Subject: [ts-mag:00191] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 181号】
    Date: Mon, 20 Dec 2004 17:52:59 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2004/12/17
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Direct Use,Shape,Bit,3D View,Export All


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第181号「  直 接 使 え る デ ー タ 形 式 と は ? 」
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                       株式会社 オープンGIS





変換なしですぐ使える!

これほど便利なことはありません。



今までのGISデータは、TNTmipsで使う際に、一度TNT独自形式であ
るRVCフォーマットに変換する必要がありました。しかし、この変換
作業が結構面倒で、ver6.6 以降からは、徐々に業界標準と呼ばれるいく
つかのデータフォーマットはRVC形式への変換なく直接利用できるよう
になりました。
 ver7.0 では更に対応フォーマットが増え、現在以下の9種類のデータ
で直接利用することができます。

 □ラスタ型
  ECW形式 (Enhanced Compressed Wavelet)
  GeoTIFF形式 (all types)
  JPEG形式
  JPEG2000形式
  MrSID形式 (wavelet compressed)
  PNG形式
  TIFF形式 (all types)

 □シェープ型
  ESRI-Shape形式 (line work and table)

 □CAD型
  MapInfo-TAB形式 (line work and tables)

今週は、この直接利用方法と、簡単な仕組み、そして注意点についてご紹
介いたします。


●


まず利用方法! 例えば C:\work\Sampleフォルダ内に GeoTIFF のデータ
があったとします。



このファイルを TNTmipsで読み込もうと、ファイルのあるフォルダ内を
みてみると、普段見なれた赤いMIの文字が付いたファイルマークで登場
します。ぱっと見はRVCファイルのようですね。



ファイル名をダブルクリックすると、中に含まれているオブジェクトが
表示されます。



このあたりの操作感覚もRVCファイルとまったく同じですね。



同じように、シェープファイルもマップインフォファイルも、それぞれ
シェープオブジェクトやCADオブジェクトとして、あたかもRVCファ
イルの中に格納されているかのように扱うことができます。
 もちろん、ジオリファレンスやカラーマップなどのサブオブジェクト
も埋め込めます。それぞれ異なる形式のはずなのになぜこんなことが可
能なのか??

次に、どんな仕組みなのかについて触れてみましょう。


●


実は TNTmips は、直接利用可能なデータファイルを見つけると、リンク
ファイルと呼ばれる拡張子.rlk のファイルを自動的に生成します。そし
て TNTmips には必要だけれども、元々のデータファイルには存在しない
メタデータをこのリンクファイルの中に格納して、あたかもRVCファイ
ルのように振舞うのです。



ですので、使用している GeoTIFF データを別のフォルダへ移動する場合
には、リンクファイルも一緒に移動しないと、再度.rlkファイルを生成し
なおして、細かな色設定などをやり直すことになります。

また注意点として、リンクファイルやデータベーステーブルは書き換え
可能ですが、データ本体そのものは書き込みできませんので、[編集]>
[空間データ...] 機能でDN値を置き換えたり、ラインやポリゴンを削
除・追加をしたりする、データの修正作業は行えません。



あくまでデータをそのまま表示したり、リファレンスデータとして利用
することを前提としています。見たことないファイルだからと、間違って
リンクファイルを消してしまわないようにご注意ください。


●


以上、直接使用できるデータをまとめますと

 [利点]
 ☆RVCへの変換処理がいらないので手間要らず。
 ☆サブオブジェクトの書き込みも可能。
 ☆データベースへの書き込みも可能

 [欠点]
 ×データの中身を書き換えることはできない。
 ×サブオブジェクトを紛失しやすい


直接利用はできなくても、RVCファイルに変換できる形式は140種類
もあります。本格的にデータを処理させる場合はやはりRVC形式のほう
に分がありますが、直接使用テクニックも是非活用してください!

インポート/エクスポートできるデータ形式リストはこちらをご覧ください!
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/import_export.htm






今週の過去プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" 例えば、16bit のラスタを 8bit にビット深度を変更したい!
"
"
" そんなときはメインメニューより、[解析処理]>[ラスタ]>[組み合
" わせ(演算)]>[一般演算式...] を選択します。 まずは、
"
"  ・タイプ: 欄を [代数]に、
"  ・操作: 欄を [スケール/オフセット]に切り替えます。
"
" そして
"
"  ・スケールファクター: 欄を 1.00 に
"  ・2つの Offset:欄を 0 にすると
"
" あとは、出力ラスタの種類: 欄にて出力したい bit 数を選択するだけ。
"
" もちろん、256 以上の値を 8bit などにすると、最大値である 255 など
" に置き換えられてしまいますから、ご注意ください。
"
" また、[解析処理]>[ラスタ]>[抜き出し...]機能で、[抜き出し]タブ
" 内の選択: 欄を [すべて]に設定して、[Value]タブの出力の種類: 欄
" で変換したいbit数に切り替える方法もあります。こちらはリスケール
" の機能があるので便利です。
"
" (メルマガ第74号を改良)
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= 三次元鳥瞰図による可視化(PDF) 【TNT入門】
= http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm
=
= 第175号「手計算で、勾配を求めてみよう!」 【メルマガ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_175.htm
=
=================================================================




■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





バグ・トラブル情報
???
???
??? シェープファイルの出力って、CAD形式だけ?
???
???
??? [解析処理]>[インポート/エクスポート...]機能で、作成したベク
??? タをシェープファイル(ARC-SHAPE FILE)に出力しようと、
???
???  ・オブジェクトの種類: 欄を [すべて]
???  ・操作: 欄を [出力(エクスポート)]
???
??? に切り替えると、なぜか選択できる形式がCAD形式に限定されて
??? しまいます。そんなときは、
???
???  ・オブジェクトの種類: 欄を [ベクタ]
???  ・操作: 欄を [出力(エクスポート)]
???
??? に設定して、実行してみましょう。
??? 今度は問題なくベクタオブジェクトを選択できるはずです。
???
???
??? さすがに140種類以上もデータがあると、同じ名称でデータ構造
??? の異なるデータとバッティングしてしまいますのでごっちゃになり
??? がちです。同じように、DXFやGML、MOSS形式でもご注意
??? ください。
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ 今週は特にありませんでした。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。






■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

現在の ver7.0 の価格は ver6.9 と変更ありません。

・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)

ご不明の点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。


STEP5「テクニカルサポート」
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############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
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>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
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>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
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>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




============ おことわり =============

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