Subject: [ts-mag:00071] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 65号】 Date: Fri, 13 Sep 2002 10:00:10 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2002/9/13 Keywords: OpenGIS,TNTmips,TNTatlas,TNTlite,Space key,TNTpatch オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第65号「 多 く の 人 に デ ー タ を 見 て も ら う に は. . . 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 「アール・ブイ・シー」ファイル... これは TNTmips 独自のデータファイルフォーマットです。 ラスタも、ベクタも CAD も 空間情報はなんでもかんでも入れられる、 そんな意味から、Raser,Vector,CAD の頭文字をとって、RVC 形式と呼ば れております。 でも、残念ながら GIS での業界ではそれほど有名なフォーマットでは ありません。 ということは、逆にいうと、この RVC ファイルを渡されても、TNTmips を持っていないほとんどの方々は、データの中身を見ることができない ということ... そこで、今週はいかに、自分のデータを多くの人に見てもらうかについて 考えてみます。 ● TNTmips のデータを TNTmips を持っていない人に見てもらう場合は、 大きく3つの方法があります。 ・RVC 形式のデータをそのまま渡して見てもらう。 ・レイアウト形式にして CD-ROM で配布する ・レイアウト形式にして WEB で配信する それぞれについて、少しご紹介しましょう。 ● 【 RVC 形式データをそのまま見るには 】 TNTatlas という無料のソフトウェアがあります。こちらを起動してから、 File メニューより Open Object を選択しますと、RVC ファイル内にある ラスタデータやベクタデータを選択して表示することができます。 但し、一度に選択できるデータは1つだけですので、複数のデータを表 示するにはコツがいります。それは、あらかじめ TNTmips で複数のデータ を重ねた集合体(グループといいます)を、作っておくのです。このグループ データを、TNTatlas for X で開くと、複数のデータを一度に開くことが可 能になります(但し、TNTatlas for Windows では、グループデータを選択 できません。個別のデータのみになります)。グループデータを作るには、 TNTmips にてデータを表示している際に、Group Controls ウィンドウメ ニューより Group/Save As... を選択して、適当な場所にグループデータを 保存するだけです。 また、TNTlite という無料のソフトウェアもありますので、こちらを使って いただきますと、TNTmips と同様の操作が可能です。つまり、見るだけでは なくデータ編集や、解析も行えます。但し、TNTlite の場合、扱えるデータ の大きさに制限がありますので、どうしてもデータの一部を切り出したり、 リサンプリングをして間引きする作業が伴ってきます。 ですので、「そのままデータを見る」という点に関しては、データの大きさ 制限がない TNTatlas (とくに for X)の方がより向いているといえます。 また、TNTatlasも TNTlite も、インストール CD-ROM から、簡単にインス トール可能です。 ● 【 レイアウト形式にして CD-ROM で配布するには 】 TNTmips では、データの組み合わせや、緯経線、スケールや方位などを、 1枚の紙の上に並べて、印刷用のレイアウトデータを作成することができ ます。これをレイアウトデータと呼びます。紙の上といいましたが、実際 は紙だけではなく、パソコンの画面を紙にたとえて、レイアウトを作成す るディスプレイレイアウトも可能で、そのデータを CD-ROM に保存してお いて、多くの方に見てもらうことができます。 先ほどの RVC ファイルをそのまま見る方法と異なり、レイアウト形式の 場合は、より伝えたい情報をまとめたり、スケールや方位などの情報を 付与したり、異なる場所のデータを好きなように配置することができる点 に特徴があります(その代わり、準備作業に時間がかかりますが)。 この場合も、TNTatlas を用います。CD-ROM の中に、レイアウトデータと TNTatlas を入れておけば、誰でも綺麗にまとまった成果図を見ることが できるのです( Support/TNTatlas Assembly Wizard... 機能を用いれば、 データと、TNTatlas インストーラのセットを作成してくれます) レイアウトデータの作成については、こちらのサイトをご参考ください http://www.opengis.co.jp/htm/basic/layout.htm また、TNTatlas についての詳しい解説についてはこちらが役に立ちます http://www.opengis.co.jp/pdf/atlguide_j.doc ● 【 レイアウト形式にして WEB で配布するには 】 これだけブロードバンドが普及した現状では、インターネット上でもレイ アウトデータを公開できるのではないか? と思われる方もいるかと思い ますが、はい。TNTmips でも可能です。 ひとつは、レイアウトデータを PDF や SVG 形式に出力して、WEB サイト で公開する方法です。どちらも非常に圧縮効率のよいデータ形式で、ほと んどのブラウザでデータを直接閲覧可能ですから、レイアウトを作成して PDF や SVG 形式に保存しましょう(SVG 形式は ver6.7 のみ対応です)。 最近の Acrbat は、PDF ファイルのセキュリティも細かく設定可能ですの で、データを使い回しされたり、手を加えられたりしないといった点では 配布する際の安心感が違います。 PDF や SVG 形式での出力方法はこちらをご参考ください。 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/illust.htm もうひとつは、TNTmips の WEB-GIS ソフト TNTserver を利用する方法で す。こちらの場合、別途 TNTserver を購入する必要がありますが、GIS データ同士でリンクを張って、操作するなど、よりインタラクティブな機 能を持たせた形での WEB 配信が可能になります。こちらも、配信される データは、ラスタもベクタも、最終的に JPG 画像として各クライアント に配信されますので、やはりプライオリティの観点から安心して公開でき る形になっております。 ● このように、GIS データを配るという行為でも、「どういう情報」を、 「どの程度使える形」で配信するかによって、その選択肢は変わってき ます。TNTmips はその選択肢をいくつも用意しておりますので、必要に 応じて、臨機応変に使い分けていただければ幸いです。 くれぐれも GIS データはデジタルデータであることをお忘れなく... 実は、これ以外に sim 形式にして、3次元シミュレーションを楽しむというのもありますが... この話題は、いずれまたご紹介いたしますね。 今週の過去プチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " 画像を拡大表示しているときに、スペースキーを叩くと、 " マウスカーソルのある場所を中心に表示範囲が移動します。 " デジタイジング作業などに便利です。 " " もちろん、TNTatlas でも使えるテクニックです!! " " """" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """" New Things 最新情報 ================================================================= = = 緯度経度座標系のデータを使用する際に、座標系を認識しないバグと、 = DLG 形式のエクスポートバグが修正されました。 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm = ================================================================= バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? ver6.7 のバグ情報と修正情報が山のようにやってきました。 ??? ??? お使いの ver6.7 TNTmips で、何か不具合がありましたら、 ??? まずは、最新の修正パッチを充てて動作を確認してみてください。 ??? ??? ??? 現在一つ一つ、本当に修正されているか確認作業を行っておりますが、 ??? 今のところ、次の2点は修正されていることを確認しております。 ??? ??? ●測地系が認識されていない ??? ●DLG 形式のエクスポート時にテーブル選択ができない ??? ??? ??? お手数ではありますが、お使いの TNTmips ver6.7 にて、上記の問題 ??? が発生しましたら、下のサイトより、最新修正パッチを充てていただ ??? けますでしょうか。 ??? ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm ??? ??? 対象ファイル ??? ・TNTDISP.ZIP ??? ・SDEDIT.ZIP ??? ・TNTMENU.ZIP ??? ・NEEDED.ZIP ??? ??? ??? 修正パッチの充て方につきましても、こちらのサイトをご覧ください。 ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm ??? ??? よろしくお願いいたします。 ??? ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ ~ 可視・赤外域を広く観測する ASTER 画像が、おおよそ 50m ほどズレ ~ ているとの話題がありました。 ~ ~ VNIR(可視・近赤外)センサは、空間解像度が15m ですので、3ピクセル ~ 程度のオフセット。このまま使うか、何らかの方法で修正するか... ~ ~ ASTER に付属している座標情報は日本に限らず、アメリカでも 15〜45m ~ ずれているとの情報提供がありまして、それ以上の精度を必要とする ~ 場合は、デフォルトインポートに加えて、別のアプローチが必要とな ~ りそうです。 ~ ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ☆☆☆ バ ー ジ ョ ン ア ッ プ が 年2回 と な り ま し た ☆☆☆ いままでの年3回バージョンアップから年2回に変更されました。 同時に、年間バージョンアップ契約も、140,000円で2回分となりました。 前倒しで購入されていた分に関しましては、3回としてカウントされます が、今後申し込まれた方は、2回分としてカウントされます。 また、今まで新規購入の際に1回分のフリーアップグレード・サービスが ありましたが、こちらのサービスもなくなりました。 新規購入された場合、そのバージョンのみの対応となります。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■ 最近の円高に合わせまして、料金を改定を行いました。 今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、 1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算で行っておりましたが、 1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算へ変更いたしました。 例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、 旧価格 900,000円 から 新価格 840,000円 となります。 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。 >サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその8:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================