒な場合は、予めリファレンスとしてデータを読み
  込んでおくことで、その座標情報を引き継ぐことができます)

 ▽<CADツール>ウィンドウで、[円の追加]ボタンを押して、五輪のマークを
  描いていきます。

  


 ■ひとまず、<空間データエディタ>ウィンドウのメニューから、[ファイ
  ル]>[別名保存...] を選び、CADデータをオブジェクトとして保存し
  ておきましょう。保存後はCADデータを閉じてもかまいません。

  



(2)ブロックとして複数要素を読み出し 【ブロック登録】

 ▽先ほどと同様、<空間データエディタ>ウィンドウにて [ファイル]>
  [新規作成]>[CAD...]メニューを実行。

 ▽<新しいオブジェクトの値>ウィンドウで、座標情報などを設定し[OK]ボ
  タンをクリック。これでまっさらなCADレイヤができました。

 ▽<CAD ツール>ウィンドウの [ブロックの修正] ボタンをクリック

  


 ■<ブロックの選択>ウィンドウの[追加]ボタンをクリックして、先ほど
  保存したCADデータをブロックとして追加。名前はわかりやすいよ
  う変更したほうがいいかもしれません。これでブロック登録完了です。

  



(3)読み出したブロックを適当な位置に貼り付け 【ブロック貼り付け】
 ▽再び <CAD ツール>ウィンドウで [ブロックの挿入] ボタンをクリック
  し、最初はX縮尺もY縮尺も1に設定しておきます。

  


 ■あとは [追加] ボタンをクリックすることで、ブロック全体が次々
  と追加されていきます。

  


  右クリックでも追加可能です。


●


ただし、調子に乗って追加しすぎると、こんな感じになります。

  


ちょっとやりすぎですね。それほどまでに便利な機能でもあります。




最後にブロックの特徴についてまとめてみました。

・複数の要素をまとめたものが「ブロック」。

・1つのCADオブジェクトに複数のブロックを格納できる。

・ブロック単位で属性を持つことが可能。

・ブロックを分解したい場合は、編集モードで [バラバラにする] を実行。

  


・スタイルシンボルとして取り込める形状はブロック単位。



ところで今回作成しました五輪のマークは偽者です。

  


正確にはリングの絡み方が複雑ですので、ご注意ください。
http://www.joc.or.jp/aboutjoc/embrem/index.html

          (※LEGO は、レゴグループの商標登録です。)







今週の過去プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" [表示]>[空間データ...] 機能の <表示ウィンドウ> には簡単な経路
" 探索機能が付いています。
"
" 道路などのベクタデータを表示した状態で、メニューより [ツール]
" >[ルート] を選択すると <ルート>ウィンドウが現れます。
"
" 次に [出発点] と [終着点] に交差点であるノードを指定して、下に
" ある [ルート]ボタンをクリックすれば最短経路を簡単に表示してく
" れます。
"
" もちろん、途中の中継点を追加することも可能ですよ。
"
" (メルマガ第61号を改良)
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= TNT製品 V7.00新機能 【新機能紹介】
= http://www.opengis.co.jp/htm/verinfo/v700.htm
=
= 第157号「似たような色を探せ!!」 【メルマガ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_157.htm
=
=================================================================




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昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
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詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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バグ・トラブル情報
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???
??? だんだんと、次期バージョンである ver7.0 の情報が揃ってきました。
???
??? 既に、ver7.0 をご契約済みの方は、こちらのサイトより開発版の
??? ver7.0 をお試しいただくことができます。
??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/DV70.htm
??? 但し、くれぐれも開発版ですので、予想外のエラーなどトラブルが
??? 発生しかねない点ご注意ください。
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??? リリース次期は? と訊ねられますと毎回困ってしまいますが、
??? まだ正式な発売日は決まっておりません。
???
??? おそらく秋にずれこんでくるものと思われます。
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??? ただ、現在新規購入されても、ver7.0 のアップグレードは無料で
??? ついてきますので御安心ください。
???
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今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ 今週は特にありませんでした。
~
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 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。






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全体的に安くなりました!

・TNTmips シングルライセンス 827,400円(税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス







############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



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テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...



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サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




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