第180号「ポーカー・麻雀・大貧民!!」　【メルマガ・バックナンバー】


 Subject: [ts-mag:00190] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 180号】
    Date: Fri, 10 Dec 2004 21:09:04 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2004/12/10
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Combine,Automatic,DataTip,GeoFormula


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第180号「　　ポ　ー　カ　ー　・　麻　雀　・　大　貧　民　! !　　」
#################################################################
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　株式会社 オープンGIS




そろそろコタツが必要な季節になりましたね。

お約束ではありますが、みかんを片手にテレビのリモコンをカチャカチャ
という日本の典型的スタイルが目に浮かびます。

そして、コタツに４人が向かい合って座ると... そうです。カードゲーム
です。


●


トランプやらＵＮＯやら百人一首やら... 世の中いろいろなカードゲーム
がありますが、そのほとんどは、カードの持つ数値と、複数カードの組み
合わせの珍しさで勝敗が決まります。とりわけ、複数カードの組み合わせ
は、発生する確率上非常に有利になる傾向が強いですね。ポーカーの「フ
ルハウス」だとか、大貧民の「革命」だとか、一生に一度くらいは「ロイ
ヤルストレートフラッシュ」なるものを出してはみたいものです。

このような組み合わせという考え方、実はＧＩＳでも物凄く大事な考え方
なのです。場所が同じで種類の異なる３つのデータを組み合わせると、特
徴的なパターンが見えてきたりします。バラバラで扱うよりも、圧倒的に
有利になります。
　そこで、今回は３つのラスタを使って、「組み合わせ処理」を行ってみ
ましょう。


●


使用する元データはこの３つのラスタデータです。ライン数、カラム数は
すべて同じで、黒を０、白を１として、TNTmips に取り込みました。

　田ダイヤラスタ
　

　田ハートラスタ
　

　田スターラスタ
　


　TNTmips にインポートしたサンプルデータはこちらからダウンロード
　できますのでお使いください。
　http://www.opengis.co.jp/img/faq/combine/SampleDATA.rvc


このライン数カラム数がまったく同じ３つのラスタを組み合わせて、
１つの組み合わせラスタを作成してみましょう。


●


まずは具体的な作業をご紹介しましょう。

▽メインメニューより [解析処理]＞[ラスタ]＞[組み合わせ(演算)]＞
 [自動...]を実行。

　

▽<自動ラスタ組み合わせ演算>ウィンドウの [ラスタ(複数)...]ボタンを
 クリックして３つのラスタオブジェクトを選択。

　

▽<自動ラスタ組み合わせ演算>ウィンドウの [実行]ボタンをクリック

　

▽登場する <オブジェクトを選択>ウィンドウで出力結果の保存用ラスタ
 オブジェクトを新規作成。

■組み合わせ処理が始まる。


これで組み合わせ処理が完了。非常に簡単ですね。
早速、結果を見てみましょう！


●


出力された結果はラスタオブジェクトとして保存されていますので、
いつものようにメインメニューより [表示]＞[空間データ...] 機能で
ラスタデータを表示してみます。

最初は、単なるグレースケールとして表示されますので、あまり面白み
のない画像かと思いますが、適当に色づけを行うとこのようなパターン
になります。



パッと見て、ああ３つのマークが組み合わせっているなぁ...
ということがわかると思います。

しかし、ラスタのＤＮ値のチェック機能(<表示ウィンドウ>のメニュー
から[ツール]＞[ラスタのチェック...])で見てみるとこんな数値である
ことがわかります。



４とか５という数字が見えますので、どうやら単なる足し算ではないと
いうことはわかりますね。



はてさて、この数値の意味するものは...

次に、このラスタが持っています属性データベーステーブルを見てみま
しょう。TNTmips は、オブジェクトの種類に限らずデータベーステーブ
ルを持つことができます。今回の組み合わせ結果の一番重要なところは
このラスタの中に埋め込まれている CELLVALUES という名前の属性データ
ベーステーブルです。テーブルの中身を見てみると、おぼろげながら全
体像が見えてきますよ。３つのラスタの名前はそれぞれフィールドと
して扱われ、すべての組み合わせの番号が適当にユニークに割り当てら
れているのです。



元々のデータを思い出しますと、各マークの黒いところが０、白いところ
が１でしたので、すべてゼロのところは、すべてのマークが黒かったとこ
ろだということがわかります。今回の結果では、ＤＮ値が５番に相当しま
すね。



同様に、すべて１のところは、すべてのマークに引っかからなかったと
ころ。ピクセル値を集計した COUNT フィールドを見てみると、一番面積
が多いのは、この余白部分に相当するピクセルということがわかります。




●


いかがでしょうか。もちろんデータベーステーブルをＣＳＶ形式などで
出力してエクセルなどで利用してもいいですし、ラスタ→ベクタ変換で
ポリゴンにしてしまってもＯＫです。

いろいろな使い道のあるテクニックです。

例えば、年次の異なる土地利用ラスタを組み合わせて、時系列の変化パ
ターンを抽出をしたり、複数の条件ラスタから、最良の条件地を求める
基礎データにしたり、次元の取り方によって様々な応用性がでてきます
ね。


たくさんのカードがやってきても、冷静に必要なデータだけをピック
アップし、華麗にロイヤルストレートフラッシュを決めてみてください。

土壇場で大逆転も十分有り得ますよ！







今週の新プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
"　データティップの文字をもう少し見やすくしたい！
"
"　ver7.0 からは、複雑なレイアウトや図の埋め込みができるようにな
"　りましたが、毎回スクリプトを作成するのも面倒。そこで前付け文字
"　(Prefix)にこのような書き込みを入れておくと、ちょっとだけ見やす
"　くなります。
"
"　
"
"　
"
"　例えば...
"　☆文字を大きくしたい！ >>>  {~TS数値pt}  ex. {~TS10pt}
"
"　☆文字を太くしたい！ >>>  {~B}
"
"　☆背景と文字の色を変えたい！ >>>  {~BG色 ~C色}  ex. {~BG0,0,0 ~C100,100,100}
"
"
"　但し、現状では日本語文字に対応しておりませんので、英数字のみ
"　の状況でお試しください。
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
=　ジオフォーミュラの使い方(PDF) 【ＴＮＴ入門】
=　http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm
=
=　ver7.0の入出力形式リスト更新 【入出力形式リスト】
=　http://www.opengis.co.jp/htm/basic/import_export.htm
=
=　第174号「測地成果２０００対応の精度速報！」【メルマガ】
=　http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_174.htm
=
=================================================================




■■■■■■　今　年　も　テ　キ　ス　ト　販　売　中 !!　■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!!　しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





バグ・トラブル情報
???
???
???
???　あれれ、ver6.9 の修正パッチが欲しいのに...
???
???
???　この数週間、ver7.0 のリリースに絡んで、マイクロイメージ社のサ
???　イトもリンク先がコロコロと変更されています。
???
???　とくに修正パッチのサイトは、現在３つに別れておりますので
???　ダウンロードされる場合にはご注意ください。
???
???　　▼ver7.0 用の修正パッチサイト
???　　http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/
???
???　　▼ver6.9 用の修正パッチサイト
???　　http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/69patch.htm
???
???　　▼ver6.8 用の修正パッチサイト
???　　http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/68patch.htm
???
???
???　お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~　今週は特にありませんでした。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
　メーリングリストに参加されたい方は、
　info@opengis.co.jp までご連絡ください。
　弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
　ユーザーさまの間での情報交換の場として
　多くの方に利用されています。






■■■■■■■　現 在 の T N T m i p s の 価 格　■■■■■■■

現在の ver7.0 の価格は ver6.9 と変更ありません。

・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)

ご不明の点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
　▽オープンＧＩＳ検索システム
　http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
　▽メールマガジン検索システム
　http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
　▽マイクロイメージ検索サイト
　http://www.microimages.com/search/
　▽Google 検索
　http://www.google.co.jp/
　とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
　- や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
　を使いこなすと、便利です！


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
　▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
　http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
　http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
　http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
　http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
　http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
　▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
　http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
　▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト＆リモセンテキスト」
　http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
　▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
　http://www.microimages.com/didyouknow/
　▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
　http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
　http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
　▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
　http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
　メーリングリストに参加されたい方は、
　info@opengis.co.jp までご連絡ください。
　弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
　ユーザーさまの間での情報交換の場として
　多くの方に利用されています。


STEP5「テクニカルサポート」
　テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス








#############　このメールマガジンの配信について　################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント１つに対して
１ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計２ユーザーを対象として配信させていただきます。

１アカウントに対して合計３名以上の配信は行いません。
学生さん２名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で１人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその１：緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその２：TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその３：対応は最優先で行います。
>サービスその４：専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその５：週に１回メールマガジンを配信します。
>サービスその６：展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその７：サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその８：メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその９：現在計画中です...



「これで年間９万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝　おことわり　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
　TNTmipsに関わる新しいニュースを、
　毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝