Subject: [ts-mag:00035] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 32号】 Date: Fri, 25 Jan 2002 10:00:08 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2002/1/25 Keywords: OpenGIS,TNTmips,10mDEM,GISMAP Terrain,TNTsim,Previous P. オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第32号「 こ れ ぞ 職 人 技 の 結 晶 ! ! 1 0 m D E M 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 突然ですが、まずはこの画像を見てください。 これは、おなじみの国土地理院発行 数値地図 50mメッシュDEM に陰影を つけて、現地で取得した GPS のログ(黄色いライン)を重ねたものです。 ひとつひとつの粗いドットが、おおよそ 50m×50m で構成されている標高 データで、日本全国整備され、かつ低価格(日本全国そろえても 22,500円) なため GIS の世界でも頻繁に使われるメジャーなデータといえるでしょう。 そんなことは、百も承知だと思われるかもしれませんが、 では、次にこちらをご覧ください。 どうですか? 先ほどの DEM よりも更に細かく滑らかな地形が表現され ていることに驚かれると思います。 このデータを作っているのは国土地理院ではなく北海道地図株式会社。 製品名は「GISMAP Terrain」といいます。 といっても、データの生成方法は国土地理院とほとんど同じ。 1/2.5 地形図の等高線に 10m のメッシュをあてて作成した標高データで すので、レーダープロファイラや、オルソ写真から作成された樹高を含む 地形情報ではなく、現地での測量と地図職人さんたちの技術によって修正 された、より本物の地形に近いデジタル標高モデルといえるでしょう。 おそらく、日本全国の標高データを網羅しているものとしては、日本で 一番細かい解像度を持っているのではないでしょうか。 どうですか、少し興味をもたれましたか? さて、先ほどの画像をさらに拡大してみましょう。 こちらが国土地理院の 50m メッシュ標高データ こちらが北海道地図株式会社の 10m メッシュ標高データ もう、ここまで拡大しますと国土地理院の 50m DEM では粗すぎてよくわ かりませんが、10m メッシュ DEM のほうはまだまだ細かい谷や尾根をき ちんと表現しているのがわかると思います。特に、GPS のログ(黄色いラ イン)のジグザグとした谷尾根表現とうまく表現しているのが良くわかり ますね。 さて、話題は TNTmips でのインポートへと変わっていきます。 このデータ、通常は北海道地図のオリジナル格子フォーマットである HGF フォーマット(注意 HDF ではありません!!) というテキスト形式の ラスタデータとして販売・提供されております。各データは2次メッシュ 単位で、つまり配布形態も、国土地理院の数値地図 50m メッシュ標高と 同じ範囲で販売しているのです。 テキストファイルですので扱いやすいですが、せっかくですので自動的に インポートしてジオリファレンスまで与えれくれると尚使いやすいですね。 ならば、インポータを作ってしまえということで、早速作ってみました。 http://www.opengis.co.jp/sml/hgf_import_v10.sml 使い方はいたって簡単。 ダウンロードした SML ファイルをそのままダブルクリックすれば、 インポータが自動的に起動します。 手順1.インポートする HGF ファイルを選択します。 手順2.変換後に生成される RVC ファイルを置き場所(ディレクトリ) を選択します。 手順3.座標情報(投影法)を聞いてきますので、SYSTEM を Lat/Lon で Datum を Tokyo - Japan に変更します。 手順4.Console ウィンドウを眺めていると、現在の処理状況がこのよう に表示されます。そのまましばらく待っていましょう。 手順5.「 Finished 」のメッセージが出てきましたら完了です。 手順6.今度はいつものように TNTmips を起動して、 Display/Spatial Data 機能より無事にインポートが完了しているか確認 してみましょう。 データの保存場所は、手順2で指定したディレクトリ(フォルダ)の中。 「 GISMAP_Terrain.rvc 」という名前のプロジェクトファイルが自動的に 生成されているのがわかると思います。この中に「 HGF_****** 」といっ た具合に2次メッシュコードを含んだ名のオブジェクトが格納されており ます。 いかがですか? インポートがうまくいっていますか? 見れば見るほど詳細で細かい... 眺めるほどに GIS が楽しくなる、 そんな魅力的なデータではないでしょうか。 値段??? これだけ詳細なデータで、さらに受注生産ですので、大まかな値段しか お伝えできませんが、2次メッシュ1図幅でおおよそ3万円くらいだそ うです。 高いと思われるかもしれませんが、自分でこの精度の DEM を作る場合を 考えてみてください。 それを考えるとやっぱり安いと思いませんか? 北海道地図株式会社 http://www.hcc.co.jp/ GISMAP Terrain 解説ページ(北海道地図株式会社) http://www.hcc.co.jp/gismap/terrain_spec.html データ購入・RVC 形式変換 は弊社でも取り扱いしております。 ご興味のある方は是非お尋ねください。 今週のプチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " 画面上で簡単に距離を測りたい!! " " そんなときは、View ウィンドウの右上にある、 " GeoToolbox ボタンをクリックしましょう。 " " その名のとおり GeoToolbox ウィンドウが現れます。 " " あとは Ruler や Line ボタンを選択して、画面上に線を描いていけば " その長さや方向などが Measure タブ内に現れてきます。 " " """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" New Things 最新情報 ================================================================= = = Geting Started と翻訳した TNT入門 テキストのダウンロードページ = を更新しました。 = http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm = = TNTsim の ウィンドウ・リサイズエラーが修正されました。 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = ================================================================= バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? ??? ver6.6 より標準装備された TNTsim がうまく動かない!! ??? ??? という報告が何件か来ております。 ??? ??? ??? まず、次の点をご確認いただき、それでも動かない場合はご連絡く ??? ださい。グラフィックボードによっては、DirectX で動作しない場 ??? 合があります。 ??? ??? ● DirectX 8.1 最新版がインストールされているか確認してみて ??? ください。 ??? ??? ● マイクロソフトが提供しています DirectX8.1 のチェックプロ ??? グラム ( DxDiag.exe ) を実行してみてください。場所は、 ??? C:\WINDOWS\system32\dxdiag.exe や、 ??? C:\WINDOWS\system32\dxdiag.exe などにあります。 ??? ??? ● ビデオメモリが少ない場合(例えば 8MB とか 16MB とか)は、 ??? ビット深度を下げてみてください(例えば16bit)。 ??? ??? ● 下の FTP サイトにて、最新版TNTsim パッチをダウンロードして ??? ください。[必要ファイル:tntsim.zip neede.zip] ??? ftp://patch.microimages.com/pub/outgoing/tntpatch660/win32/ ??? ??? くわしいパッチの充て方はこちらをご覧ください。 ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm ??? ??? ??? ??? よろしくおねがいいたします。 ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ ~ TNTmips ver6.6 をインストールの途中で ~ ~ 「 Do you want to transfer settings from ~ a previous products instllation? 」 ~ ~ という質問ウィンドウが出てきますが、 ~ この際に「はい(Y)」を選択すると、昔インストールした TNTmips ~ から、何の設定ファイルをコピーするのかが話題になりました。 ~ ~ ~ どうも、*.ini だけではないようで、 ~ 詳細については現在調査中です。 ~ ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■ 最近の円安に合わせまして、料金を改定を行いました。 今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、 1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算で行っておりましたが、 1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算へ変更いたしました。 例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、 旧価格 840,000円 から 新価格 900,000円 となります。 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。 >サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその8:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================