Subject: [ts-mag:00101] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 94号】 Date: Fri, 11 Apr 2003 18:36:58 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2003/4/11 Keywords: OpenGIS,TNTmips,Digital Map,SML,Slope,FocalMean,IKONOS オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第94号「 数 値 地 図 イ ン ポ ー タ 三 部 作 大 改 定 !! 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 本題に入る前に、 本日 TNTmips/lite の最新バージョン 6.8 がリリースされました!! バージョンアップを申し込まれた方(要ユーザ登録)は、随時、米国より 直送で CD-ROM やドキュメントが詰まった段ボール箱が届きます。(但し、 CD-ROM はプレス中とのことで、もう少々時間がかかるかもしれません) 到着まで待てない!! という方は、以下のサイトよりダウンロード可能です のでお試しください。(TNTlite としてインストールした場合でも、ハード ウェアキーを差し込めば 製品版 TNTmips としてお使いいただけます。) マイクロイメージ社ダウンロードサイト http://www.microimages.com/tntlite/osdialog2.htm (但し、TNTlite として使用する場合は、マイクロイメージ社ダウンロード サイトより Activation Code を入手してください。) ● と、TNTmips のバージョンアップに話題をさらわれそうですが、オープン GIS 側も負けてはおりません :-) 国土地理院さんが提供している数値地図(地図画像)の三部作、1/2.5万、 1/5万、1/20万デジタル地形図データのインポータをバージョンアップ いたしました!! 初期の数値地図インポータを公開してから2年。より使いやすくするため 様々な改良を加えて、一挙に公開いたします。 当時は、カンマ区切りデータの扱いや日本語対応などが、まだ SML の機 能として未熟だった分、インポータも一度マイクロソフト社の表計算ソフト MS-EXCEL にて変換する作業が必要でした。また、多少面倒でも、こうする ことで、ver6.5 以前の古い TNTmips でもインポートが可能であるメリット を生かしておりました。 しかし、TNTmips も本日 ver6.8 リリースを迎え、多くのユーザの方々が ver6.6 以降に切り替わっている現状より、古い TNTmips を使われている ユーザさまに申し訳ないとは思いつつも、新しい機能を盛り込んだ、数値 地図インポータにバージョンアップいたしました。 さて、何が変わったのか? といいますと大きくは、次の3点です。 改良点(1): EXCEL を用いた変換作業が必要なくなりました!! 改良点(2): 圧縮機能により、作成されるデータサイズが約1/3になりました!! 改良点(3): 生成されるデータは、1データにつき1ファイルにしました!! ● それぞれについて、簡単にご紹介いたしましょう。 改良点(1)は、カンマ区切りの順番を正しく認識する機能と、図幅名を 日本語で読み込める機能の拡張により、直接 kanri.csv ファイル読み 込みが実現可能となりました。これで、いままで煩わしかった、あの EXCEL 変換作業から開放されます!! 改良点(2)は、ver6.6 以降から SML でも可能になりました、画像圧縮 機能を利用したものです。データ損失のない圧縮形式ですので、安心して ご利用できます。この機能により、例えば数値地図200000(地図画像)は、 日本全国(CD-ROM 3枚組)が、CD-ROM 1枚分に収まります。 改良点(3)は、元々「一つのプロジェクト(RVC)ファイルに、すべての画像 データをインポート」する処理だったものを、インポート後の整理整頓と いった、利便性も考えながら、今回「一つのプロジェクトファイルには、 一つの画像データ」という組み合わせで、インポートします。 ● インポーターのダウンロードは以下のアドレスから ダウンロードしてください。 ・数値地図25000(地図画像)インポーター ver2.0 http://www.opengis.co.jp/sml/topo25k_v20.sml [0.1MB] ・数値地図50000(地図画像)インポーター ver2.0 http://www.opengis.co.jp/sml/topo50k_v20.sml [0.1MB] ・数値地図200000(地図画像)インポーター ver2.0 http://www.opengis.co.jp/sml/topo200k_v20.sml [0.1MB] ● 最後に、インポータの具体的な使い方をご紹介します。 使い方は、3つのインポータともすべて共通です。 ▼メインメニューより、Process/SML/Run... を実行します。 ▼ダウンロードしました SML ファイルを選択して OK ボタンを押します。 ▼すると、ボタンが4つ並んだウィンドウが登場します。 ▼一番左側の「歯車」ボタンをクリックしてください。 ▼まず、Welcome メッセージがでてきますが、OK ボタンを押します。 ▼次に、数値地図の CD-ROM 内にあります、KANRI.CSV ファイルの 場所を聞いてきますので、CD-ROM の中の DATA というフォルダ を開いて、KANRI.CSV ファイルを選択します。 ▼次に、インポートしたデータの保存先フォルダを選択します。 ここで選択しましたフォルダの中に、沢山の RVC ファイルができます。 ▼今度は、読み込む KANRI.CSV ファイルの情報の座標系・測地系を 聞いてきますが、通常は、SYSTEM を 「 Latitude/Longitude 」 Datum を 「 Tokyo - Japan 」と設定しておきます。 ▼次に、保存する際データの座標系・測地系を聞いてきます。 通常は、SYSTEM を「 UTM 」、Datum を「 Tokyo - Japan 」としますが、 Zone は、データに応じて異なりますので、ユーザさま側で設定してください。 ▼以上の設定ができますと、最後に、「 Ready? 」と現れますので、 Yes ボタンを押すと、処理が始まります。マシンの性能にも寄りますが、 CD 1枚を処理するのに、おおよそ、30分くらいかかります。 ■「 Finished 」のメッセージが現れましたら、インポート完了。 早速、メインメニューの Display/Spatial Data... [New 2D Group] 機能 を使いまして、データを確認してみてください。 ワンポイントテクニックですが、データを読み込む際( Group Controls ウィンドウの Add Raster ボタンを押した後)に、Select Objects ウィン ドウの下にあります黄色い+(Add All)ボタンを使うと、一度に複数の ラスタを選択できます。 いかがですか、CD-ROM 1枚分を読み込んでも、サクサク表示されます。 こんなに気軽に地形図が扱えるのは、TNTmips ならではといえますね。 今週の新プチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " 別に、勾配だけでいいのに... " " 国土地理院の数値地図 50m 標高や、北海道地図の GISMAPTerrain 10m " 標高など、DEM を用いまして勾配(Slope)や斜面方位(Aspect)、また陰 " 影図(Shading)を作成する場合、メインメニューより Process/Raster/ " Elevation/Slope,Aspect,Shading... を選択し、適切なパラメータを設 " 定します。 " そして、Run ボタンを押せば、3つの解析結果を出力してくれるわけ " ですが、必ずしもすべての処理が必要とは限りません。 " " 場合によっては、勾配の計算だけで十分。 " " " そんなときは、Run ボタンを押した後の出力ラスタ名指定を、Slope " だけにしてみましょう。 " " Aspect と Shading を空っぽにしておけば、出力されるデータは勾配 " だけになります。こうすることでデータサイズの節約、また余計なデ " ータがない分、整理整頓もらくらくですね。 " " この発想は、他の処理でも応用できますので是非お試しください。 " """" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """" New Things 最新情報 ================================================================= = = TNTmips/lite ver6.8 がリリースされました!! = http://www.microimages.com/tntlite/osdialog2.htm = = ver6.8 に合わせて TNT製品 価格表を更新しました【各種用紙】 = http://www.opengis.co.jp/img/info/kakaku_list.pdf (約0.1MB) = = TNT製品 発注書も作成いたしました【各種用紙】 = http://www.opengis.co.jp/img/info/products_order_form.pdf (約0.3MB) = ================================================================= ■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■ 昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を 今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!! 同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、 北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。 詳しい内容はこちらをご覧ください。 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? 大変失礼いたしました。 ??? ??? 先週ご紹介しました、空間フィルタの FocalMean 関数について、 ??? ラスタの端の処理がおかしくなるといった解説をいたしましたが、 ??? この問題は、Spatial Filter 機能だけの問題であり、FocalMean ??? 関数自体にバグはありませんでした。 ??? ??? また、ver6.7 の tntdisp.zip と needed.zip パッチを充てることで ??? さらに、Integer ラスタに出力される結果に対して、四捨五入処理が ??? 追加されております(もちろん、Floating ラスタへの出力も問題あり ??? ません)。 ??? ??? ver6.7 の途中から、整数値としての FocalMean 出力結果が四捨五入 ??? されるようになったと、覚えていただければ幸いです。 ??? ??? ??? ??? くわしいパッチの充て方につきましては、 ??? こちらのサイトをご覧ください。 ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD ??? ??? 大変御迷惑をおかけいたしましたが、 ??? よろしくお願いいたします。 ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ ~ ユーザさまより、TNTmips 新機能の要望として ~ ~ 「 IKONOS のオルソ変換モジュールを mips にも実装して欲しい」 ~ 「3次元 Affine 変換を実装して欲しい」 ~ ~ という2つの話題をいただきました。 ~ IKONOS や QucikBird など、商用高解像度衛星が普及してきまして、 ~ いかに精度よく、いかに簡単にがキーワードとなってきました。 ~ ~ 弊社としましても、なるべく皆様が必要としている機能の追加を優先 ~ して、米国マイクロイメージ社に要求しております。 ~ ~ ユーザーさまからのリクエスト数というものも、十分反映されますので、 ~ 同じ機能を希望されている方も、他の機能を希望される方も、 ~ いろいろなご意見をお待ちしております。 ~ ~ そんなご意見の場としても、どうぞメーリングリストをご活用ください!! ~ ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 [[[ ユーザー登録を忘れていませんか? ]]] ようやく、TNTmips ver6.8 がリリースされました!! インストール CD-ROM が届きますのは、既にバージョンアップ契約をされ ている方が対象となりますが、実際の CD-ROM や資料などは、米国マイク ロイメージ社より直接みなさんのお手元に届きます。 しかし、TNTmips 購入時の箱の中にあります、ユーザ登録用紙を用いて 登録されていない場合、お手元には届きませんのでご注意ください。 尚、ユーザー登録用紙はこちらからダウンロードできます。 http://www.opengis.co.jp/htm/info/register.htm ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■ ・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別) ・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別) ・年間テクニカルサポート 90,000円(税別) 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。 >サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその8:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその9:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその10:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================