アプリダットApplidat -TNTmipsをより使いやすくするためのツール-
Applidatはマイクロイメージ社がV5.9から導入する新しい製品コンセプトです。
APPLIDAT = APPLIcation + DATa
Applidatとは
ソフトウエアとデータが一つになって提供されること。たとえばzipファイルなどのように、圧縮したデータファイルに、それを解凍するためのプログラムをくっつけて人に配ることができるものがあります。デスクトップ上でダブルクリックすれば自己解凍します。
メリーランド州天然資源省作成のMERLINのTNTatlasのサンプルCDも、大データのアプリダットの1つです。TNTatlasがプログラムで、データはユーが作成したデータです。それが1つのCD上にコンパクトに存在しています。複雑な操作を必要とすることなく、簡単にインストール、操作できます。
しくみ
アプリダットを使えば、操作のしやすい、それだけで完結したシステムを作ることができます。
アプリダットはTNTmipsやRVCファイルの操作のしかたを知らい人でも、使えます。
クリック1つで実行します。
1)TNTviewが実行されます。(インタフェースは使用者には見えません)。
2)プロジェクトファイルの中のSMLが自動的にツールバー・メニューを表示。ツールバーにはユーザが作成したSMLスクリプトなどを登録しておきます。
アプリケーションが1つだけなら、それが自動実行されます。
3)ツールバーからアプリケーションを選択します。自動的にデータを検索します。
4)SMLが実行された後、自動的に最初の解析のステップに入ります。
5)ヘルプチップHelpTipを使って、対話的に操作が指示されます。(左ボタンを押して、ポリゴンを書いて...等)
アプリダットのメリット
コンサルタントの場合。。。
プロジェクトのために高度で複雑な空間解析のためのアプリダットを開発することができます。
スペシャリストなら。。。。
属する組織の意思決定のために空間データを提供するのにアプリダットを使えます。GIS処理に詳しくない、組織の幹部層でも、容易な操作性により彼らの専門知識を空間解析に生かすことが可能です。
データ提供。。。。
低コストで、自分だけのデータを作成し、販売できます。
サンプル
V5.9CDにはサンプルが付いています。新概念を実際に試してみてください。
TNTliteでもTNTmipsでも使えます。
TNTatlasを除くTNT製品(TNTmips, TNTedit, TNTview, TNTkite)をインストールすると自動的にサンプル・アプリダットもインストールされます。このサンプルには精密農業のアプリケーションが入っています。まったくの素人でも使えるように設計されています。操作のインタフェースは、自己発見的とでも呼べるほど説明を必要としません。
TKPプロジェクトファイル
アプリダットではSMLが使用されます。アプリダットは普通Mipsで使用されるプロジェクトファイルです。ただし、拡張子はRVCでなく、TKP(Turn Key Product)となります。通常のRVCファイルがアプリダットになるためには、TKPプロジェクトファイルに含まれるオブジェクトに作用する、SMLを少なくとも1つ以上含む必要があります。
アプリダット・アイコンをクリックすると、TNTview(TNTmips, TNTeditに含まれる)がバックグラウンドで立上がります。Xサーバーの上にツールバーが表示されます。ツールバーの右端にはTNTviewと終了のアイコンボタンが並びます。TKPファイルに含まれているオブジェクトがアクセスされます。
特徴
1)使いやすさ
自己完結型(アプリダットだけで起動します)。HelpTip, ToolTip, DataTipによる自己説明型ソフトウエア。
2)暗号化
SMLとオブジェクトは暗号化できます。パスワード設定が可能。
3)プラットフォーム非依存性
プロジェクトファイルとSMLは元々プラットフォームに依存しません。従ってそれらの集合であるアプリダットもプラットフォームに依存しません。
4)オブジェクト・サイズ
V5.9に添付されるアプリダットは非常に小さく、TNTkiteでも試せます。TNTviewで使うアプリダットにはサイズの制限はありません。オブジェクトの制限は、個別のOSで許されるファイルサイズの上限です(Windows95では2GB)。
5)オブジェクトサイズ
の制限がTNTliteを満たし、かつSMLおよびデータが暗号化されていなければ、TNTlite(のTNTview)で使用できます。もし無料のアプリダットを作りたければ、上の条件を満たす必要があります。暗号化によってアプリダット(データand/orスクリプト)の内容を保護したければ、オブジェクトのサイズに関係なく、TNTmipsが必要です。
6)CDやインターネットによる配布
暗号化した場合には、使用者のパスワードにより、アプリダットの使用を制限できます。
(C)MicroImages Inc.
翻訳(C)(株)オープンGIS