Subject: [ts-mag:00118] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 110号】 Date: Sat, 02 Aug 2003 22:26:41 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2003/8/1 Keywords: OpenGIS,TNTmips,Linux,HASP,CAD2Symbol,PowerMacG5,TIFF オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第110号「 L i n u x も 味 方 に つ け よ う ! ! 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS TNTmips の特徴は? と尋ねられると、いろいろな点を挙げられますが、中でもマルチプラット フォームという特徴は、他の GIS ソフトウェアの中でも際立っています。 Windows はもちろん、MacOSX や Linux、それに UNIX と、現在使われて いるほとんどの OS で実行することが可能です。 しかも、ライセンス管理に用いられていますハードウェアキー(ドングル) で USB タイプを選ばれると、同じキーを差し替えることで、あるときは Windows で、あるときは MacOSX で、またあるときは Linux で使用する ことができます。 Windows 版と MacOSX 版、Linux 版のライセンスを それぞれ購入することなく、たった1ライセンスで、様々な OS 用の TNT mips を利用できるという点でも、割安感がありますね。 と、ここまで書きますと、すごい!! と思われるかと思いますが、実は、 Linux に関しましては、最近まで USB キーが正しく認識しないという問題 がありました。 Linux の世界では、Windows や Mac のように、簡単に USB や IEEE1394(iLink or FireWire)端子を簡単に認識しません。その為 なかなか TNTmips のライセンス認識ノウハウが得られず、試行錯誤の 繰り返しでした。 そこで、今回、いろいろな状況が考える設定環境の中、ほぼこのとおりに 作業を行えば、TNTmips のライセンスが認識されるという簡易インストール マニュアルを作成いたしました。 ● 具体的には、次の3つのディストリビューションにインストールしまして チェックいたしました。 ・RedHut7 ・TurboLinux8 ・SUSE8.1 作業は大きく4つに分かれております。 (0)データのダウンロード (1)現状チェック (2)ドライバのインストール (3)TNTmips/lite のインストール もし、お使いのライセンスが HASP-USB の方で、お手元に Linux マシンが 余っている方は、是非お試し下さい。また、もしそのような環境がなくて も、いったいどのような作業を行うと Linux 上で TNTmips が動かせるよ うになるのかを、眺めていただければ幸いです(TNTlite まではどなたでも ご利用いただけます)。 Windows のように簡単ではありませんが、今後のご参考になるかと思います。 ● [0]作業を始める前にダウンロードをしましょう。 (% は プロンプトです / [enter] はリターンorエンターキーを押します) 0-a). HASP-USB キーを本体に差し込んでください。 0-b). root 権限でログインしてください。 0-c). WEB サイトから TNTmips/lite と HASP ドライバをダウンロードし てください。 ▽TNTlite ver6.8 Patch Version ftp://ftp.microimages.com/pub/tntlite/PV/linux/TNT_linux_68_Minimal_20030723.tgz ▽HASP ドライバ http://www.opengis.co.jp/img/faq/linux_install/HASP.zip [約6MB] 0-d). すべてのデータを解凍(gunzip と tar xvf コマンド)してください。 .zip 形式ファイルはまず、unzip コマンドで解凍してください。 % unzip ファイル名.zip [enter] .tgz や .tar.gz 形式ファイルは、gunzip コマンドで解凍して下さい。 % gunzip ファイル名.tgz [enter] % gunzip ファイル名.tar.gz [enter] .tar ファイルになりましたら、tar コマンドで中身を開いてください。 % tar xvf ファイル名.tar [enter] ● [1]現状をチェック (% は プロンプトです / [enter] はリターンorエンターキーを押します) 1-a). お使いの Linux にて /dev/Hardlock デバイスが認識されているか どうか確認して下さい。 % ls /dev | grep Hardlock [enter] で Hardlock が既にあるかどうか確認してください。 Hardlock デバイスが存在する場合はこのように表示されます。 デバイスがない場合はこのように、なにも表示されません。 1-b). お使いの Linux にて aksusbd (HASP ドライバデーモン)が実行され ているか確認してください。 % ps aux | grep aksusbd [enter] で、aksusbd が既に実行されているか確認してください。 実行されている場合はこのように表示されます。 実行されていない場合はこのように表示されます。 もし、両方とも問題なければ、[3]へ進んでください。 どちらかが問題あれば、[2]へ進んでください。 ● [2]HASPドライバをインストール (% は プロンプトです / [enter] はリターンorエンターキーを押します) 2-a). RPM ファイルでインストールしてみる % rpm -i redhut-1.05-1.i386.rpm うまくインストールできましたら、[3]へ進んでください。 エラーがでましたら 2-b.へ進んでください。 2-b). スペシャルデバイスを作成 Hardlock という名前のスペシャルデバイスを作成します。 % mknod /dev/Hardlock c 42 0 [enter] 2-c). /dev/Hardlock デバイスの権限設定 % chmod 666 /dev/Hardlock [enter] もし 1-b. のチェックで、aksusbd が既に実行されている状態であれば [3]へ進んでください。 2-d). /sbin/aksusbd ドライバファイルをコピー % cp 解凍先パス/sbin/aksusbd /usr/sbin/. [enter] 2-e). コピーした aksusbd ファイルの実行権限を与える % chmod 755 /dev/sbin/aksusbd [enter] 2-f). aksusbd ドライバデーモンの実行 % /usr/sbin/aksusbd [enter] ● [3]TNTmips/liteをインストール (% は プロンプトです / [enter] はリターンorエンターキーを押します) 3-a). 解凍した tntpv フォルダをまるごとインストール先にコピー % cp -r 解凍先パス/tntpv /usr/local/tnt68 [enter] インストール先(/usr/local/tnt68)は、お好きな場所でかまいません。 3-b). インストール先に移動して、TNTlite を起動 % cd /usr/local/tnt68 [enter] % ./tntmips [enter] 3-c). アクティベーションコードを入力 おそらくメールアドレスとアクティベーションコードを聞いてきますので、 右側の Get Code... ボタンを押して、登録サイトでコードを発行し、入力します。 Reseller Code は弊社コードである JP807 と入力してください。 これで TNTlite が立ち上がると思います。 立ち上がりましたら、一度 TNTlite を終了します。 3-d). tnthost.ini を変更 vi や mule などのエディタで、/usr/local/tnt68 (インストール先フォルダ)内の tnthost.ini をひらき、[KEY] の部分の driver= TNTlite=Yes を driver=HASP TNTlite=No に変更します。 参考例 [KEY] FirstRun=No SerialNumber=5075921 LiteActivated=372210342 driver=HASP TNTlite=No RVCLiteProtectionLevel=0 UseFLEXlm=0 参考画像 3-e). TNTmips を起動 % ./tntmips [enter] これで、TNTmips が立ち上がると思います。 ● いかがでしょうか。細かな権限の設定や、ディストリビューションの違い による、パスやコマンドの相違など、Windows ではあまり考えなくてもよ いことで、意外とつまずいてしまうのが Linux です。 どうしても、うまくいかない、という場合はご連絡下さい。こちらでも 予想ができないトラブルなどが起こるかもしれません。きちんとした、 Linux のインストールガイドを作成するためにも、非常に貴重な情報に なります。 うまく実行できますと、このような画面構成になりますので、ご興味あ りましたら TNTlite としてでもお試しください。 WindowsXP を動かすにはマシンパワーがないけれど、まだまだ Linux な らば現役というマシンが転がっていませんか? TNTmips はまだまだ、がんばって働きますよ。 今週の新プチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " ポイントのシンボルに、自分で作成したマークを使いたい... " " そんなときは ver6.8 の新機能である CAD → シンボル変換機能が便利 " です。 スタイルエディター(Edit/Styles...)等で、Edit Symbols... " エディターを起動し、上に並ぶボタンより Import/RVC CAD Block... " を選択します。 " " " " あとは、CAD オブジェクトからお好きなデータを選択すれだけ。 " " " CAD データであれば、Illustrator や CAD ソフトで作成した、DXF " データや、DGN データなどが流用できますので、すべてを TNTmips で " 作成しなくても、既存のデータを有効活用できます。 " " どうも、デフォルトで用意されているマークにいいものがない... " というときは、世間でたくさん出回っている、さまざまな CAD データ " を探してみてはいかがでしょうか。 " " """" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """" New Things 最新情報 ================================================================= = = PowerMac G5 には ver6.9 で対応【マイクロイメージ社】(2003.8.1) = http://www.microimages.com/product/64bitG5.htm = = デジタルマップフェアに出展します 【企業展示】(2003.8.1) = http://www.jmc.or.jp/event/dmap03/ = = TIFF 画像のインポートバグ修正 【修正パッチ】(2003.8.1) = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = ================================================================= ■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■ 昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を 今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!! 同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、 北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。 詳しい内容はこちらをご覧ください。 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? 数値地図の地図画像をインポートすると、画像が乱れる... ??? ??? 最近、このような報告を受けまして調べてみましたところ、ある ??? 時期のTNTmips ver6.8 のパッチを充てることで、TIFF 画像の ??? インポート結果が乱れる現象を確認いたしました。 ??? ??? 早速米国マイクロイメージ社へ報告したところ、最新の修正パッチ ??? にて修正されました。 ??? ??? 本来、修正パッチを充てることで、バグがなくなっていくべきであ ??? るにも関わらず、このような現象が起こってしまいまして大変申し ??? 訳ありませんが、もし、読み込んだ地図画像がどうもおかしい... ??? という場合は、お手数ですが、以下のサイトより最新のパッチを充 ??? てていただけますでしょうか。 ??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/ ??? ??? また、詳しいパッチの充て方につきましては、こちらのサイトをご ??? 覧下さい。よろしくお願いいたします。 ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ 今週は特にありませんでした。 ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■ ・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別) ・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別) ・年間テクニカルサポート 90,000円(税別) 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================