GPSの応用
 テクニック

GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)レシーバーを活用してTNTmipsでの作業をより快適にする技をいくつか紹介します。

 最近は、精度もコストも飛躍的に良くなってきました。ただ、なかなか実用レベルでの使用方法を確立するには大変です。しかしTNTmipsとの組み合わせでその世界が変わります。是非ともGPSでGISの世界を広げてみてください。



Winでのルートトレース
Macでのルートトレース
Datumの設定


本ページ作成時の環境は Windows 98SE,Me(TNTmips 6.5)

このページ内の 目 次
@ポリゴン/ラインをつくる
Spatial Data Editor でGPSを使う
Aポイントを繋げる
Connect Points 機能の使い方
B複数ログを同時表示
お互いの位置関係を把握する




 

ポリゴンやラインをつくる

GPSから得られた座標データを用いて、
ポリゴンやラインを作ることができます。
これで、Spatial Data Editor や GeoToolbox が
ますます便利になるはずです。



▼Spatial Data Editor でも、GeoToolBox でも、まずは、Viewウィンドウのメニューから使用する GPS のログファイルを開いてください。
ログファイルの開き方を忘れてしまった方はこちらを御覧ください。



▼ログが読み込まれ、トレースしたポイントの PlayBack が始まったら、とりあえず GPS Status and Control ウィンドウの Control タブにある Stop ボタンを押しておきます。



▼ここでは、Spatial Data Editor (メインメニューより Edit/Spatial Data Editor で起動) を例に話をすすめていきます。しかし、ほとんどの操作方法は GeoToolBoxでも同じですので心配要りません。
まず、新しいベクタレイヤーを作成して、Line/Polygon Edit Control ウィンドウを開きます。
 このとき、Topology Level を Polygonal から Network に変更すると ノード( Intersecting Node )を発生せずルートが重なっても問題が発生しません。


次に、GPS: 欄で、使用するログファイルを選択してください。これで準備はほぼ終了。あとはデータの採用方法を決めるだけです。



▼Track GPS ボタンを押すと、GPS ルート・トレースで生成されたポイントすべてを採用してラインやポリゴンを引いていきます。
このボタンは一度押すと、そのままの状態が続きます。
   



▼Use Current GPS Position ボタンを押すと、ボタンの押されたときに表示されているポイントが採用されて、ラインやポリゴンを繋げていきます。
エラーの除去などを人間が判断する際に便利です。
   



▼実際の作業風景はこんな感じです。




▼更に、GPS: 欄の左側にある Snap Grid ボタンを押しておくと、Snap Grid Editor で設定されたメッシュ座標値のみを採用します。京都など碁盤の目状の都市や、フィールドでコドラートなどのメッシュを切って作業を行う際に便利な機能です。




▼300m の Snap Grid を設定して作成したポリゴン




▼Snap Grid Editor は、ここから起動します。
Spatial Data Editor のメニューより、Setup/Snap Grid... を選択します。




▼ここで、グリッドメッシュの大きさ、原点指定、回転角度などを設定してください。それぞれの単位も変更できます。




▼先の 300m グリッドメッシュ はこのように設定しました。
このような機能を使うことで、精度は落ちるけれども、異常値の除去などをある程度自動化し、ラインを直線で表現することができます。








 

ポイントデータを繋げる

GPSのログファイルを、
ASCIIポイントファイルとしてインポートすると
ルート上で測定したポイントデータとして使うことができます。
今度は、それらのポイントデータのうち必要なものだけを
選択的に繋ぐ方法について解説します。


▼GPSログをTEXTベクタ形式でインポート

メインメニューから Process / Import Export を選び、TEXT を選択してImportボタンを押します。 Selectウィンドウが開きましたら、読み込むGPSログファイルを指定してOKボタン。 今度は、Import Vector from Point text data 2D(X,Y) and 3D(X,Y,Z) ウィンドウが現れます。 Format: 欄で Delimited by: にチェックをいれ、","を入力します。 GPSログファイルは左から3,4,5番目の値が緯度、経度、標高に相当しますので、下の、X,Y,Z欄に、3,4,5と入力します。



▼Spatial Data Editor
メインメニューより Edit/Spatial Data Editor を選び、Spatial Editor を起動後、File/Open をたどってインポートしたポイントデータを表示します。



▼では Connect Points ボタンを押してください




▼すると Connect Points ウィンドウが現れますので、Layerボタンを押します。




▼ポイントの上にマウスカーソルを合わせて、マウスボタンをドラッグ(押しっぱなしに)しながら繋げたい場所をなぞっていきます。




▼意図的に、別のポイントへカーソルを移動すると、そちらが選択されていきます。
2つのラインが接近している場合や、交差している場合などに有効です。




▼ラインが引けましたら、Connect Points ウィンドウの Add ボタンを押してください。これでラインが完成します。






 

複数ログを同時表示

例えば、現地で3班に分かれて調査を行ったとします。
お互いの位置関係を、時間も考慮しながら
把握したい場合があります。
そんなときも、TNTmipsは対応してくれます。
複数のログファイルを同時に読み込ませれば良いのです。



▼GPSのログが複数あり、その観測時刻も同一の場合は、GPS Source Manager ウィンドウで Open Log ボタンを押し、それぞれのログファイルを指定することでそのルートを同時に表示することができます。
 但し、お互いの時刻に対して合わせるのではなく、それぞれ別個にコントロールさせるため注意が必要です。




▼スタイルを割り振れば、お互いの位置関係がこのように表示されます。






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2001.6.19更新

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