Subject: [ts-mag:00014] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 13号】 Date: Fri, 07 Sep 2001 10:00:09 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2001/9/7 Keywords: OpenGIS,TNTmips,Bessel,Gauss,Mercator,coordinates,Strap オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第13号「 ベ ッ セ ル ・ ガ ウ ス ・ め る か と る ... ! ? 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS コンピューター用語をはじめ、技術の発展と共に、 新しい言葉があちこちで使われるようになりました。 その多くはカタカナ語で、専門用語だけを聞いていると、かろうじて文法 が日本語なだけ。「てにをは」以外はすべてカタカナということも、もう 珍しくないのかもしれません。 「ブラウザかドライバのバグで ウェブページをちゃんとプリントアウトできないんだけど...」 GIS の世界も同様にカタカナ語が多いのですが、それでも先ほどの例のよ うに聞き覚えのある単語であればそれほど苦じゃないのかもしれません。 モザイクも レイヤーも ベクターも... GIS 用語ではあるものの、まったく触れたことのない言葉というわけでは ありません。 一番辛いのは人の名前です。この場合どうしようもありません。普段耳に している単語とはかけ離れたカタカナ語が無数に存在しますし、名前がわ かったところでその中身がわかるかというと、そんなことはほとんどあり ません。もはや呪文のように飛び交うカタカナ語たち。 特にその代表格と思わしきものに投影法があります。メルカトルやミラー、 ランベルトなどなど、あげたらきりがありません。またもや前置きが長く なってしまいましたが、今週はそんな投影法についてまとめてみました。 TNTmips ver6.5 で使用可能な座標系・投影法・地球楕円体がいくつあるの か調べてみると、 座標系:14種類(+平面直角座標系) 投影法:31種類、 地球楕円体:35種類 もありました。但し、いくつか重複しているものがあります。 今回は、これらの一覧と、できる限りの日本語名を併記してみました。 また、こんな座標系や投影法はできないのか?といったご要望がありまし たら、info@opengis.co.jp までお寄せください。 検討させていただきます。 では久々にずらっと並んだリストをご覧ください。 【SYSTEM:座標系】 座標系とは、投影法とパラメータ、地球楕円体をセットにしたもので、 日本で多く使われるのは、緯度経度座標系と UTM 座標系 です。 細かく投影法やパラメータなどを設定したい場合は、 User-Defined を選択してください。 Latitude / Longitude 緯度経度座標系 Geographic 地理座標系(緯度経度座標系と同じ) United States State Plane 1927 米国州平面1927 座標系 United States State Plane 1983 米国州平面1983 座標系 Universal Transverse Mercator ユニバーサル横メルカトル座標系 Universal Polar Stereographic ユニバーサル極平射 座標系 Gauss-Kruger ガウス-クリューゲル 座標系 Military Grid Reference System New Zealand Map Grid British National Grid German (Gaus-Kruger) KKJ - Finland Namibian Map System Wisconsin County Coordinate System User-Difined の設定によって、平面直角(19)座標系にも対応します。 現在、デフォルト選択ができるようマイクロイメージ社へパラメータを 提出いたしましたので、将来正式採用されるかもしれません。 現在は、こちらのページで座標系設定ファイルをダウンロードできます。 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/japan19proj.htm 【PROJECTION:投影法】 投影法とは、立体の表面を2次元平面に投影するための変換式のことです Albers Conical Eual-Area アルベルス正積円錐図法 Lambert Conformal Conic ランベルト正角円錐図法 Conical Orthomorphic ランベルト正角円錐図法 Mercator メルカトル図法 Polar Stereographic 極平射図法 Polyconic 多円錐図法 Equidistant Conic 正距円錐図法 Transeverse Mercator 横メルカトル図法 Gauss-Kruger ガウス-クリューゲル図法(横メルカトルと同じ) Gauss Conformal ガウス正角図法 Stereographic 平射図法 Lambert Azimuthal Equal-Area ランベルト正積方位図法 Zenithal Equal-Area 正主距離方位図法(正距方位図法と同じ) Azimuthal Equidistant 正距方位図法 Gnomonic 心射図法 Orthographic 正射図法 General Vertical Near-Side Perspective Sinusoidal サンソン(正弦曲線)図法 Mercator Equal-Area メルカトル正積図法 Equirectanguler Equidistant Cylindrical 正距円筒図法 Miller Cyrindrical ミラー円筒図法 Van Der Grinten I Oblique Mercator (Hotine) 斜めメルカトル図法 Rectified Skew Orthomophic Robinson ロビンソン図法 Bipolar Oblique Conformal Conic 双極斜め正角円錐図法 Landsat Space Oblique Mercator ランドサット衛星斜めメルカトル図法 Cassini カッシーニ図法 Cassini-Soldner カッシーニ-ゾルドネル図法 New Zealand Map Grid 【Elipsoid:地球楕円体】 地球楕円体とは、赤道半径・極半径という2つのパラメータによって、 地球を表現した回転楕円体のことです。日本では現在、Bessel 1841 が使用されていますが、来年度より WGS 84 に変更される予定です。 Airy 1830 Airy Modified 1849 Australian National Spheroid Bessel 1841 ベッセル地球楕円体 Bessel Modified Bessel Namibia Clarke 1858 クラーク地球楕円体 Clarke 1866 Clarke 1866 Michigan Clarke 1880 Clarke 1880 (Arc) Clarke 1880 (Benoit) Clarke 1880 (IGN) Clarke 1880 (RGS) Clarke 1880 (SGA 1922) Everest 1830 (1937 Adjustment) エベレスト地球楕円体 Everest 1830 (1967 Definition) Everest 1830 (1975 Definition) Everest 1830 Modified GEM 10C GRS 1980 Helmert 1906 Indonesian National Spheroid International 1924 International 1967 Krassowsky 1940 クラソフスキー地球楕円体 NWL 10D NWL 9D OSU86F OSU91A Plessis 1817 Sphere Struve 1860 War Office WGS 84 最近よく聞かれますのが、40度44分より低緯度をサンソン図法、高緯度 をモルワイデ図法で描く グード(ホモロサイン)図法 Goode's (Homolosine) Projection ができないかという質問です。 現状では、サンソン図法は対応しているものの、モルワイデ図法に対応 していないため表現できません。マイクロイメージ社にはモルワイデ図 法とグード図法への対応を依頼しておりますので、対応され次第皆さん にお伝えいたします。 最後に、座標系・投影法にからんでいくつか参考となる ページのリンクをご紹介します。 平面直角(19)座標系についての解説ページ http://www.opengis.co.jp/htm/basic/japan19proj.htm TNT入門 地図投影の概要(PDFファイル 600KB) http://www.opengis.co.jp/getstartj/project.pdf A3 サイズでカラー印刷しておくと便利な 弊社特製 オリジナル数値地図マップ (PDF ファイル 1.45MB) http://www.opengis.co.jp/img/faq/japan19proj/japan_map_new.pdf 今週のプチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " メインメニューより、Support/Map Calculator... を選択すると " 投影法・測地系変換計算機が現れます。 " " 普段使われている方も多いと思いますが、 " ちょこっとした計算などに非常に便利です。 " """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" New Things 最新情報 ================================================================= = = 平面直角(19)座標系についての = 解説ページです。 = http://www.opengis.co.jp/htm/basic/japan19proj.htm = ================================================================= バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? メールマガジン第9号のバグ情報として報告しました ??? ポリゴンのマージ機能でバグが修正されました。 ??? ??? 毎回こういう報告ができるとうれしいですね... ??? ??? ??? さて、具体的な現象ですが、 ??? ??? TNTmips ver6.5 にて、環境庁の自然環境GISデータなどの2つのベ ??? クタデータをマージした際に、属性テーブルがごちゃまぜになり、 ??? 他の属性レコードがまぎれてしまう症状でした。 ??? ??? マイクロイメージ社より ??? 最新の vectanly.zip と needed.zip をダウンロードして ??? 解凍し、パッチをあててください。 ??? ??? これでダミーデータを用意しなくても、問題なくマージできます。 ??? ??? ??? パッチについての詳しい解説は、 ??? こちらをご覧ください。 ??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ 今週は特に話題がありませんでした。 ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ■■■ テクニカル・サポート・ユーザー様への新サービス追加!! ■■■ ■ ■ ■ 暑さも一段落し、秋の雰囲気が徐々に訪れつつありますが、 ■ ■ 秋といえば秋季学会&企業展示の季節です。 ■ ■ ■ ■ 日頃電子メールや電話/FAXなどで対応させていただいております ■ ■ が、ユーザー様と直接お会いする絶好のチャンスですので、弊社 ■ ■ も積極的に企業展示を行っていきたいと考えております。 ■ ■ ■ ■ そこで、せっかく展示ブースに足を運んでいただいたユーザー様 ■ ■ に何かできないかな、と考えまして作りました。 ■ ■ ■ ■ 特製ネック・ストラップ!!(笑) ■ ■ ■ ■ ■ ■ しかも、テクニカル・サポート・ユーザー様 限定です。 ■ ■ ■ ■ 各イベントで、オープンGIS 展示ブースにお越しの際は、ヒトコ ■ ■ ト「サポート・ユーザーです」とお声をおかけいただければ、も ■ ■ れなく特製ネック・ストラップを差し上げます。 ■ ■ ■ ■ また、今後も特製オリジナル・グッズをテクニカル・サポート・ ■ ■ ユーザーの皆様へご提供していきたいと考えておりますので、 ■ ■ こんなものがあったら便利だ!! といったご要望などありました ■ ■ ら、どしどしお寄せください。 ■ ■ ■ ■ 尚、現在弊社の企業展示は、 ■ ■ ○地理情報システム学会【10月23日-24日】 ■ ■ ○デジタルマップフェア2001【10月25日-26日】 ■ ■ ○日本写真測量学会【11月29日-30日】 ■ ■ を予定しております。 ■ ■ ■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際にTNTmipsで作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。 >サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその8:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================