Subject: [ts-mag:00092] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 85号】 Date: Fri, 07 Feb 2003 21:05:36 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2003/2/7 Keywords: OpenGIS,TNTmips,Sketch,Stop,Desktop,SML,Region,USGS-DEM オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第85号「 V i e w e r に だ っ て 書 き 込 み た い ! ! 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 昨年の秋から、タブレットPC なるパソコンが発売されました。 ノートパソコンのようだけれど、付属のペンで、液晶画面にいろいろと 書き込んだり、絵を描いたりするのに便利な構造になっています。 http://tabletpc.jp/ パソコンをよりペンと紙に近いツールへと発展させたひとつの形ですね。 ● 同じように、画面にデータを表示しながら、思いついたことをメモしたい とか、データを背景にしながら、ラフな図を書き込みたいなんてこと、GIS でもありますよね。しかし、TNTmips で考えると、データを作成する場合 は、通常 Edit/Spatial Data 機能、データの表示は、Display/Spatial Data 機能と、2つに分かれてしまっています。 まったく同じデータに対して2つの機能から同時にアクセスすることは できませんので、データを表示しているときに、思いついたことを書き込 むときは、その切り替えがとても不便です。 ああ、View ウィンドウの中に、ちょっとした書き込み機能があったらなぁ と思ったあなた。 あるんです。その名も「スケッチ(Sketch)機能」。 点やライン、ポリゴンに文字など、入力したい情報を選択。ウィンドウ内 をなぞれば、その絵や文字が CAD データとして記録される、お絵かき機能 とでも言うのでしょうか。 では、早速その操作方法についてご紹介しましょう。 ● (1)お絵かき機能 ▼まず、メインメニューから Display/Spatial Data... を選択しまして、 いつものように、New 2D Group ボタンを押します。 ▼またまたいつものように、Group Controls ウィンドウにて、Add Raster ボタンなどを押し、お好きなデータを表示します。 ここで、ああ、今 思いついたことを書き込みたい!! と思うわけです。 ▼では、この段階からスケッチ機能を起動しましょう。 と、いいまして も、Sketch というボタンは用意されておりません。ここが非常に判りに くいのですが、Group View ウィンドウの上に並んでいるボタンの中から、 GeoToolbox ボタンをクリックします。 ▼この GeoToolbox 機能は、距離や面積計測、断面図作成、複数エレメント 選択などなど、View ウィンドウで使える様々な機能が集まったツールです。 そのたくさんの機能の一つに、スケッチ機能が用意されているのです。 ▼では、線をひくことを前提に話を進めていきましょう。まず GeoToolbox ウィンドウの上に並ぶボタンの中から Line ボタンを押し込みます。 これで、線を描くモードに切り替わりました。 ▼次に Sketch タブへと切り替えましょう。すると、これから書き込む絵 を保存する CAD オブジェクトを聞いてきますので、適当にデスクトップ などに、入れ物である RVC ファイルと、その中に保存する新規 CAD オブ ジェクトを指定します。 ▼あとは、下のスペースで、線の太さや色を決めましたら、View ウィン ドウの上で、カチカチと線を描いてみましょう。 ▼できましたら、最後に確定するため、右クリックをして、Add to Sketch を選択します。これで完了です。 ■一度 GeoToolbox ウィンドウの×(Clear)ボタンを押すと、正しい色で表示 されます。 また、確定した後で線を消したい場合は、やはり GeoToolbox ウィンドウ の左上にあるマイナス(Delete Last Element)ボタンをクリックします。 いかがでしょうか? もちろん、線だけではなく、円や正多角形、ポリゴ ンなども自由に描けますし、あとで、CAD to Vector 変換をしてもいいで すね。 (2)簡単属性入力 さて、もう一つ便利な機能をご紹介しましょう。Sketch 機能でラインや ポリゴンを描くときにも、属性情報を入力することができます。 ▼まず、GeoToolbox ウィンドウの Prompt for Atributes チェックをオ ンにします。 ▼すると、新しく作成するテーブルの名前を New Table ウィンドウが 聞いてきます。とりあえず TEST と適当な名前を付けてみましょう。 ▼次に New Table ウィンドウが現れますので、左上の Add Field ボタン を1回押します。自動的に Field という味もそっけもない名前がつきま すが、今回はそのまま使いましょう。 ▼フィールドの設定を決めるために、Field Info タブへ移動して、Field Type:項目を String に切り替えます。String に設定すると、入力する属 性情報は、文字情報として TNTmips が認識します。 ▼では、New Table ウィンドウの下にある OK ボタンを押しましょう。 ▼これで、入力する属性テーブルの準備ができました。後は、先ほどと同 じように Group View ウィンドウの上でぐりぐりと線を書いてみましょう。 ▼Add to Sketch を選択すると、今度は、小さなウィンドウが現れてきま したね。これが、属性を入力するウィンドウです。今描いたラインに対し て、なにか文字を入力してみましょう。 ■これで、線と一緒に、その線に文字属性まで与えられました。 機能が限定されているぶん、Spatial Data Editor よりもシンプルで、 非常にわかりやすいですよね。なかなか、便利な機能だと思います。 あ、日本語を入力する場合は、テーブルの設定を行う New Table ウィン ドウで、文字コードを Japanese(Shift-JIS)などに設定しておかないと 文字化けしますよ。 描きたいと思ったら、迷わずスケッチ機能を!! でも GeoToolbox ボタンに隠されていることだけは、お忘れなく。 タブレットPC との組み合わせだと、より便利になるでしょう... 今週の過去プチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " たくさんのデータを表示しているときに限って、 " 設定を間違えることってありますよね。 " " 全部のデータが表示される時間がもったいない!! " " " そんなときは、Group View ウィンドウの左上にある " 四角い Stop ボタンをクリックしましょう。 " " 描画の処理が途中で止まってくれます。 " これでイライラが少し解消されましたね。 " """" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """" New Things 最新情報 ================================================================= = = (Win/X-Win)Desktop モード「簡単切り替え機能」追加【TNT 修正パッチ】 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = = SML Editor で「文字入力できなくなるバグ」修正【TNT 修正パッチ】 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = = リージョンの塗りつぶしで「半透明できないバグ」修正【TNT 修正パッチ】 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = = USGS-DEM 出力にて「Date 情報」の埋め込みに対応【TNT 修正パッチ】 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = ================================================================= バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? TNTmips ver6.7 にて リージョンを表示する際に ??? 塗りつぶし設定を行いながら、透明度の設定を行っても ??? 半透明になってくれないバグが見つかりました。 ??? ??? ??? もし、リージョンの塗りつぶしで、半透明表現を行いたい場合は ??? 大変お手数ですが、以下の2つのパッチを充ててください。 ??? ??? tntdisp.zip ??? needed.zip ??? ??? 詳しいパッチの充て方につきましては、こちらのサイトをご覧ください。 ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm ??? ??? ??? そもそも、リージョンって何? という方は、 ??? メルマガ第76号(2002/11/29 配信)をご覧ください。 ??? ??? よろしくお願いいたします。 ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ マイクロイメージ社のサイトに掲載されています、TNTmips 次期バー ~ ジョン(ver6.8)情報について、ユーザーさまよりコメントがありました。 ~ http://www.microimages.com/featupd/v68.htm ~ ~ 特に、ver6.8 からは、パッチの扱いが ~ ・バグ修正用 と ~ ・新機能追加用 の ~ 2種類に分けられるということで、 ~ より安心して TNTmips をご利用いただけるようになる点、 ~ ご期待ください!! ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■ ・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別) ・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別) ・年間テクニカルサポート 90,000円(税別) 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。 >サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその8:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================