Subject: [ts-mag:00104] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 96号】
    Date: Fri, 25 Apr 2003 18:54:36 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users       2003/4/25
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Right Click,Quick-Add,ver6.8,DLG,IKONOS


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第96号「   右 ク リ ッ ク  の  チ カ ラ . . .    」
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                       株式会社 オープンGIS





よく、TNTmips は「手続き的だ」と言われます。

例えば、ラインを選択するとき、
例えば、そのラインを削除するとき、

対象をベクタデータのラインに切り替え、画面上で選択モードに切り替え、
ラインをクリックし、編集ボタンを押し、削除モードに切り替え、実行...


●


いろいろな操作が可能ですが、その設定できる条件が広いため、これから
作業するデータがラスタなのか、ベクタなのか、CAD なのか、はたまたポ
イントなのか、ラインなのか、さらに一つだけなのか、複数なのか等々。
常にデータを意識しながら、作業をしていく形になります。

この作業の流れは、多少面倒ではあっても、厳密な意味でデータの利用・
構築が行えるという点で、論理的に考えやすく、作業の流れを読みやす
いといったメリットがでてきます。

しかし、あまりにも、手続きばかりを踏みすぎて、それが理由で作業効率
が落ちてしまっては元も子もありません。データの構造や特性を理解した
上で、たまにはもっと横着をしたくなりますね。

そこで今週は、様々な作業で 「いかに横着をするか!!」 についてのテク
ニックをご紹介いたします。


●


横着をするキーワードは「右クリック」です。

TNTmips でのすべての作業は、左クリック(Mac の場合はシングルクリック)
だけで操作できるようになっておりますが、操作によっては右クリック用
のメニューや機能が用意されています。(但し Mac の場合は2ボタンマウ
スに差し替えないと利用できません。残念ながら Ctrl キーを押しつつシ
ングルクリックしても、TNTmips は右クリックと認識しません)




☆「確定」としての右クリック

まず、図形データなどの入力時に Add ボタンや Apply ボタンを押して
「確定」を行いますが、入力の度に、そのボタンまでマウスカーソルを
動かすことが非常に面倒です。せっかくデータ入力に集中しているので
すから、すぐに確定して次のデータ入力に作業を移りたい...
 そんなときは、迷わず右クリックをしてみましょう。 GIS データを
作成する Spatial Data Editor の機能や座標付けを行う Georeference
機能など、画面上で入力したデータに対してすぐに「確定」してくれます。





これでもう、Add ボタンや Apply ボタンを押すことがなくなりましたね。




☆「簡単メニュー表示」としての右クリック

まず、このテクニックをご紹介をする前に、下準備をしておきましょう。
▼お使いの TNTmips のメインメニューより、Edit/Spatial Data... を
 選択しまして、Spatial Data Editor を立ち上げます。

▼次に、Spatial Data Editor ウィンドウのメニューより Setup/Right
 Mouse Button... を選びます。

▼Vector と CAD と TIN の各タブ内にあります、すべてのチェックを
 オンにして、OK ボタンを押します。




▼一度 Spatial Data Editor ウィンドウを閉じましょう。

▼再度、メインメニューより Edit/Spatial Data... を立ち上げます。

▼File/Open... メニューから、何か編集したいベクタデータを開きます。

■Spatial Data Editor View ウィンドウでは、Zoom Box ボタンか、Pan
 View ボタン、もしくは、 GeoToolbox ボタンのいずれかが押し込まれた
 状態にしておきます。

一体、何を準備しているのかといいますと、例えば、今表示しているラ
インを1本だけ消したいとします。通常は「ラインを選択して」「編集
モードに移って」「削除ボタンを押して」ようやく「実行」というよう
な、非常に面倒な手順を踏んでおりました。それが、今回の下準備をして
おくことで、消したいラインの上で「右クリック」をするとすぐさま
Delete のメニューを選択することができます。
 それ以外にも、Spline や、Snap など普段良く使用するメニューもあ
りますので、修正したいラインやポリゴンを画面上で右クリックしまし
たら、あとはお好きな操作メニューで簡単修正できるんです。




この Edit 操作以外にも、実は要所要所で、右クリックによる便利なメ
ニューが現れます。もしかして、と思われましたら、是非右クリックを
試してみてください。




☆「ウィンドウを奥にしまう」右クリック

最後に、プチテクニック的な機能をご紹介いたします。
(但し、今のところ、Windows 版でのみ利用可能です)

沢山のウィンドウを表示しますと、大きいウィンドウの裏側に小さい
ウィンドウが隠れてしまうことありますよね。これをまた手前に持って
くるには、まず大きなウィンドウを移動したり、小さくして、隠れてい
るウィンドウを見つけ出し、そのウィンドウをクリックして手前に表示
する... ウィンドウがたくさん表示されればされるほど、目的のウィン
ドウを手前に持ってくる操作がしにくくなります。

そんなときは、ウィンドウの上の部分にあります、タイトルバーを右ク
リックしてみてください。

▼右クリック前(Controls ウィンドウなどが隠れてしまった...)




▼右クリック後(裏に隠れていたウィンドウがでてきます)




通常ウィンドウのバーを左クリックすると、そのウィンドウは手前に移
動しますが、右クリックをすると、TNTmips の場合、一番後ろの背景側
に移動します。つまり、大きくて他のウィンドウを隠してしまっている
ウィンドウがありましたら、そのウィンドウのバーを右クリックしまし
て、一番奥へ移動させてしまいましょう。


ただし、あまりに便利で癖になってしまうと、他のソフトでもついつい
タイトルバーを右クリックしてしまいますのでご注意ください。


くれぐれも、右クリックはホドホドに...






今週の新プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" Quick-Add と Add で、どうちがうの?
"
" GIS データを表示する際に頻繁に使います Add Raster ボタンや Add
" Vector ボタン。これらのボタンを押しますと、同じようなメニューが
" Quick-Add と Add の2種類、ずらずらっと表示されてきます。
"
" 
"
"
" いきなり、このようなメニューが出てきますと、どれを選択したら良
" いのか、非常に悩んでしまいますね。しかも、Quick-Add と Add で、
" もし表示する際に違いがあるのならば、ひとまずは念のため、Quick
" ではない、普通の Add メニューを選んでみたり...
"
" しかし、ご安心ください。
" Quick-Add と Add どちらを選んでも、大きな違いはありません。
"
" 唯一違うのは、表示するデータの選択後、このような Layer Controls
" ウィンドウが一度登場するかどうか、という点だけです。
"
" 
"
"
" 表示している途中でも、Tools マークより Controls メニューを選択
" しますと、いつでもこの Layer Controls ウィンドウは呼び出せます
" ので、普段は、Qucik-Add メニュー側を選んでいただくのが、簡単か
" と思います。
"
" いっそのこと、Add メニューを消したい場合は、
" Group Contorols ウィンドウの Options/Customize... メニューで
" このとおり!!
"
" 
"
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= 最新版 TNTmips ver6.8 で追加された機能 【TNT製品 新機能紹介】
= http://www.opengis.co.jp/htm/verinfo/v680.htm
=
= DLG インポートの属性抜け落ちバグ修正 【TNT 修正パッチ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
=================================================================




■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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バグ・トラブル情報
???
???
??? TNTmips ver6.5,6.6,6.7 にて、DLG ファイルのインポートを行うと、
??? 最後のポリゴン属性が、抜け落ちてしまうバグが修正されました。
???
??? DLG ファイルのインポートを行う際には、大変お手数ですが、
??? ver6.8 もしくは、ver6.4 にてご利用をお願いいたします。
???
???
??? ver6.8 のチェックも引き続き、行っておりますが、
??? まだまだ、ぞくぞくと修正・改良点がみつかっております。
???
??? 来週もまた、ver6.8 検証結果をご報告いたします。
??? お楽しみに。
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~
~ ver6.8 のリリースがはじまり、米国マイクロイメージ社では早くも
~ 次期バージョンである ver6.9 の機能追加について、話題が登って
~ おります。
~
~ 勿論、日本からも様々な要望を、米国マイクロイメージ社へ報告して
~ おりますが、特に近年注目を集めております高解像度衛星(IKONOS や
~ Quick Bird) のオルソ変換モジュールについて TNTmips での標準機能
~ としての要望が高まっております。
~
~
~ そこで現在、弊社では、ユーザさまがこれらの機能について、どの
~ くらいの興味と、機能についての要望があるのか、メーリングリスト
~ 上にてお尋ねいたしました。
~
~ 実際にお尋ねしましたのは、以前ユーザーさまより要望いただいた、
~
~ (1)「IKONOSのオルソ変換モジュールをmipsにも実装して欲しい」
~ (2)「3次元Affine変換を実装して欲しい」
~
~ の2点につきまして、必要だ!! という方がいらっしゃいましたら、
~ ご意見をお寄せください、という内容でした。
~
~
~
~ あるユーザさまからは、
~
~ 「E社のものは計算は速いが、精度が今ひとつ良くないです。
~  P社のものは精度は良いが、計算時間が非常にかかります。
~  MIPS には高精度、高速の最強の IKONOS 幾何補正モジュールを是非
~  作って欲しいと思っています。」
~
~ との率直なご意見があり、またメーリングリストには流れないものの
~ 何名かの方々から、様々なご意見をいただきました。
~
~ まだまだ、ご意見お待ちしておりますが、みなさまのご意見を
~ 十分に考慮しながら、新機能への要望を強く、マイクロイメージ社へ
~ 伝えて行きたいと考えております。
~
~ 今回の、オルソ変換モジュール機能に限らず、
~ ご意見・ご要望などありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
~
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。






[[[ ユーザー登録を忘れていませんか? ]]]

ようやく、TNTmips ver6.8 がリリースされました!!

インストール CD-ROM が届きますのは、既にバージョンアップ契約をされ
ている方が対象となりますが、実際の CD-ROM や資料などは、米国マイク
ロイメージ社より直接みなさんのお手元に届きます。
 しかし、TNTmips 購入時の箱の中にあります、ユーザ登録用紙を用いて
登録されていない場合、お手元には届きませんのでご注意ください。

尚、ユーザー登録用紙はこちらからダウンロードできます。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/register.htm






■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別)
・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別)
・年間テクニカルサポート 90,000円(税別)


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■






############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。
>サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその8:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその9:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその10:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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