Subject: [ts-mag:00020] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 17号】
    Date: Fri, 05 Oct 2001 10:00:31 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users       2001/10/5
Keywords: OpenGIS,TNTmips,TNTatlas,HTMLclient,tnthost.ini,shape


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第17号「 電 子 地 図 出 版 か ら ウ ェ ブ 配 信 」
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                       株式会社 オープンGIS



これだけあると、悩んでしまう...

TNTatlas・TNTatlas for Windows
TNTbrowser・JAVAclient・HTMLclient


これらはすべて、TNTmips で作成された atlas データを閲覧するための
ソフトウェアの名称です。

なぜこんなにも種類が多いのでしょうか...

そもそも、atlas データとはなんなのか...


そこで今週は TNTmips で作成された配布用地図データ( atlas データ )
をどう使い分けるのかについてご紹介したいと思います。


地図情報を配布するわけですから、なんらかの媒体を介さなければなり
ません。ではどの媒体を使用して配布するか? と考えますと、CD-ROM
での提供方法とインターネットによる提供方法の2種類あります。それ
ぞれにメリット・デメリットがあるわけですが、最近の傾向は高速なネ
ット回線も徐々に普及してきたこともあり、インターネット配信(Web
GIS)が増えてきております。

TNTmips では、まず配信するための地図データとして atlas データを作
成する必要があります。これは、どこをクリックするとどこへジャンプ
するといったようなリンクや、どのようなレイヤの組み合わせで表示す
るかといったことを指定するのです。(昔は TNTlink という別売りのソ
フトが必要でしたが、現在の M50 は標準装備しております)


このデータを丸ごと CD-ROM にいれて配布する場合は、一緒に TNTatlas
や TNTatlas for Windows を入れます。 この2つの閲覧ソフトは実行す
るコンピューターがたとえインターネットに接続されていなくても、CD-
ROM から直接インストールすることができるからです。

また、通常の TNTatlas は TNTmips と X-Window エミュレータの上で実
行されるため、Windows に限らず、Mac や Linux,Unix でも実行可能です。

しかし、普段 TNTmips を使っていない方が ちょっと味気ない X-Window
の操作画面を見るのはなかなか慣れにくい。そこで、Windows で直接実行
できる TNTatlas が その名の通り TNTatlas for Windows というわけです。

● TNTatlas  <<<  CD-ROM 配布・Windows,Mac,Linux,UNIX 可

● TNTatlas for Windows <<<  CD-ROM 配布・Windows ユーザーのみ可



ただ、CD-ROM の場合の欠点として、まず CD-ROM をケースから出して、
CD-ROM ドライブに差込み、プログラムが実行するまで待ったり、場合
によっては、TNTatlas を自分のマシンにインストールする手間がでて
きます。単なるめんどくさがりやの意見かもしれませんが、このちょっ
とした手間が CD-ROM を実行する動作を邪魔しているのもまた事実であ
ると思います。

また、CD-ROM の容量には限界がありますので、大量のデータは2枚組み
などに分かれてしまいさらに手間は増えていく...


そこで、インターネット配信です。

TNTmips では、TNTserver という Web GIS サーバーを構築することで、
インターネット経由での atlas データ閲覧が可能になります。

しかし、ここでも3種類の閲覧方法があります。ひとつは TNTbrowser。
これは、Windows にインストールして実行するタイプのもので、サーバー
の指定など内部ファイルを多少いじるなど、あまり配布用としては向いて
いません。むしろ、TNTserver のチェック用ソフトと割り切ったほうが良
いかもしれません。

のこりの2つ( JAVAclient と HTMLclient )は atlas データ閲覧 の本命
ソフトです。どちらもインターネット・エクスプローラーやネットスケー
プ・ナビゲータといった一般的なブラウザさえあれば誰でも使用できます。

ではどこが違うのか?

JAVAclient はブラウザの上で起動する閲覧ソフトです。
よく JAVAアプレット などという言われ方をしますが、それぞれアクセス
したユーザーのマシン上で動くために、あまりサーバーに負荷をかけずに
閲覧することができます。

ただ、JAVA というプログラム言語で書かれておりますので、カスタマイズ
には専門的な知識が必要です。

一方 HTMLclient はやはり JAVA でかかれているのですが、基本的にはサー
バー側で処理をしてしまいます。このようなソフトを JAVA サーブレットと
呼びます。アプレットよりも、サーバーに対する負担は大きくなりますが、
ユーザー側とのやり取りは、HTML や JAVA script に限定されるためカスタ
マイズは容易になります。

どちらも一長一短ではありますが、
気軽にブラウザからサーバーにアクセスするだけで閲覧できるという点では
すぐれたソフトだと思います。

●TNTbrowser <<< インストール作業が必要・Windows のみ

●JAVAclient <<< インストール作業は不要・JAVA アプレット
 カスタマイズ(日本語化など)が面倒

●HTMLclient <<< インストール作業は不要・JAVA サーブレット
 カスタマイズ(日本語化など)が容易


アプレットとサーブレット、ちょっとわかりにくいですが、

例えば一例として、簡単なアプレットはこんなことができます。
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/applet/cloud.html
このプログラムは、読み出したそれぞれのブラウザ上で動くのです。
JAVAclient も基本的には同じ原理でそれぞれのブラウザ上にて起動する
プログラムなのです。

一方こういったプログラムをサーバー側で動かすと、サブレットになるわ
けです。こちらは、ほとんどの処理をサーバー側で行い、ブラウザに直接
表示するものです。
こちらのページでは、実際にサーブレットとして機能している HTMLclient
を体験できますので、その動作をご確認ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/html_client.htm



最後に、これらすべての閲覧ソフトはもちろん無料で提供されております。

atlas データで、Web 配信、いかがですか?





今週のプチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
" 
" ハードウェアキーを変更したら
" 動かなくなってしまった...
" 
" こんなときは、直接設定ファイルを変更してみましょう。
" 
" TNTmips をインストールされたフォルダ(デフォルトは TNT_WIN)のなかに、
" TNTHOST.INI というテキストファイルがあります。
" このファイルをメモ帳などで開くとこのような行が見つかります。
" 
" 
" [KEY]
" driver=LPT
" 
" 
" これはパラレルポート(プリンターポート)を使用していることを
" 意味します。例えばこの行を
" 
" driver=COM1
" 
" と書き換えればシリアルポートに変更完了です
" 
" もちろん、COM2 のシリアルポートの場合は
" 
" driver=COM2
" 
" としてください。
" 
" 
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""




New Things 最新情報
=================================================================
= 
= 新しい パッチの更新がありましたら、こちらにも掲載することに
= いたしました。
= 
= シェープファイル の出力エラーが修正されました【TNTパッチ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
= 
= 新しい解説は、今週ありません。
= 楽しみにされていた方、申し訳ありません...
= 
=================================================================




バグ・トラブル情報
??? 
??? 
??? メルマガ第14号、第15号 でご報告いたしました
??? ArcView .shp の「出力歪み&ドーナッツ エラー」が
??? 今度こそちゃんと治りました。
??? 
??? どんな症状かと申しますと、
??? TNTmips で作成されたベクタデータを ver6.1 〜 6.5 で
??? ArcView の シェープファイル形式として出力する際に lat-lon の
??? 座標情報が歪んでしまうエラーです。
??? 
??? その後、すぐに修正されたのですが、今度はドーナッツ・ポリゴン
??? がうまく出力されないエラーがでてしまい、早急な修正をマイクロ
??? イメージ社へ依頼しておりました。
??? 
??? もう、これで安心してシェープファイルが出力できます。
??? ただ、修正パッチは ver6.5 のみとなりますので、ver6.4 以前をお使
??? いの方は ver6.0 をお使いください。
??? 
??? 
??? 
??? 
??? 尚、今回のエラーにつきましては最新のパッチ
??? 【tntdisp.zipneeded.zip】を ver6.5 にあてていただくことで
??? 今回のエラーはなくなります。
??? 
??? パッチのあてかたはこちらをご覧ください。
??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm
??? 
??? お手数おかけいたしまして申し訳ありませんが、
??? よろしくお願いいたします。
??? s
??? 




今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ 
~ Orthorectification の RMS エラー算出式が正しいものに訂正されたと
~ ユーザー様からご報告いただきました。
~ 
~ <<< 以下引用です。
~ 
~ 訂正前)
~ (1)RMSE=SQRT{SIGMA(Xi-t)^2}/n
~ where  Xi= a measurement
~        t = true value
~        n = number of measurement
~ 
~ 訂正後)
~ (2)RMSE=SQRT{SIGMA(Xi-t)^2/n}
~ 
~ つまり,
~ (2){残差平方和をGCP数で割ったもの}の平方根がRMSエラーであるのに,
~ (1){残差平方和}の平方根をGCP数で割ったものをRMSエラーとして過小に,
~ 算出して(括弧の位置を間違えて)いたのです。
~ 
~ 手持ちの空中写真で実験してみました。
~ 
~ GCP数:17個
~ 
~ バグ修正前)
~ RMSe-X:0.64 (pixels)
~ RMSe-Y:0.75 (pixels)
~ 
~ パッチ当て後)
~ RMSe-X:2.64 (pixels)
~ RMSe-Y:3.08 (pixels)
~ 
~ 0.64*SQRT(17)=2.639
~ 0.75*SQRT(17)=3.092
~ と,ほぼルートn倍に大きくなったことを確認しました。
~ 
~ X,YどちらかのRMSエラーが4ピクセルを超えると警告が出るのはおそらくそのま
~ までしょうから,これまでより警告が出やすくなると思います。
~ 
~ <<< ここまで引用です。
~ 
~ 
~ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。




■■■ テクニカル・サポート・ユーザー様への新サービス追加!! 
■                               
■ 秋季学会&企業展示のでオリジナルグッズ・プレゼント     
■                               
■ 日頃電子メールや電話/FAXなどで対応させていただいております 
■ が、ユーザー様と直接お会いする絶好のチャンスですので、弊社 
■ も積極的に企業展示を行っていきたいと考えております。    
■                               
■ そこで、せっかく展示ブースに足を運んでいただいたユーザー様 
■ に何かできないかな、と考えまして作りました。        
■                               
■ USB キーを持ち歩くときに安心・便利な            
■ 特製ネック・ストラップ!! :-)                
■
■                               
■ しかも、テクニカル・サポート・ユーザー様 限定です。    
■                               
■ 各イベントで、オープンGIS 展示ブースにお越しの際は、ヒトコ 
■ ト「サポート・ユーザーです」とお声をおかけいただければ、も 
■ れなく特製ネック・ストラップを差し上げます。        
■                               
■ 当日までにサポート期限が切れてしまった方、ごめんなさい。  
■                               
■                               
■ また、今後も特製オリジナル・グッズをテクニカル・サポート・ 
■ ユーザーの皆様へご提供していきたいと考えておりますので、  
■ こんなものがあったら便利だ!! といったご要望などありました 
■ ら、どしどしお寄せください。                
■                               
■ 尚、現在弊社の企業展示は、                 
■  ○地理情報システム学会【10月23日-24日】          
■  ○デジタルマップフェア2001【10月25日-26日】        
■  ○日本写真測量学会【11月29日-30日】            
■  ○日本リモートセンシング学会【12月6日-7日】        
■ を予定しております。                    
■                               
■■■




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1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



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メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



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>サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。
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>サービスその8:現在計画中です...



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