Subject: [ts-mag:00082] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 76号】
    Date: Wed, 27 Nov 2002 15:03:47 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2002/11/29
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Region,Select,Group,J-IBIS,SML,Activation


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第76号「  選 択 範 囲 を 自 在 に 操 ろ う ! !  」
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                       株式会社 オープンGIS




コピー&ペーストや削除、レコードの集計など、
ポリゴンや、ライン、ポイントの選択が必要な作業って
たくさんありますよね。

もちろん、ひとつひとつマウスでクリックして選択するのでもよいのです
が、例えば、あるポリゴンの上に載っているポイントだけを選択するとか、
ある標高にだけ存在するポリゴンを選択する、はたまた好きな範囲だけを、
画面上でパパッと囲んで選択するなど、臨機応変に選択範囲を使い分ける
と、TNTmips の操作が格段に早くなります。



このときに使うのが実は「リージョン」です。


●


「リージョンとはなんぞや?」と思われる方も多いと思いますが、
非常にシンプルなポリゴンだと思っていただければ、間違いありません。

メルマガ第69号にて、このリージョンについての簡単なテクニックをご紹
介しましたが、そのときはたしかに「リージョンはポリゴンである!!」こ
とぐらいしか触れていません。

そして、具体例としては「ラスタの切り出しに便利」という話をしました。

今回は、さらに深く「リージョン」を使いこなすテクニックをご紹介しま
しょう。


●


さてこんな例を考えて見ましょう。

ベクタデータとして、北海道ポリゴン、本州ポリゴン、四国ポリゴン、
九州ポリゴンという4つの海岸線ポリゴンがあります。

また別のベクタデータとして、都道府県の県庁所在地ポイントデータが
あったとします。

これを メインメニューの Display/Spatial Data... [New 2D Group]機能
にて表示しながら、九州ポリゴン内にある県庁所在地ポイントデータだけ
を選択する!! これが今回の目標です。


●


大きな作業の流れは、
[Region の作成] -> [Region の呼び出し] -> [Region 内のポイント選択]
となります。

今回の Region とは九州の範囲を意味する、九州Region を意味します。




さあ、具体的な作業を追ってみましょう。

今、「海岸線ポリゴンベクタ」と「県庁所在地ポイントベクタ」の
2つのベクタレイヤが表示されている状態です。




【九州Region の作成】

▼Group Controls ウィンドウにて、海岸線ポリゴンベクタレイヤの
右向き青矢印(Show Details)マークをクリックし、下向きにします。

▼現れましたいくつかのボタンのうち、ポリゴンの赤矢印ボタン(Select)
だけを押し込んでおきます(これで対象となるのはポリゴンだけ)。

▼今度は、Group View ウィンドウに移りまして、上に並んでいるボタン
の中から赤矢印の Select ボタンを押し込みます。

▼Group View ウィンドウに表示されている九州ポリゴンをクリックして
選択状態(Selected) にしましょう。

▼再び、Group Controls ウィンドウへ戻りまして Polygon の行の右端
にある、Create Region ボタンを押します。

▼現れたメニューのうち、Selected Polygons... を選択します。

■Selected Polygon Region Genereation ウィンドウが現れますので、
そのまま OK ボタンを押すと、あまり手ごたえはありませんが、
ここまでの作業で九州Region が作成されました。




【作成した 九州Region の呼び出し】

▼Region の呼び出しは、Group View ウィンドウ側で操作します。

▼Group View ウィンドウのメニューより Tools/GeoToolbox を選択。

▼現れました GeoToolbox ウィンドウにて Region のタブへ移動します。

▼先ほど作成しました九州Region が登録されていますね。

■この九州Region が黒く選択されていれば、呼び出し完了です。




【九州Region 内のポイントを選択】

▼まず、Group Controls ウィンドウへ戻りまして、これから選択する
県庁所在地ポイントを選択するために、ポイントデータのベクタレイヤ
を Active(左側の●マークを赤)にします。

▼続いて、右向き青矢印(Show Details)マークをクリックして下向きに
します。

▼現れた、ポイントやポリゴンなどの要素情報のうち、Point 要素の
Select ボタンだけを押し込んでおきます。これで、選択するデータの
条件設定が完了です。

▼あとは Group View ウィンドウに作業を移りまして、さきほど呼び出
した緑色の九州Region の上で右クリックをするとメニューが現れます。

■メニューの中にある Select Elements を選択すると九州Region 内の
県庁所在地ポイントが選択されます。


●


おつかれさまでした。

Edit/Spatial Data... 機能でも、まったく同じ操作が可能ですので
あとは煮るなり焼くなり、お好きに料理してください。。

ぐぐぐっと、GIS の世界が広がります。



Region のテクニックは、まだまだいろいろありますが、
ラスタからのリージョン発生方法についても追々ご紹介しましょう。




最後にまとめです。

★リージョンといえば、ラスタ切り出し & 要素選択 で大活躍!!

★リージョンを呼び出すには GeoToolbox!!







今週の新プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" データを表示するたびに、
" 毎回たくさんのレイヤを開くのが面倒くさい!!
"
" そんなときは、Group Controls ウィンドウのメニューより
" Group/Save As... を選択すると、レイヤの組み合わせを
" グループ・オブジェクトとして、保存できます。
"
" 再度グループを開くときは、
" Spatial Data Display ボタンウィンドウの Open/Open... で
" まるごと読み出せます。
"
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= 自然環境保全基礎調査データのインポート【TNTmips の基本操作】
= http://www.opengis.co.jp/htm/basic/JIBIS_Importer.htm
=
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バグ・トラブル情報
???
???
???
??? 実習や研修などで無料GIS「TNTlite」をご活用の方はご注意ください。
???
??? TNTlite ver6.7 for Windows の無料ダウンロードにアクティベー
??? ション・コードが追加されています。
??? http://www.microimages.com/tntlite/osdialog2.htm
???
???
??? CD-ROM 版や TNTmips をお使いの場合は影響ありませんが、
??? 米国マイクロイメージ社より直接ダウンロードしたときは、
???
??? インストール後に、Windows のスタートボタンより
??? プログラム/TNT products 6.7/License Configuration を選択して
??? Free TNTlite License モードに切り替えます。
???
??? 
???
??? すると、Activation コードを聞いてきますので、
??? マイクロメージよりメールで送られてきたコードを入力します。
???
??? 
???
???
??? TNTlite をダウンロードしたときに、
??? アクティベーション・コードをもらっていないという方は、
??? こちらのサイトにて再度コードをもらってください。
??? http://www.microimages.com/TNTlite67/register.htm
???
???
???
???
???




今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ ユーザさまより
~ 数値地図25000 の行政界・海岸線データインポート SML のリンクが
~ はずれているとの指摘をいただきまして、調べてみたところ
~ 確かにリンクが外れておりました。
~
~ すぐに SML のリンクを復旧しましたので現在はダウンロード可能です。
~
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