Subject: [ts-mag:00052] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 47号】 Date: Fri, 10 May 2002 10:00:06 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2002/5/10 Keywords: OpenGIS,TNTmips,Topology,Validate,DLG,ASTER HDF オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第47号「 ベ ク タ デ ー タ が 壊 れ た と き は . . . 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS リモートセンシング学会の学術講演会が終わり、 春の商業展示も無事終了いたしました。 お忙しい中、展示ブースへ訪れていただいた皆さまありがとうございま した。今後とも、貴重なご意見・ご要望よろしくお願いいたします。 さて、最近ノートパソコンも軽くなり気軽に持ち運ぶことができるように なったからでしょうか、直接展示ブースにおいでいただき「この処理がお かしい」といった相談をうけることがあります。 また、多くのユーザさまとお話しながら「TNTmips のこの処理でよく問題 が発生する...」とのご意見など、貴重な情報を数多く提供していただけ、 学会などでの商業展示は、弊社にとってはまたとないチャンスでもありま す。 そこで今回、みなさまが直面してなかなか対処に困ってしまうトラブルに ついて、とっておきのテクニックをご紹介しましょう。 どんなトラブルかといいますと、ベクタデータの「トポロジー・エラー」 TNTmips は ArcView や MapInfo といった CAD 的な GIS とは異なり、 トポロジー(位相)構造を厳密に扱う ArcInfo と同じレベルのベクタデー タ管理を行っております。 具体的には、線と線が交わる交差点にはノード(結節点)が発生し、線が閉 じることによってポリゴンが発生し、その隣接関係もコンピュータによっ て把握されます。 逆に、そのラインやポリゴン、ノードの隣接関係に矛盾が生じると、トポ ロジー・エラーが発生してベクタデータそのものが壊れてしまう危険性も あります。 このエラーが起きてしまうと、最悪いままで作成したデータがすべて使え なくなってしまう状況を生んでしまいます。 そこで、万が一せっかく作ってきたベクタデータがおかしくなったりした 場合は是非とも次の処理を行ってみてください。 ●【 とにもかくにも Validate !! 】 TNTmips の基本的な機能の中に、ベクタデータのトポロジーを更新する 「Validate」という処理があります。この Validate 処理を行うことで ラインやポリゴンをひとつひとつチェックし、位相構造を再認識し、お 互いの隣接関係を更新します。 具体的にはメインメニューより Process/Vector/Validate... を選択。 多くの場合、これで解決します。 ●【 時にはゴミ・ポリゴンを消去 !! 】 場合によっては、 Validate がうまくいかないときもあります。そんな とき、次に行うのは「非常に小さいポリゴン」や「不自然に細長いポリ ゴン」といった、本来必要のないポリゴン(ゴミ・ポリゴンなどと、つい つい呼んでしまいます)を手作業で消去してあげます。 とくに、ラスタ->ベクタ変換を行った際にはこの点ご注意ください。 ●【 可能性にかけて Recover Project File !! 】 それでも、うまくいかないときは、もしかするとプロジェクトファイル やその中に格納されておりますオブジェクトが壊れてしまっている可能 性があります。 とりあえず、現状でデータが壊れていないかどうか、メインメニューの Support/Maintenance/Recover Project File... でデータを修正してみ ましょう。 ●【 最終テクニックは、DLG で再構築 !! 】 どんなに手を尽くしても、データが復活しないとき...こうなると、もう 方法はかなり限られてきます。ですがテクニカルサポートに入られている 皆さまにとっておきのテクニックをご紹介しましょう。 それは、トポロジー情報として保存できる DLG フォーマットにて一度、 問題のベクタデータを出力し、再度その DLG ファイルを TNTmips にイン ポートする方法です。なぜそんな面倒くさい方法を使うのかといいますと、 こうすることで、トポロジー構造に不適なデータをうまく消去し、再度ト ポロジーデータとして TNTmips で構築しなおすことで、正しい位相構造へ と修正することができるという訳です。 同じ理由で E00 形式を用いる場合もあります。 まだまだ、状況に応じては別の対応をとる場合もありますが、 ほとんどの場合は、経験的に上記の4つの対応で解決できております。 ただ、それよりも何よりも、日頃からのバックアップ。 それが何より大切です...ね。 今週のプチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " Validate を行うことでトポロジー構造を再構築することは勿論ですが " 同時にそれぞれの線の長さやポリゴンの面積なども再計算を行います。 " " 標準属性である LINESTAT テーブルや POLYSTAT テーブルを使用して " いて、どうも面積が違うような気がする...といった場合は、 " 再度 Validate を行うと良いかと思います。 " " LINESTAT テーブルや POLYSTAT テーブルが存在しないときも、 " 同じように Validate !! " " とにかく、おや?っと思ったら Validate と覚えてください。 " " """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" New Things 最新情報 ================================================================= = = ASTER HDF フォーマットのインポート機能が修正されました。 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = ================================================================= バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? 長らくお待たせいたしました、ASTER HDF インポート機能が ??? ようやく修正されました。 ??? ??? いままで、インポート時に座標情報が正しく付かないバグがあり、 ??? せっかく ASTER をインポートできても、座標情報だけは、手作業 ??? にて付け直す手間がありましたが、もうお手間を取らせません。 ??? ??? マイクロイメージのサイトより、 ??? ??? TNTDISP.ZIP ??? NEEDED.ZIP ??? ??? をダウンロードして解凍後、TNTmips ver6.6 のインストールフォ ??? ルダへ上書きすることで修正されます。 ??? ??? くわしいパッチの当て方につきましては ??? こちらをご覧ください。 ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm ??? ??? ??? 今後ともよろしくお願いいたします。 ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ 今週はとくにありませんでした。 ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ☆☆☆ バ ー ジ ョ ン ア ッ プ が 年2回 と な り ま し た ☆☆☆ いままでの年3回バージョンアップから年2回に変更されました。 同時に、年間バージョンアップ契約も、150,000円で2回分となりました。 前倒しで購入されていた分に関しましては、3回としてカウントされます が、今後申し込まれた方は、2回分としてカウントされます。 また、今まで新規購入の際に1回分のフリーアップグレード・サービスが ありましたが、こちらのサービスもなくなりました。 新規購入された場合、そのバージョンのみの対応となります。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■ 最近の円安に合わせまして、料金を改定を行いました。 今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、 1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算で行っておりましたが、 1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算へ変更いたしました。 例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、 旧価格 840,000円 から 新価格 900,000円 となります。 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。 >サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその8:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================