Subject: [ts-mag:00111] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 316号】
    Date: Fri, 21 Sep 2007 22:16:16 +0900
    From: WAZA Toshihiko


OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2007/09/14
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Dangling Node,Intersecting Node,Snap

オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第316号「  ノ ー ド の ス ナ ッ プ  」
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                       株式会社 オープンGIS



先週の道路区間データを読み込むSMLを使って、東京の墨田区と台東
区の道路中心線データをインポートしました。




中央を斜めに走るのが隅田川で、墨田区と台東区の境界になっています。
境界部分を拡大してみると、ラインの端点(ノード)が重なっていません。



もとのXMLファイルを見ると、この2点は全く同じ座標値でした。こ
のズレは、今のところ推測ですが、緯度経度の度単位でジオリファレン
スしているのが原因ではないかと思っています。

でも、ご安心を。TNTmips のスナップ機能を使えば、ずれたノードもマ
ッチングします。


・・・


▽「メイン」>「編集...」で、空間データエディタを開きます。


▼ あらかじめマージして1つのベクタにしておいた台東区と墨田区のデ
ータを開きます。


▼<ベクタツール>ウィンドウで [要素(エレメント)の編集...] ボタン
を押します。




▼ 操作パネルで [スナップ] ボタンを押します。




▼ 各パラメータの設定です。☆は必須です。




☆ [スナップ先] は、"ノード"です。

☆ [スナップ元] は、"両方の中間点"にします。こうすれば、ノードが
ラインの始点でも終点でも、同じようにスナップされます。

○ [スナップの種類] は、"中間点の移動"にします。今回のように非常
に小さい隙間では、"中間点の追加"でも"中間点の移動"と同じ結果にな
りました。

☆ [スナップ距離] は、今の場合、0.01(meter)としました。

☆ [スナップバックアングル] のデフォルト値は90度です。これは、ラ
インの前方および真横両側90度までの範囲にあるノードを探します。今
の場合、後ろに来る場合もありますので、180度にしておきます。



これで、ラインの先端を中心にして全方位(360度)かつ距離0.01(meter)
以内にあるノードがスナップ対象になります。


A.対話的にスナップする方法は、

▼ ラインを選択します。



<要素(エレメント)の編集>ウィンドウが閉じた場合は、お手数ですが
再度開いてください。


▼ プレビューを"なし"から"単独選択(アクティブ)要素"に切り替えます。




表示ウィンドウには、スナップした時の想定図が表示されます。




▼ これでいい場合は、適用操作の[単独選択(アクティブ)要素] ボタン
を押します。




▼ スナップされ、ノードが1つになりました。




このとき、端点ノードから交差ノードに変わりました。




B.次に、すべてのラインをまとめてスナップする方法です。

▼ 設定は上と同じにして、[すべて] ボタンを押します。




条件にあてはまるノードが全てスナップされます。




処理後は、ベクタを保存します。


・・・


スナップ前後でノードの数は合っているでしょうか?

スナップ対象の端点ノードは、隅田川にかかる橋の数だけあります。全
部で7箇所です。よーく見て。




2個の端点ノードが1個の交差ノードに変わりますので、




全部で7個ノードは減ることになります。



合っていますね。







□■Tips□■
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SMLの変数の精度は?


SMLでは、変数を

class numeric a;  あるいは  numeric a;

などと宣言します。numeric とは"数値"のことです。

SMLで扱う変数は浮動小数点ですが、単精度(32-bit; 有効数字7桁)、
倍精度(64-bit; 有効数字15桁)のどちらでしょうか。

以下のような簡単なSMLで、倍精度であることが分かりました。


clear();
numeric myNumber;
myNumber = 1.123456789123456789;
string format$ = "%.20f";
printf(format$, myNumber);


↓SMLのダウンロード:
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/floatingPointPrecision.sml

↓単精度、倍精度
http://www.microimages.com/didyouknow/73RasterGeodataStructures.pdf


なお、整数の場合、32-bit(有効数字10桁) までです。

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エラー・バグ・トラブル
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○メルマガ【第310号】で報告しましたオルソ補正のエラーのうち、「内
部方位(Interior Orientation)で、入力した主点(Principal Points)の
座標がロードされない」エラーが修正されました。

【エラー番号】crr14459E Raster DEM Extraction: Principal Points 
fields aren't loaded

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

以下は、今週いただいたエラー報告です。有難うございました。

●グリッドの生成

1)緯度経度でジオリファレンスされたデータに対しても、セルサイズ
を meter 単位で指定できるようにしてほしい。現状は、度分秒のみの指
定です。

【エラー番号】crr14601E - Grid Generation: Add back ability to 
specify cell size in feet and meters for lat/lon data

2)三角形や四角形に対して面積(Area)がかすれて入力できない。

【エラー番号】crr14717E - Grid Generation: Area is dimmed for 
Triangle and Rectangle cell shape

3)範囲(By Extents)を選ぶと、クラッシュする。

【エラー番号】crr14718E - Grid Generation: Crash when choose 'By 
Extents' option


●しきい値リージョンの作成において、高度なオプションを使用すると、
リージョンが保存されない。

【エラー番号】crr14731E - Region Generation: Threshold: region 
object is empty


● DBASE ファイルからポイントデータをインポートすると、経度が桁落
ちしてしまう。

【エラー番号】crr14746E: Import Vector from DBASE: points lose 
precision on import

修正まで v69を使用するか、Text または一度データベースにインポート
してからポイントベクタに変換してください。

(参考)データベースにインポートする手順
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/map25k_gnpf_v70.htm


● Intel Mac, v73で、ラインにノードを追加するとフリーズする。

【エラー番号】PAT14792E - MAC Intel: Adding note to a line makes 
all icons freeze.

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機能要求
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

● 空間データエディタで、閉じてしまった<ベクタツール>ウィンドウ
を再度開く方法がない。

現在は、他にレイヤーがあれば、他のレイヤーをクリックして、再度編
集レイヤをクリックすれば再び現れます。編集レイヤー単独の場合は、
一度閉じるしかありません。

【機能要求番号】crr14745N - SD Editor: Give way to re-open Vector 
Tools if you close it


●ベクタから別のRVCデータベーステーブルをリンクしたい。

現状は、ベクタにテーブルをコピーして使用します。

【機能要求番号】crr14758N - Database Editor: Add ability to link 
to RVC database object

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


・TNTmips シングルライセンス 	890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 	537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  	 81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート         94,500円(税込)


◇ HASP-USB キーへの交換		19,950円(税込)
http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm
※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり
ます。


◆ 特別アカデミックライセンス(SAL)のご紹介
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<買取>と<レンタル>の2種類があります。


◇『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)

	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算

 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm


☆ 新たな項目を追加して、V73 用に改訂中です。

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

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年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。




テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で
対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを
進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 5 GB まで利用できま
す。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 5 GB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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