Subject: [ts-mag:00084] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 289号】
Date: Mon, 05 Mar 2007 17:00:21 +0900
From: WAZA Toshihiko
OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2007/03/02
Keywords: OpenGIS,TNTmips, Laser Survey Data, Import As Raster
オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン
第289号「 レ ー ザ 測 量 デ ー タ の イ ン ポ ー ト 」
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株式会社 オープンGIS
地表面や地上の建物を精密に計測するレーザ測量技術
http://www1.gsi.go.jp/geowww/Laser_HP/index.html
「数値地図5mメッシュ(標高)」データも航空レーザ測量により作られて
います。
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/dem5_v70.htm
今回は、市販されている航空レーザ測量のデータをTNTmips に取り込む
方法について解説します。
・・・
今回は、朝日航洋(株)様が販売されているデータを使わせていただきま
した。
http://www.aeroasahi.co.jp/good-3d/index.html
データは、体験版を使用しました。
http://www.aeroasahi.co.jp/good-3d/case/case3.html
データ形式には、DAT, DXF, Shape があります。TNTmips での3次元鳥
瞰図表示のしやすさから、ラスタとして取り込むため、DAT 形式を使用
しました。
DAT データは、ASCII 形式の32バイトの固定長フォーマットです。
http://www.aeroasahi.co.jp/good-3d/spec/format.html
データ形式として、計測時のデータであるランダムデータと、それを格
子状に再配列したメッシュデータが用意されています。体験版のデータ
は1メートル間隔のメッシュデータです。
(サンプルデータの一部)
-125.00 -124.50 -19.40
-124.00 -124.50 -27.56
-123.00 -124.50 -28.66
-122.00 -124.50 -27.16
-121.00 -124.50 -26.06
-120.00 -124.50 -24.77
-119.00 -124.50 -19.75
X座標、Y座標、Z値の順に並んでおり、その間は複数個のスペースで
区切られています。
これまでランダムデータとして入手したデータは、ベクタのポイントデ
ータとして取り込み、その後地表面モデリングで、ラスタに近似する作
業を行っていました。
今回のように再配列されたメッシュデータの場合は、これから説明する
方法を使って、直接ラスタに読み込むことができます。
・・・
それではインポート開始です。
▼「メイン」から「インポート...」を選びます。
▼ 最初に [ラスタ] ボタンを押し、ファイルフォーマットを選びます。
"TEXT-XYZ" を選びます。
▼ 次に [ファイルの選択...] または [次...] ボタンを押して、データ
ファイルを選択します。そのままでは拡張子が.dat のファイルを選べな
いので、ファイルの種類を押して、"すべて" にします。
▼<インポートパラメータ>ウィンドウが開きます。Z値は上で小数点
2桁ありましたので、とりあえずピクセルタイプは"32-ビット単精度"
にしました。
▼ ヌル値がある場合は、ここで指定します。
▼ 区切り記号に、今回のデータの区切り記号である"半角のスペース"を
入れます。見えないので忘れがちです。気をつけましょう。
▼ ストレージオーダー(格納の順番)は、ファイル中の X, Y, Z の順番
です。
▼ 最後に、今回のインポート作業で一番大事なパラメターである「座標
系」を与えます。ホームページに「データ座標値は実際の座標値と異な
る」とありましたが、とりあえず「平面直角座標系の9系」を与えるこ
とにしました。
V70 以降での座標系の与え方は、このページを参考にしてください。
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/v70_georef.htm
★☆ 座標系を与えないと、TNTmips はX,Y座標をカラム、ラインとし
て認識します。X,Y座標に小数点があると、次のようなエラーを出し
ますので、ご注意ください。
▼ [入力(インポート)...] ボタンを押します。出力のラスタを指定する
と、インポートが開始します。
・・・
表示してみました。文京区後楽園の東京ドームが現れました。
(2次元表示)
(3次元鳥瞰図)
サイズは、251カラムx250ラインですので、TNTlite でもインポート可
能です。
このサンプルのデータでは、位置は確かにその場所にはありませんでし
た。
ユーザの方にお借りした別のデータで、クイックスナップショットを使
ってグーグルアースに表示してみました。場所は大阪です。
(クイックスナップショット&グーグルアース)
ぴったり合っています。
(Mips の3次元鳥瞰図)
Surface Model なので、建物の高さまで計測しています。
・・・
XYZのテキストファイルは、これまではポイントデータとして読み込
むことが多かったのですが、今回の方法を使えば、直接ラスタとして読
み込むことが可能です。
ただし、メッシュデータでないといけませんよ。
★ エラー・バグ・トラブル
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● 先週報告しました「単写真によるオルソ画像の作成を行うと、画像が
欠ける」エラー修正の件:
【エラー番号】crr11808E - Orthorectification: Output raster is
cut off
TNTmips 2006:72の2月28日以降のパッチをお使いください。どうもお待
たせしました。
Windows 版では修正を確認しました。インテルマック、G5ではヘルプ
メニューの日付が21日のままであり、どうもパッチを作り間違えている
ようです。マイクロイメージに伝えましたので、マックユーザの方、も
う少しお待ちください。
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□■ウィンドウズVISTAサポート最新情報 2 □■
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今週、V72 のWindows Vista での動作についてご質問をいただきました。
マイクロイメージに確認したところ、マイクロイメージ社は V72 を
Vista で使えるように改変しない(サポートしない)とのことです。
V72 は 2006年3月にリリースされ、Vista はその後10ヶ月後にリリース
されています。そのため、V72 では Vista をサポートしないとのことで
す。Vista でTNT製品を使用するには、V73 にアップグレードする必
要があります。
また 2007:V73 で Vista を使うには、ライセンスキーをHASP-USB キー
にしなければならないとのことです。パラレルキーなど、他のタイプの
キーは Vista では使用できません。
申し訳ありませんが、現状では以上のとおりです。
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★☆ お知らせ ☆★
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マイクロイメージ社は、3月1日頃から、2006:V72 を購入されたユーザの
方へ 以下の印刷物の発送を開始します。発送はDHLになります。
- 2006:72 リリースメモ
- 2006:72 カラープレート
- 新バージョン2007:73 で予定されている機能一覧
- リンカーン固定資産ビューワ・サンプルTNTatlas DVD(第2版)
- TNTserver 2006:72, TNTmap 2006:72 テクニカルリファレンス
これらはマイクロイメージ社のウェブで、すでにリリースされているも
のです。お待たせしました。
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□■2007:V73最新情報□■
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マイクロイメージ社は、2007:V73 の正式リリース(ダウンロード)を
3月後半(の15日間)に予定しています。大変お待たせしました。
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★ DV73の使用制限
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V72 製品版を購入されているユーザは、DV(開発版)73 を製品版(データ
サイズ制限なし)として使用できます。30日間で使用期限が切れますが、
パッチを更新することでさらに30日間ずつ延長使用が可能です。
RV73 として公式リリースされた後も継続して使用するためには、ライセ
ンス購入が必要です。
DV 版のダウンロードはこちらからどうぞ:
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/DV73.htm
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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■
◆ 現在の V2006:72 の価格
・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス 81,900円(送料・税込)
・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート 94,500円(税込)
・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード 88,200円(税込)
・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード 132,300円(税込)
・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード 169,050円(税込)
◇ HASP-USB キーへの交換 19,950円(税込)
http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm
※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり
ます。
◆『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
(プログラム及びサンプルデータCD付き)
<目次>
1.空間データの表示
2次元データの表示
3次元鳥瞰図の作成
2.衛星データの取り込み
3.ジオリファレンス
地図画像への座標情報付与
衛星画像への座標情報付与
4.GPSデータの取り込み
5.標高データの解析
陰影図の作成
断面図の作成
勾配・斜面方位の演算
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm
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困ったときの問題解決フローチャート
▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」
STEP1 「ウェブ検索テクニック」
▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/
▽Google 検索
http://www.google.co.jp/
とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
- や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
を使いこなすと、便利です!
STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]
STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/
STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
メーリングリストに参加されたい方は、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。
STEP5「テクニカルサポート」
テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス
############# このメールマガジンの配信について ################
このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。
基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。
1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。
また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。
メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。
転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。
テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で
対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを
進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できま
す。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...
テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス
テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)
●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。
============ おことわり =============
※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
TNTmipsに関わる新しいニュースを、
毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。
※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。
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