Subject: [ts-mag:00072] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 66号】 Date: Fri, 20 Sep 2002 04:39:29 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2002/9/20 Keywords: OpenGIS,TNTmips,Database,Query,ASCII-XYZ,ASTER オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第66号「 1 0 + 2 0 = 3 0 が 意 外 に 難 し い 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS たとえば、長野県と山梨県と群馬県の、 3つのポリゴンがあったとします。 それぞれに人口の属性情報がついています。 そうですね...仮に 長野が 300人、山梨が 100人、群馬が 200人と、 妙に少ない人数だとして考えてみましょう。 ちなみに、この人口属性情報は「統計資料」というテーブルの、 「人口」というフィールドに記録されていることにします。 突然、両知事の合併宣言で、長野県と群馬県が「長群県」などという大き な県ができてしまうイベントが発生しました。 こうなると、GIS 的には旧長野ポリゴンと旧群馬ポリゴンの境にある ベクタライン1本が削除され大きなポリゴンが生成されます。 3つあったポリゴンが2つに減ったわけです。 このとき、「統計資料」テーブルの「人口」フィールドはどうなったので しょう? ちゃんと人口が 300 + 200 で 500 になっていたらいいですよね。 しかし、残念ながら TNTmips はそこまで親切にはしてくれません。 「長群県」ポリゴンには、300 というレコードと 200 というレコードが 関連付けられているだけになります。 少しだけ図化してみると... 長野━300 群馬━200 山梨━100 という1ポリゴン対1レコードの関係が ┏━300 長群━200 山梨━100 という 1ポリゴン対nレコードの関係になりました。 これをまた1ポリゴン対1レコードの関係にまとめたい... そう考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。 長群━500 山梨━100 こうなればわかりやすいですよね。 では、早速 TNTmips でやってみましょう。 ▼まず、新しいテーブルを作成します。 名前は「統計資料2002」とでもしましょうか。 このテーブルの Attachment Type は Implied One to One にします。 (Table/Edit Definition メニューから設定可能) ▼統計資料2002 テーブルに「人口」というフィールドを作成します。 そのとき、Field Type を細かく条件設定が可能な Computed として定義 します。できましたら、Edit Expression ボタンで条件式を書きます。 ▼条件式は以下の内容。 n = SetNum(統計資料[*]) a = 0 for i = 1 to n { a = a + 統計資料[i].人口 } a どんな内容か、ざっと解説しますと、各ポリゴンがそれぞれ関連付けして いる「統計資料テーブル」内のレコード数を調べ、すべてのレコードの値 を足して「統計資料20002」テーブルに出力しています。 ▼入力できましたら、右下端の OK ボタンをクリックしてテーブルの設定 ウィンドウも OK ボタンを押しましょう。 ▼これで、「統計資料20002」テーブルにある「人口」フィールドと、ポ リゴン図形との関係を確認してみると、ちゃんと1ポリゴン対1レコード に対応しているのではないでしょうか。 10 + 20 = 30 というと、案外簡単のようですが、この数値に図形との関係 が絡んでくると、なかなか難しくなってきます。 1対1 n対1 1対n n対n TNTmips は柔軟なデータベースの関連付けが可能な分、必要に応じて手法 を取捨選択して、うまく条件式を組み合わせていくテクニックがどうして も必要になってきます。 データベースはテクニックが命... まだまだ知らないことはたくさんありそうです。 今週の新プチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " テーブルのレコードを複数一度に選択(左のチェックボックスをオン) " にしたい場合、一つチェックをオンにしてから、Shift キーを押しな " がら別のレコードをチェックすると、その間のレコードがすべて選択 " されます。 Sort on This Field 機能と併用すると効果バツグンです。 " """" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """" New Things 最新情報 ================================================================= = = シンプルジオリファレンスの四隅変換機能が付きました【TNT 修正パッチ】 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = = ASCII-XYZ ラスタのインポートエラーが修正されました【TNT 修正パッチ】 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = = 時限解除コードの入力方法【TNTmips の基本操作】 = http://www.opengis.co.jp/htm/basic/limited_term.htm = ================================================================= バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? メルマガ 第52号(2002/6/14 発行)にてご報告しました ??? ASCII XYZ ラスタのインポート機能のバグが修正されました。 ??? ??? どんなバグかといいますと、X,Y,Z のように並んだラスタデータを ??? 読み込む ASCII-XYZ インポート機能にて、いろいろな XYZ パター ??? ン(6種類)に切り替える Storage order のうち YZX と ZXY が正 ??? しく読み込まなかったり、ヘッダー行を指定するとフリーズすると ??? いったバグがありました。 ??? ??? Z,X,Y ??? 100,1,1 ??? 200,1,2 → [100] [200] ??? 300,2,1 [300] [400] ??? 400,2,2 ??? ??? ??? このバグが発生してしましたならば、 ??? こちらのサイトより修正パッチをダウンロードしてください ??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/ ??? ??? 対象となるファイルは ??? ●tntdisp.zip ??? ●needed.zip ??? ??? です。 ??? ??? 詳しいパッチの充て方につきましては、こちらをご覧ください。 ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD ??? ??? お手数おかけいたしますが ??? よろしくお願いいたします。 ??? ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ 先週に引き続き、ASTER の約50m 位置ズレについて、 ~ ユーザさまより続報がはいりました。 ~ ~ ASTER を搭載している衛星の位置誤差が50〜100メートルあることが、 ~ 原因のようです。また、標高が高いところだと倒れこみの誤差もでて ~ くるとのことです。 ~ ~ というわけで、ASTER 画像をずれている分だけオフセットする方法が ~ 適当ではないかというアドバイスがありました。 ~ ~ また TNTmips でオフセットを行う場合は、画像四隅に設定されている ~ GCP の座標値を変更することになります。 ~ ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ☆☆☆ バ ー ジ ョ ン ア ッ プ が 年2回 と な り ま し た ☆☆☆ いままでの年3回バージョンアップから年2回に変更されました。 同時に、年間バージョンアップ契約も、150,000円で2回分となりました。 前倒しで購入されていた分に関しましては、3回としてカウントされます が、今後申し込まれた方は、2回分としてカウントされます。 また、今まで新規購入の際に1回分のフリーアップグレード・サービスが ありましたが、こちらのサービスもなくなりました。 新規購入された場合、そのバージョンのみの対応となります。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■ 最近の円高に合わせまして、料金を改定を行いました。 今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、 1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算で行っておりましたが、 1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算へ変更いたしました。 例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、 旧価格 900,000円 から 新価格 840,000円 となります。 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。 >サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその8:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================