Subject: [ts-mag:00081] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 75号】
Date: Fri, 22 Nov 2002 10:00:06 +0900
From: Taichi FURUHASHI
OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2002/11/22
Keywords: OpenGIS,TNTmips,J-IBIS,Surface,list,Polygon Properties
オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン
第75号「 緑 の 国 勢 調 査 っ て 知 っ て ま す か ? 」
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株式会社 オープンGIS
国勢調査といえば5年に1回。
たくさんのアンケート用紙に記入して、各家庭のさなざまな情報を、細か
く調べるあの調査と同じように、日本全国の自然環境を、環境省が今から
20年以上も前の昭和48年より調べてきた「自然環境保全基礎調査」という
ものがあります。
これが、通称「緑の国勢調査」と呼ばれている、貴重な資料です。
この自然環境情報がデジタルデータとして無償で公開されておりますので、
ひとまず植生調査データのインポータを作ってみました。
データの使用条件については、環境省 自然環境局 生物多様センターさん
のサイト(
http://www.biodic.go.jp/)を熟読の上ご利用ください。
●
さて、そもそもどんなデータかといいますと、3次メッシュごとに、
植物群落のコードが記載されているカンマ区切りのテキストファイル(CSV)
として公開されています。
ですので、そのままデータベーステーブルとして TNTmips にインポートし
3次メッシュポリゴンとリレーショナルデータベースを構築してもいいの
ですが、今回はあえてラスタとしてインポートする SML を作りました。
こうすると、TNTlite でもかなり広い範囲(1次メッシュで7×7メッシュ)
がインポートできるメリットが生まれます。
標準地域メッシュの解説はこちらをご覧下さい。
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/mesh_polygon.htm
●
データのインポート方法ですが、まずはこちらの SML をダウンロードして、
メインメニューより Process/SML/Run... 機能で実行してください。
JIBIS_Importer_v10.sml [0.2MB]
http://www.opengis.co.jp/sml/JIBIS_Importer_v10.sml
ボタンが5つ現れますが、
一番左の M-SML ボタンが TNTmips 用インポータ
左から2番目の L-SML ボタンが TNTlite 用インポータです。
どちらか必要なボタンを押すと、あとはメッセージに従うだけで、
インポートが完了します。
TNTmips 用インポータを用いますと、日本全国のデータがすべて読み込まれます。
TNTlite はラスタのサイズ制限がありますので、1次メッシュで7×7メッシュ
の範囲のみを切り出す形で読み込みます。ちょうど北海道全域が収まる広さです。
●
最後に読み込まれるデータについてご紹介します。
ラスタデータとしてインポートしている関係上、群落コードを 32bit の
符号付き整数(32bit Unsigned Integer) として読み込みます。
ですので、群落コードの一部についています文字情報は切り捨てて読み
込みます。文字情報を用いた、厳密な植生群落情報を扱う処理は、今後
追加する予定です。
また、群落コードや自然度のコードなどをまとめたテーブルはインポート
SML ファイルの中に組み込んでありますので、適宜利用してください。
データに含まれる群落コード等は、1/5万植生図から3次メッシュ単位で、
小円選択法(メッシュ中央部の 5mm の測定円内で優占する群落を読み取る)
により代表値としたデータを基にしています。そのため、実際の植生図より
も出現する群落数が少なく表示される場合がある点、注意が必要です。
また第4回と第5回の調査では、経年変化の把握を効率的に行うため、
ランドサット画像(TM とMSS)を活用してする方法が新たに導入されてい
ます。新・旧2時点の衛星画像データを解析して植生改変値を抽出し、
その結果を基に現地調査する形で、調査期間の短縮ができたそうです。
衛星画像からみた植生改変状況
http://www.biodic.go.jp/kiso/vg/img_base.html
こういったところでも、リモートセンシング技術が役立っているんですね。
今週の過去プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" 普段あまり使うことはありませんが、
" 知っておくと少しだけ便利なテクニックです。
"
"
" メインメニューより Support/Setup/Fonts... メニューや
" SML の Insert メニューなど、ウィンドウの中にずらっとリストが
" 並ぶ場合があります。
"
" 例えばこんな具合に...
"
"
"
" デフォルトではちょっと表示範囲が狭くて探しにくい...
"
"
" そんなときは、リストの右下にある、小さな四角いボタンをつまむと
" それぞれ独立してリストの表示範囲を変更できます。
"
" 普段見慣れない機能なだけに、ちょっとわかりずらいですが、
" もう少しリスト表示を広くしたい、と思われましたら、
" 右下の四角いボタンを探してみてください。
"
"
"""" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """"
New Things 最新情報
=================================================================
=
= Surface Fitting の「平坦出力バグ」が修正されました【TNT 修正パッチ】
=
http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
=================================================================
バグ・トラブル情報
???
???
??? 起伏のある地形のはずなのに、空間内挿の結果がおかしい...
???
??? ver6.7 にて
??? Process/Surface Modeling... 機能の Surface Fitting 処理を
??? 行った際に、平坦なラスタが出力されてしまうバグが修正されました。
???
???
??? 大変お手数ですが、Surface Fitting の結果が、どうもおかしい
??? という現象が現れましたら、以下の2つの修正パッチファイルを
??? 充ててください。
???
??? tntdisp.zip
??? needed.zip
???
???
??? 詳しいパッチの充て方につきましては、こちらをご覧ください。
???
http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm
???
??? 御迷惑をおかけいたしまして、申し訳ありませんが、
??? 何卒よろしくお願いいたします。
???
???
???
今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~
~ 今週は、2つのベクタレイヤーを重ね合わせて、ある特定のポリゴン
~ の中にある別のレイヤーのポリゴンの面積を求める方法について質問
~ がありました。
~
~
~ 方法としましては、メインメニューより
~ Process/Vector/Attibutes/Polygon Properties... を選択しまして、
~ 集計するポリゴン(Destination)と、集計されるポリゴン(Source)を
~ 選択します。
~
~
~ 特定のポリゴンを指定して処理を行う場合、ひとつのポリゴンを
~ 指定できる、one to one の関係で関連付けられた属性テーブル
~ (例えば Internal.ElemNum か、Polygon_ID.Current など)しか
~ 選択できないようになっておりますのでご注意ください。
~
~ 集計結果は、集計するポリゴン(Destination)に PERCENTAGE という
~ 名前のテーブルとして保存されます。
~
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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