Subject: [ts-mag:00070] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 275号】
    Date: Mon, 20 Nov 2006 12:19:47 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/11/17
Keywords: OpenGIS,TNTmips, Suchi Chizu 25000 Gyoseikai-Kaigansen

オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第275号「数値地図25000(行政界・海岸線)インポートSMLの機能拡張」
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                       株式会社 オープンGIS



『数値地図25000(行政界・海岸線)』(平成10年12月1日発行. 旧日本測地
系. 全国)のインポートSMLは、最近V70 以降用にバージョンアップし
ました。
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/gsi_bound_v70.htm

今回さらに「一括インポート機能」をサポートしましたので、このほか
の変更点も含めて解説いたします。


・・・


●機能追加1:一括インポートのサポート

これまではファイル(1次メッシュ)単位でのインポートでしたが、
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/gsi_bound_v70.htm#select

ほかのインポートSML 同様、あらかじめ用意したファイルリストを読み
込めるように変更しました。

ここでは WindowsXP の場合について説明します。Mac の場合についても
同様ですが、具体的なファイルリストの作成については「数値地図50mメ
ッシュ(標高)インポートSML」などの解説ページをご覧ください。


▼「スタート」>「すべてのプログラム」>「アクセサリ」から、「コ
マンドプロンプト」を選択し、リストを作成するコマンドを実行します。




このようにフルパスでファイルリストができます:




▼ \マーク(バックスラッシュ)を"/"に置換します。ここでは兵庫県を含
むメッシュのみを処理してみました。




▼ バージョンアップしたSMLはこちらです:
 http://www.opengis.co.jp/sml/GSIbound_v702.sml

▼「スクリプト」から「実行...」を選びます(V72の場合)。

▼ ダウンロードしたSMLを選択して起動します。




▼ 左端のアイコンを押します。

▼<ファイルを選択>ウィンドウにおいて、「ファイルの種類:」を"す
べて"にして、作成したリストファイルを選びます。[ OK ] ボタンを押
します。




▼<フォルダを選択>ウィンドウが現れます。[新規フォルダ] ボタンな
どを利用して、出力先のフォルダを指定します。[ OK ] ボタンを押しま
す。




▼ 処理が開始します。




▼ 30秒ほどで兵庫県の6メッシュのインポートが終了しました。
(後記)使用したパソコンは、Windows XP Pro x64 Edition, AMD Athron
64bit 3000+/2.0GHz, 1GBメモリ です。





・・・


●機能追加2:出力フォルダの分離

▽ インポートしたデータを TNTview で表示してみましょう。




▼ これまでは『行政界・海岸線』データと『河川・湖沼』データを同じ
フォルダに出力していましたが、今回はフォルダを2つに分けて出力す
るよう変更しました。




▼ これによりデータの一括選択が簡単になりました。




▼ インポートした行政界・海岸線レイヤの表示結果です。





・・・


●機能追加3:線属性のインポート

これまでは面属性のみでしたが、ラインの属性情報も取り込むようにし
ました。



ライン属性のコード内容についてはCDのフォーマット説明をご覧くだ
さい。


これでオリジナルデータの持つ面と線の両方の情報が取り込めるように
なりました。これらの情報をどう使うかは、あなた次第です。

インポート後の処理については、目的に応じて、マージ、ディゾルブな
どの処理を行います。マージ、ディゾルブについてはホームページで解
説しています。
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/gsi_bound_v70.htm

ご活用ください。







□■Tips□■
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★ 完全一致 と 部分一致

『数値地図25000(行政界・海岸線)』の検索において、
"都道府県名"フィールドが"兵庫県"であるレコードを検索するには、

AreaRecord.都道府県名 == "兵庫県"	【完全一致】

としますが、いくら検索しても検索できない時があります。こういうと
きは、データに戻って見直してみましょう。データの最後にスペースな
どが入っていませんか?




そのときは "contains" の部分一致で検索すると、うまく行きます。

AreaRecord.都道府県名 contains "兵庫県"	【部分一致】




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エラー・バグ・トラブル
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●メルマガ【273号】で報告しました「漢字の属性データが<属性による
スタイルの割り当て>テーブルで化けてしまう」エラーが修正されまし
た。

【エラー番号】crr12050E - Style Assignment dialog:  Kanji 
attribute not displayed correctly in Style Assignment dialog.



V72, 2006年11月15日以降の最新のパッチをご使用ください。


●過去2回ほど報告しましたが、「V72においてシェープファイルをベク
タとしてインポートする際、dbfファイルに対して『リンクされたファイ
ルの位置を決定できません』というメッセージが出る場合があります。

【エラー番号】crr12141E - Import: 'Cannot locate linked file' 
error occurs when importing SHAPE

対策についてはメルマガ【274号】でも報告しています。それでも直らな
い場合は、2006年11月8日以降の最新のパッチをあててみてください。よ
ろしくお願いします。


●V72の空間データエディタで、属性をアタッチしたラインのスタイルが
再描画してもすぐ画面に反映されません。移動やズームをすると変わり
ます。

【エラー番号】btc12217E - Style and Symbol Rendering: Zoom or 
Movement required to updated assigned line style


●インポート、ベクタのTEXTで、フォーマットを保存する場合、漢字の
フィールド名が次回表示の際化ける。

【エラー番号】PAT12210 - The field names in the format file saved 
in Kanji are not displayed in Kanji when reopened.

保存しないか、あるいは保存が必要な場合はローマ字をご使用ください。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





機能要求
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●流水解析で、流路(stream)と盆地(basin)に共通の属性番号を振る機能
が、DV2006:73で実装されました。

【機能要求番号】9277 - Raster Watershed Analysis: Add ability to 
assign common attributes to basins and streams when running 
watershed analysis process.

最新のV73はこちらからダウンロードできます:
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/DV73.htm.


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□■最新ニュース□■
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GPSのログデータの取り扱いに関する操作をホームページにまとめました。

■ 基本操作1「GPSに記録したデータをパソコンに転送する」:
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/garmin_gps.htm

GPS のログデータをカシミールなどを使ってパソコンに転送する方法に
ついて説明しました。TNTmips で直接取り込めるよう、現在機能要求中
です。

■ 基本操作2「GPSデータのインポート」:
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/imp_track.htm

GPS のCSV データをラインとしてTNTmips に取り込む方法について解説
しています。

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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■

◆ 現在の V2006:72 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)

・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード   88,200円(税込)
・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード  132,300円(税込)
・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード  169,050円(税込)


◆『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)

	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算

 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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