(1)ベクタ地理データの作成
(2)属性の付与
(3)属性の表示
ここではラスタを背景にして、ベクタデータを作成する手順を説明します。
「メイン」>「編集...」を選択すると、<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウと<エディタ-表示>ウィンドウが開きます。
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウの「リファレンス」>「レイヤ」>「ラスタ」>「シングルラスタ...」を選び、背景に表示するラスタを選択します。
ここで選択できるラスタは単一バンドのラスタだけです。
RGBラスタを選択する時は、<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウの「リファレンス」>「レイヤ」>「ラスタ」>「赤-緑-青...」を使います。
選択した画像が<エディタ-表示>ウィンドウに表示されます。
次に<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウの「オブジェクト」>「新規作成」>「ベクタ...」より、新規ベクタを作成します。
<新しいオブジェクトの値>ウィンドウが出ます。
暗黙(Implied)ジオリファレンスを選択において、上で選択した画像を選択します。
これにより、作成されるベクタは画像と同じジオリファレンス(座標系/投影法)を持ちます。
[OK]ボタンを押します。
オブジェクトのアイコン上の鉛筆マークと紫色のレイヤ名が編集可能なオブジェクトであることを示します。
レイヤ名が太字のとき、そのレイヤがアクティブであることを示します。
鉛筆マークのあるレイヤがアクティブの時に、<ベクタツール>ウィンドウが出ます。
図形の追加、編集の中で、基本的なコマンドについて説明します。
これらを組み合わせれば大体の操作が可能です。
ラインの追加
<ベクタツール>ウィンドウの[ラインの追加]ボタンを押します。
<ライン/ポリゴン編集コントロール>ウィンドウが現れます。
モードは通常[ストレッチ]にします。
慣れるまではスナップ先は"なし"にします。
<エディタ-表示>ウィンドウ(オブジェクトが表示されているウィンドウ)上でマウスを左クリックしていきます。□が始点で、○が終点です。
[加える]ボタンまたはマウスを右クリックするとラインが確定されます。
ラインの削除
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウのレイヤ名の左端にある+マークの格納ボタンを押します。
開いた直後はすべての要素の選択が有効になっています。
要素の左側にある赤の矢印をクリックしてライン以外の選択を無効にし、ラインのみ選択を有効にします。
ポリゴンの選択が有効になっているとラインだけを選んだつもりが、取り囲む他のラインも選ばれて削除されてしまうことがありますので要注意。
<ベクタツール>ウィンドウにおいて[要素(エレメント)の修正...]ボタンを押します。
<要素(エレメント)の修正>ウィンドウが出ます。
<エディタ-表示>ウィンドウで削除したいラインをクリックして選択します。
<要素(エレメント)の修正>ウィンドウ内の操作を[要素を削除]にします。
<要素(エレメント)の修正>ウィンドウの[単独選択(アクティブ)要素]ボタンを押します。選択されたラインが削除されます。
複数のラインを選びたい時は<エディタ-表示>ウィンドウの[選択/選択解除の切り替え]ボタンを押します。
この時は<要素(エレメント)の修正>ウィンドウの[選択されました]ボタンを押すと、複数の選択されたライン全部が削除されます。
ノードの追加
ラインを途中で切って削除したい時は、切断したい個所にまずノードを置きます。
<ベクタツール>ウィンドウにおいて[ノードの追加]ボタンを押します。
ライン上でクリックするとクロスマークが出ます。ライン上をドラッグするとノードの位置も動きます。
右クリックで確定します。
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウのレイヤ名の左端にある+マークの格納ボタンを押します。
要素のうちノードのみ選択を有効にします。
<ベクタツール>ウィンドウにおいて[要素(エレメント)の修正...]ボタンを押します。
<要素(エレメント)の修正>ウィンドウが出ます。
操作から[要素(エレメント)の修正]ボタンを押します。
<エディタ-表示>ウィンドウで移動したいノードをクリックして選択します。
ノードを選んだら[単独選択(アクティブ)要素]ボタンを押すか右クリックします。<ノード修正コントロール>ウィンドウが出ます。
クリックでノードが移動します。位置が決まったら[保存]ボタンまたは右クリックで確定します。
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウのレイヤ名の左端にある+マークの格納ボタンを押します。
要素のうちラインのみ選択を有効にします。
<ベクタツール>ウィンドウにおいて[要素(エレメント)の修正...]ボタンを押します。
操作から[要素(エレメント)の修正]ボタンを押します。
修正したいラインをクリックで選択します。
ラインを選んだら[単独選択(アクティブ)要素]ボタンを押すか右クリックします。<ライン/ポリゴン編集コントロール>ウィンドウが出ます。
目的に応じてボタンを選択します。
中間点を選択または移動します。
[保存]ボタンまたは右クリックで確定します。
元に戻す
直前に行った削除などの操作を取り消したい時に使用します。<エディタ-表示>ウィンドウ右上にある、[元に戻す]ボタンを押します。
また取り消しした操作をやり直したい時はその右の[やり直し]ボタンを押します。
<ベクタツール>ウィンドウから[ポイントの追加]ボタンを押します。
<エディタ-表示>ウィンドウでクリックすると、丸に十字のマークが現われます。
[加える]ボタンまたは右クリックで入力が確定されます。ポイントの削除はラインの削除の手順と同様です。
不要なノードの削除
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウのレイヤ名の上で右クリックし、"不要なノードを消去"を実行します。
トポロジの更新
操作中に様子がおかしい時は、<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウのレイヤ名の上で右クリックし、"バリデート(トポロジの更新)"を実行します。
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウの「オブジェクト」>「メニュー」から「保存...」または「別名保存...」を選択します。
ファイル名とオブジェクト名を付ける。
[新規ファイル...]ボタンを押します。
ファイル名と説明を入力します。
[新規オブジェクト...]ボタンを押します。
オブジェクト名と説明を入力します。
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウの「オブジェクト」>「終了」を選択します。
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウの「オブジェクト」>「開く...」を選択。
既存のベクタオブジェクトを選択します。
入力が終了したベクタに対して、属性を付与します。属性の付与は「メイン」>「表示...」でも可能です。 ここでは「メイン」>「編集...」でポリゴンを例にして属性の付与の方法を説明します。
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウのレイヤ名の左端にある+マークの格納ボタンを押します。
要素のポリゴンを右クリックして、メニューから「新規テーブル...」を選択。
テーブル名を入力する。ここでは例としてPOLYとします。
レコード対要素が、複数対複数(とくに制限なし)とします。
[テーブル]タブのアタッチするタイプ:"制限なし[推奨]"になっていることを確認します。
次に、[フィールドの追加]ボタンを押してフィールドを定義します。
ここではコード番号で入力しますので、フィールド名:"CODE"、フィールドタイプ:"整数"、幅:"2"とします。
[主(プライマリ)キー]ボタンを押し、[OK]ボタンを押します。
主(プライマリ)キーの設定にすることにより、属性にパターン(TNTmipsではスタイルと呼ぶ)を割り当てることができます。
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウのレイヤ名の左端にある+マークの格納ボタンを押します。要素のうちポリゴンのみ選択を有効にします。
作成したテーブルにチェックを入れるとテーブルが開きます。
<エディタ-表示>ウィンドウで[選択]ボタンを押します。
ポリゴンを選択します。
「レコード」>「新規作成」>「単独選択(アクティブ)要素へアタッチ」を選択。
新しく出来たレコードのフィールドに属性を入力します。
すでに存在するレコードを他のポリゴンに付与したい時は、[すべてのレコードを表示]ボタンを押し、
そのポリゴンを選択し、付与するレコードの前のチェックボックスを押し、レコードメニューから「単独選択(アクティブ)要素へアタッチ」を選びます。
<エディタ-レイヤマネージャ>ウィンドウのレイヤ名を右クリックして"コントロール..."を選択し、<ベクタレイヤコントロール>ウィンドウを出します。
<ベクタレイヤコントロール>ウィンドウの[ポリゴン]タブを押し、選択:を"すべて"にします。
<ベクタレイヤコントロール>ウィンドウのダイナミックラベルを"属性を使用"にします。[指定...]ボタンを押し、<ラベル属性の選択>ウィンドウのテーブルから表示したい"POLY"、フィールドから表示する"CODE"を選択します。
<ベクタレイヤコントロール>ウィンドウの[ラベルのスタイル...]ボタンを押し、<スタイルエディタ(ベクタスタイル)>ウィンドウの文字/記号の高さを"5.00ミリメーター"にします。
[OK]ボタンを押してウィンドウを閉じます。<エディタ-表示>ウィンドウに属性値がラベルとして表示されます。