Subject: [ts-mag:00126] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 118号】 Date: Sun, 28 Sep 2003 19:21:46 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2003/9/26 Keywords: OpenGIS,TNTmips,FloatingLicense,RootTable,DatabaseEditor オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第118号「 フ ロ ー テ ィ ン グ で 楽 々 ラ イ セ ン ス 管 理 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS あなたのライセンスはシングル? それともフローティング? 例えば、シングル・ライセンスの TNTmips が10本だったりすると、それ ぞれのマシンにライセンス・キー(ドングル)を差し込んで起動する。 合計10本のキーを、失くさないように失くさないように... といった具合に、キーの管理がかなり大変になります。 1ライセンス1ライセンスが、非常に高価な為、万が一にも紛失してし まったり、持っていかれたりすることを考えますとゾッとしますね。 そんなときに便利なのがフローティング・ライセンス。 一つのライセンスキー(ドングル)で、何本ものライセンスを管理するこ とができます。 詳しい内容についてはこちらをご覧ください。 http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_floating_license.htm 簡単にシステムの構成をご紹介しますと、フローティングライセンスを 管理する1台のサーバと、TNTmips を実際に実行する複数台のクライア ントマシンで成り立っています。それぞれは LAN で接続されていないと 機能いたしません。まずは、「ライセンス管理サーバ」と「作業用クラ イアント・マシン」の2つあるということに注目してください。 さて、フローティングライセンスの宣伝ばかりでなく、さっそくテクニック の話題へと移っていきましょう。 今週は一体どんなテクニックかといいますと、実は今までフローティング ライセンスの利用は Windows 中心で行われておりました。しかしご存知 のとおり TNTmips は、Windows に限らず、Macintosh や Linux、UNIX でも使用されております。にもかかわらず、例えば Mac では、「ライセ ンス管理サーバ」としても「作業用クライアントマシン」としても利用で きない状況が続いておりました。 そんな Windows 以外のマシンでも、フローティングライセンスを利用 するためのテクニックがまとまってきましたのでご紹介いたします。 ● まずは、作業の全体をご覧ください。 繰り返しになりますが、作業内容は大きくは「ライセンス管理サーバの 設定」と「作業用クライアントマシンの設定」の2つに分かれます。 さらに、Windows用の作業と それ以外の OS(主に MacOSX)用作業に、細 かく分かれますので、組み合わせとしては4つのパターンに分かれてき ます。もちろん、サーバが Windows で、クライアントが MacOSX でも、 サーバが MacOSX で、クライアントが Windows でもかまいませんので、 必要な作業だけを選んでいただければよい形になります。 では、早速具体的な設定テクニックをご紹介しましょう。 しつこいようですが、Windows マシンに関しましては、非常に簡単ですし、 今までもドキュメントがありましたので、それを読みながら設定していた だければできるかと思いますので、ここでは省略いたします。 【MacOSX や、Linux、それに UNIX マシンを、サーバーにする方法】 ▼ホームディレクトリ(例えば /Users/taichi/)に、専用のフォルダ(名前 は tntflexserver)を新規作成します。 ▼インストールCD-ROM の中にあります、FLEXlm License Server フォルダ 内のすべてのファイルを、先ほどの専用フォルダ内へコピーします。 ▼ライセンスキーを認識させます。UNIX 以外は、通常 USBキー(HASP)を 使用しますので、それぞれ HASP ドライバのインストールを行ってくださ い。MacOSX はインストーラをダブルクリックすると自動的にインストール が始まりますし、Linux の場合はメルマガ第110号「Linux も味方につけ よう!!」をご覧いただければ、具体的な操作手順が掲載されております。 http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_110.htm ▼Terminal が画面上に現れていない場合は、Terminal を起動します。 MaxOSX の場合、MacintoshHD/Applications/Utilities フォルダ内に あります。 ▼最後に、管理プロセスの開始を行うコマンドを Terminal に入力します。 まず、自分のホームディレクトリに移動するために cd コマンドを入力 しましょう(%%% はプロンプト、[enter] は Enter キーを押す意味です)。 %%% cd [enter] 次に、管理ソフトをコピーした tntflexserver フォルダ内へ移動します。 %%% cd tntflexserver [enter] キーの確認をするために、次のコマンドを入力します。 %%% ./chkupd -remote [enter] 最後に、管理プロセスを開始するコマンドを入力します。 %%% ./lmgrd -c tntprod.lic -l tntflexlog.txt [enter] もしエラーが出てきましたら、入力したコマンドや、カレントディレク トリの位置が間違っていないか確認してみてください。 さあ、次はクライアント側の設定です。 【MacOSX や、Linux、それに UNIX マシンを、クライアントにする方法】 ▼TNTmips のシングルライセンスと同様のインストールを行います。 詳しいインストール方法は、それぞれのインストールガイドをご覧くだ さい。とくに Linux の場合はメルマガ第110号「Linux も味方につけ よう!!」をご覧いただければ、具体的な操作手順が掲載されております。 http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_110.htm ▼次に、インストールフォルダ内にあります、tntprod.lic ファイルを 書き換えます。といいましても、ライセンスサーバの IP アドレスを SERVER 行で置き換えるだけです。もし tntprod.lic ファイルがない場 合は、テキストエディタで新規に作成してもかまいません。内容は次の たった2行だけなんです。 SERVER 192.168.1.40 0 USE_SERVER ▼最後に、tnthost.ini ファイルを書き換えれば設定完了です。具体的 には、[KEY]というグループの UseFLEXlm 行を 1 もしくは Yes にしま す。あとは上書き保存すれば OK です。 [KEY] UseFLEXlm=1 あとは、通常と同じように TNTmips を起動してみてください。 メインメニューの横に、フロ−ティング・ライセンスの番号が表示され れば、正しく機能している証拠です。 また、実は MacOSX の場合は、修正パッチを充てることで、クライアント の設定がボタン操作でできるように改良されております。是非そちらも ご活用ください。 Windows も含めての作業内容は、こちらのインストールガイドもご参考 ください。 フローティングライセンス・インストールガイド [PDF 2.8MB] http://www.opengis.co.jp/htm/win_inst/mips68float_install_guide.pdf なんだ、これを見ればいいじゃないか!! と思われるかもしれませんが、メルマガで紹介しつつも、まだまだインス トールガイドに載せきれていない情報がたくさんありますもので... 今週の新プチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " リレーショナル・データベース・テーブルの関係が複雑すぎて " わかりにくい!! " " " Edit/Attribute Databases... 機能にて、視覚的にテーブルの関係付 " けを図化してくれますが、テーブル数が多くなり、複雑になってきま " すと、ゴチャゴチャとして、整理するのも一苦労です。 " " そんなときに便利なのが、Root Table 機能。 " " 対象のテーブルを右クリックしてメニューを表示し、Root Table ボタ " ンをオンにすると、選択したテーブルが一番左に来るように、テーブ " ルの位置を調整してくれます。 " " 手作業で、テーブルの整理整頓はできますが、この機能を知っており " ますと TNTmips 側にある程度任せられますのでお手軽です。 " " 欠点は、一度 Database Editor ウィンドウを閉じてしまうと、設定 " が外れてしまうこと。起動のたびに設定しなおすのも不便ですので、 " ちょっとした確認用で使用されることをお勧めします。 " """" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """" New Things 最新情報 ================================================================= = = Floating License のインストール方法【インストールガイド】 = http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm = = Database Editor「スタイル保存機能」の追加 【修正パッチ】 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = = 「画像の分類」の更新【TNT入門】 = http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm = = 「地表面モデリング」の更新【TNT入門】 = http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm = ================================================================= ■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■ 昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を 今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!! 同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、 北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。 詳しい内容はこちらをご覧ください。 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? 何度も何度も、フォント設定は面倒!! ??? ??? ??? Edit/Attribute Databases... 機能にて、視覚的にデータベース ??? テーブルの関係を矢印で繋いでくれますが、このときのテーブル ??? 名表示などで使用するフォント設定が、保存されず、実行の度に ??? 設定しなおす手間が必要でした。 ??? しかし、ver6.8 の最新の修正パッチ(24Sep03以降)を充てるこ ??? とで、フォント設定が引き継がれる機能が追加されました。 ??? ??? どうしても、この機能を追加したい!! という方は、大変お手数で ??? すが、マイクロイメージ社のサイトより修正パッチをダウンロード ??? して充てていただけますでしょうか。 ??? ??? ダウンロードサイトはこちら。 ??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/ ??? ??? 詳しい修正パッチの充て方につきましては、こちらのサイトをご覧 ??? ください。 ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ 今週は特にありませんでした。 ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■ ・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別) ・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別) ・年間テクニカルサポート 90,000円(税別) 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================