DEMからメッシュ毎の最大標高値を抜き出すSML
DEMを任意のサイズのメッシュで分割し、各メッシュ中の最大標高セルを
ポイントベクターとして抜き出すSMLを作成しました。
LocalPeakPnts_v32_UTF8.sml
<SMLの使い方>
▼[スクリプト]>[実行]を選択。
▼上記SMLを選択します。
▼あらかじめTNTmips に取り込んでおいたDEMラスター(RVC形式)を選択
します。
▼出力データ用RVCファイルを指定します(デフォルト名
DEM_Localmax.rvc")。
▼最大標高を計算するためのメッシュサイズを入力します。デフォルト
は縦横50x50セルになっています。
▼次のパラメータは、最大標高値として許容する標高範囲を指定
するためのものです。デフォルトは0.01です。10と指定した場合、ある
メッシュで最大標高値が100(m)の場合、100〜90(m)の標高値を最大標高
ポイントとして採用します。
基盤地図情報GML形式 10mメッシュ(標高) の場合、標高値の有効桁数
は小数点以下1桁ですので、デフォルトの0.01では最大標高地点のみが
抽出されます。
▼ステータスウィンドウが出て、処理が開始します。お使いのコンピュ
ータのCPU 性能によると思いますが、弊社では1125 x 750サイズのラス
ターで30秒位かかりました。
CPU: i7-960/3.20GHz
RAM: 12.0GB
OS: Windows7 Professional(64bit)
▼終了すると「終了しました」のウィンドウが出ます。
<結果の表示>
▼上で出力したRVCファイル(デフォルト名"DEM_Localmax.rvc")を開きま
す。"PointVector"が今回の目的のポイントデータです。"LineVector"は
確認用のメッシュです。
▼表示結果です。
▼ポイントシンボルを見やすいように調整。
▼オリジナルのDEMを表示に追加。
メッシュによっては同一標高点が複数点あります。
(注意)
@ポイントのデータティップの小数点位置の調整方法↓
ALineVector のラインとポリゴンのデータティップの無効化の方法↓
Bラスタセルを拡大したときにセル間ラインの表示とセル値のラベル表示の方法↓
<TIN 経由でコンターを作成する手順>
▼[地形]>[地表面(サーフェス)モデリング]を選択。
TIN の作成...
▼操作から"三角形化"を選択。
▼入力オブジェクトとしてポイントベクタを選択。
▼[実行]ボタンを押す。
▼出力TIN オブジェクトを指定します。結果↓
コンターの作成...
▼そのまま操作から"コンター作成"を選択。結果レイヤは消去して構い
ません。
▼入力オブジェクトとして、作成したTINを選択。
▼[パラメータ]タブにおいて、コンターの開始レベル、終了レベル、間
隔を指定します。
▼[実行]ボタンを押す。
▼出力CONTOURS オブジェクトを指定します。結果↓
<DEMラスターの作成方法の一例>
▼操作から"地表面(サーフェス)フィッティング"を選択。結果レイヤは
消去して構いません。
▼入力オブジェクトとして、TINを選択します。
▼手法から"三角補間法"を選択。
▼[出力]タブにおいて、"リファレンスに合わせる"トグルを押す。10m
DEMを選択する。こうすると、10m DEMと同サイズのラスターが作られま
す。
▼[実行]ボタンを押す。
▼出力オブジェクト名を指定します。結果↓
断面の比較...
作成したDEMラスターを使って、元のDEMラスターと断面を比較してみま
した。
お試しください。
2015年11月4日
(株)オープンGIS