メッシュ毎の最大標高点を抜き出すSML Ver4.1

DEMラスターの上にデータピクセルより大きなメッシュをかぶせて、 各メッシュ中の最大標高ピクセルをポイントベクターとして出力するSMLです。 処理結果を使って接峰面を作成するのが目的です。 Ver4.1の主な改良点: @最大標高値として採用する範囲をユーザが指定出来るようにしていましたが、  分かりにくいので削除しました。 A1つのメッシュ内に最大標高点が複数ある場合、これまでは全ポイントを  出力していましたが、重心点で代表するようにしました。
Ver3.2(前バージョン)Ver4.1処理時間
数値地図50mメッシュ(標高)
493062(佐賀周辺)
を50x50(pixel)のメッシュに
分けて処理した
52秒3秒17分の1
B処理時間を省くために、メッシュベクターを作成しないオプションも  新たに用意しました。 LocalPeakPnts_v41_UTF8.sml

<SMLの使い方>

▼[スクリプト]>[実行]を選択。 ▼上記SMLを選択します。 ▼あらかじめTNTmips に取り込んでおいたDEMラスター(RVC形式)を選択 します。 ▼出力データ用RVCファイルを指定します(デフォルト名 "DEM_Localmax.rvc")。 ▼最大標高を計算するメッシュ(ウィンドウ)のサイズを入力します。デフォルト は縦横50x50(ピクセル)です。 ▼メッシュベクターを作成したい場合、"1"を入力してください。そのまま[OK] ボタンを押すと、メッシュベクターは作成されません。→早く処理が終わります。 ▼ステータスウィンドウが出て、処理が開始します。お使いのコンピュ ータのCPU 性能によると思いますが、弊社では1125 x 750サイズのラス ターで30秒位かかりました。 CPU: i7-960/3.20GHz RAM: 12.0GB OS: Windows7 Professional(64bit) ▼終了すると「終了しました」のウィンドウが出ます。

<結果の表示>

▼上で出力したRVCファイル(デフォルト名"DEM_Localmax.rvc")を開きま す。"PointVector"が今回の目的のポイントデータです。"LineVector"は 確認用のメッシュです。 ▼表示結果です。 ▼ポイントシンボルを見やすいように調整。 ▼オリジナルのDEMを表示に追加。

(注意)

@ポイントのデータティップの小数点位置の調整方法↓ ALineVector のラインとポリゴンのデータティップの無効化の方法↓ Bラスタセルを拡大したときにセル間ラインの表示とセル値のラベル表示の方法↓

<TIN 経由でコンターを作成する手順>

▼[地形]>[地表面(サーフェス)モデリング]を選択。

TIN の作成...

▼操作から"三角形化"を選択。 ▼入力オブジェクトとしてポイントベクタを選択。 ▼[実行]ボタンを押す。 ▼出力TIN オブジェクトを指定します。結果↓

コンターの作成...

▼そのまま操作から"コンター作成"を選択。結果レイヤは消去して構い ません。 ▼入力オブジェクトとして、作成したTINを選択。 ▼[パラメータ]タブにおいて、コンターの開始レベル、終了レベル、間 隔を指定します。 ▼[実行]ボタンを押す。 ▼出力CONTOURS オブジェクトを指定します。結果↓

<DEMラスターの作成方法の一例>

▼操作から"地表面(サーフェス)フィッティング"を選択。結果レイヤは 消去して構いません。 ▼入力オブジェクトとして、TINを選択します。 ▼手法から"三角補間法"を選択。 ▼[出力]タブにおいて、"リファレンスに合わせる"トグルを押す。10m DEMを選択する。こうすると、10m DEMと同サイズのラスターが作られま す。 ▼[実行]ボタンを押す。 ▼出力オブジェクト名を指定します。結果↓

断面の比較...

作成したDEMラスターを使って、元のDEMラスターと断面を比較してみま した。 お試しください。 ★ポイントデータに海がある場合のTIN の作成処理について、 解説を追加しました(2016.3.25)。 2016年3月25日リンク追加 2016年2月4日更新 2015年11月4日作成 (株)オープンGIS