Subject: [ts-mag:00086] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 79号】
    Date: Sat, 21 Dec 2002 00:49:00 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2002/12/20
Keywords: OpenGIS,TNTmips,3D Shape,Exclusive,GeoTIFF,GIS Workshop


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第79号「 ふ つ う の シ ェ ー プ と 3 D シ ェ ー プ ! !  」
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                       株式会社 オープンGIS




シェープファイルといえば、
ESRI 社の ArcView という GIS で使用されているデータ形式ですが、
どうも、シェープファイルには2種類の形式があるらしいということを
知りました。


というのも、高さ情報を持ったシェープのポイントデータを TNTmips で
取り込むと、あるものは X,Y,Z としてきちんとインポートされ、あるも
のは X,Y だけで Z の値がない平面的なポイントデータに変換されます。
(属性テーブルとして高さの情報は付いています)

調べてみますと、Arc-View の別売りモジュールである、3D Analyst 用の
シェープファイルは、通常のシェープファイルを構成している Polygon
とか Line とか Point に加えて、****Z という名前のフィーチャがある
とのこと。名前の後ろに Z が付いていれば、三次元情報がついている、
ということが判断できます。

ポイントの場合、うしろに Z をつけるので「 PointZ 」。

フィーチャ名に Z の文字が付いていることは X,Y のほかに Z 値も持っ
ていること。逆に Z の文字がなければ、そのシェープファイルは X,Y の
情報と扱われるのです。

なんだかややこしい話になってしまいましたが、高さ情報である Z 値を
きちんと持ったシェープファイルが存在し、通常のシェープファイルと
区別して3Dシェープなどと呼ばれているのです。


●


高さ情報といえば、国土地理院さんの 50m メッシュ標高を代表とする
DEM(Digital Terrain Model)データ。

本来はラスタとして扱われることの多い DEM も、ArcView では、なぜ
かポイントデータとして処理されることが多いです。

しかし、さきほどからご紹介しているように、シェープには高さ情報を
持つか持たないかという区別で、2種類のシェープファイルがあります。

DEM をポイントに変換したシェープファイルということは、3Dシェープ
だけなのか? といいますとそうではありません。

やはり2種類のポイントデータが登場します。

        A: 普通のシェープ(X,Y のポイントと高さの属性テーブル)
        B: 3Dシェープ(X,Y,Z のポイント)

通常のシェープファイルでも、属性テーブルに高さ情報を入れておけば、
十分だからです(実際パスコさんの数値地図コンバータは A: の形式です)。


●


さてようやくここから TNTmips の話題です。

この2種類のシェープファイルを TNTmips へインポートすると一体どう
なるのでしょうか? TNTmips では デフォルトで X,Y,Z のポイントを扱
うことが出来ますので、

        A: X,Y のポイントと高さの属性テーブルとして認識。
        B: X,Y,Z のポイントとして認識

とやはり、その受け取り方が変わってきます。

TNTmips でも、X,Y,Z として受け取る場合は3Dシェープファイル。
通常のシェープファイルの場合は、属性テーブルとして高さ情報を扱う
ことになるのです(この場合、あくまでポイントの座標は平面となります)。


それならば、A: の X,Y ポイントベクタから B: の X,Y,Z ポイントベクタ
へ変換できないのか?

という疑問が湧きますが、残念ながら今のところシンプルには変換できま
せん。が、このままではくやしいので SML を使って変換ツールを作って
います。


完成しましたらまたメルマガでご紹介いたします。



うしろに「Z」のシェープは、3Dの証。
これでもう見分けられますね。







今週の過去プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
"
" 印刷用レイアウトの作成時に、便利なテクニックです。
"
" たくさんのレイヤがあるときに限って、各レイヤごとのチェックを
" しなければならない... でも、表示するものは常に一つのレイヤだけ
" でよいときってありますね。
"
" そんなときは、Layout Controls ウィンドウの Group Setting マーク
" を押しましょう。
"
" Group Setting ウィンドウが現れますが、Special タブへ移動して、
" Layers are mutually exclusive のチェックボックスを ON にします。
"
" これで、常に一つのレイヤしか表示しません。
"
" 同様に グループ 同士で行う場合は、この Special タブ内にある
" Multually exclusive group set : で番号を選択。
" 同じ番号のものが「相互に排他的」となります。
"
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
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=
= 今週は新しい解説が作れませんでした。来週こそ...
=
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バグ・トラブル情報
???
???
??? 先週たくさん修正されましたバグの一つについてご紹介します。
???
??? TNTmips では GeoTIFF という画像フォーマットの入出力に対応して
??? おりますが、ERDAS 社の IMAGINE というソフトウェアで出力された
??? GeoTIFF ファイルが、なぜか TNTmips では座標情報を正しく認識し
??? てくれない... というバグがありました。
???
??? その場合、次の2つのパッチファイルを充てることで修正されます。
???
??? NEEDED.ZIP
??? TNTDISP.ZIP
???
???
??? パッチファイルの詳しい充て方につきましては、こちらの解説を
??? ご覧ください。
??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ 12/20 に行われる、GIS ワークショップ2002 についての案内が弊社
~ よりありました。宣伝がギリギリになってしまいましたが、今後とも
~ 機会がありましたら、このような企画をいたしますので、忙しくて今
~ 回はちょっと無理!! という方も、また次のイベントではよろしくお
~ 願いいたします。
~
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