Subject: [ts-mag:00129] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 334号】
Date: Thu, 08 May 2008 09:33:46 +0900
From: WAZA Toshihiko
OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2008/05/02
Keywords: OpenGIS,TNTmips, Microsoft, Virtual Earth 3D, 2008:74
オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン
第334号「 マ イ ク ロ ソ フ ト の Virtual Earth 3D 」
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株式会社 オープンGIS
グーグルアースの出現以来、世界中の3次元鳥瞰図を自宅にいながらに
して、簡単に見れるようになりました。
米ヤフーの買収で揺れたマイクロソフトも、Virtual Earth 3D で3次元
機能を強化しています。
今回は、Virtual Earth 3D を試してみました。
・・・
まずはソフトのインストールから...
▽インターネットでMSNに行って、
http://jp.msn.com/
▼[地図] をクリックします。
▼地図表示の画面に変わります。
▼画面左上隅の[3D] を押します。
▼「Virtual Earth 3D (Beta)のインストール」ウィンドウがあらわれま
す。[ダウンロード] ボタンを押して、ソフトをインストールします。
▼ファイルの実行または保存のメッセージが出ますので、まず保存しま
しょう。
▼保存が終わったら、実行します。
▼インストール開始です。「状態:前提条件をインストールしています」
のメッセージが出ます。パソコンの性能にもよりますが、今回は終わる
まで数分かかりました。
▼最後に、ホームページと検索エンジンの設定について聞かれます。適
当にお選びください。
初期化のメッセージがあらわれ、
読み込みのメッセージが表示されます。
以上でインストールは終了です。
では、表示してみましょう。
▽グーグルと同じような丸い地球が出てきました。
建物がグーグルアースにくらべてリアルです。色合いはレトロな感じが
します。しかし操作は意外と軽いです。
▼銀座あたりのビルですが、ビルの側面に他のビルの影が映っています。
ビルの側面を撮影して貼り付けたわけではないようです。
▼テレビでも紹介されたナイアガラの滝に行ってみました。グーグルよ
りリアルな感じがします。
(Virtual Earth 3D)
(Google Earth)
・・・
情報力ではグーグルアースやバーチャルアース3Dに負けますが、無料
のフライトシミュレータであるTNTsim3D でも3次元鳥瞰図が作成できま
す。RVC 形式のまま、自分の目的に合ったフライトシミュレーションを
作りたい場合に適しています。
次回は、TNTsim3D 用のデータ(景観ファイルと呼びます)の作成について
ご紹介します。
□■最新ニュース□■
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■□インテルマック64bit ネイティブ版のTNTmips がようやくリリース
メルマガ【第329号】でもご紹介しましたが、インテルマックについては、
これまで32-bit版 しかリリースされていませんでした。
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/mail_mag_329.htm#IntelMac
ようやくライセンスキーがサポートされ、64-bit版 TNTmips のリリース
の運びとなりました。サポートされるライセンスキーはHASP(ハスプ)キ
ーのみで、2008:74 からのサポートになります。
http://www.microimages.com/downloads/tntpatch/v74release.htm
□■マック64-bit版
マックOS にはWindows のようなレジストリがなく、32-bit版・64-bit版、
複数のバージョン、複数の日付のTNT製品を混在してマックにインストー
ルすることができます。気をつける点は、上書きしないよう、インスト
ールするフォルダの名前を変えることです。
TNTmips のソースコードのほとんどはマイクロイメージ社が開発したも
のですが、画像圧縮のMr.SID やDGN(インターグラフ, MicroStation),
DWG(AutoDesk) など、サードベンダーが提供するライブラリを一部使用
しています。64-bit用のライブラリなどのサポートは 32-bitのものにく
らべ遅れ気味になります。64-bit版で使用できない場合は、32-bit版で
試すといいかもしれません。
http://www.microimages.com/announce/64bitGISforMacOS10.5.htm
■□2008:74 の新機能
○ラスタセルのチェック
http://www.opengis.co.jp/techguidej/74RasterZoomJ.pdf
v74からラスタのセル値(DN値)をラベル表示することができます。
○ラスタのテーママッピング
http://www.opengis.co.jp/techguidej/74ThemeMappingaRasterJ.pdf
これまでSMLでラスタ値を分級しましたが、v74 からはラスタに対しても
分級図が簡単にできるようになりました。
○新機能につきましては、テクニカルガイド(英語)をご覧ください。
http://www.microimages.com/documentation/CP7401.htm
□■TNT製品のライセンスをお持ちのユーザは、バージョンによらず
(2003:69でも)、1回だけv74 の試用(30日間)が可能です。
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★ 5月10日は地質の日です
地質の日に関連したパネル展示が催されています。
http://www.aist.go.jp/aist_j/event/ev2008/ev20080414/ev20080414.html
「20万分の1 日本シームレス地質図」がロビーの壁いっぱいに張り出さ
れていました。当社も編集作業に協力しています。
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ユーザからのご質問
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「教師付き分類のひとつに、"Stepwise Linear" があります。最終的に
選択された変数(入力バンド)を知りたい」というご質問をいただきま
した。
記載がなく、マイクロイメージに問い合わせましたが、アルゴリズムに
関係することなので示していないとのことでした。
どうしても欲しい場合は、なぜその情報が必要か、理由を教えてほしい、
検討するとのことでした。
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エラー・バグ・トラブル
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
○インテルマック(MacOS 10.5(Leopard))、v73 で
1.コマンドキーによる右クリックが効かない。
2.マルチモニター(デュアルモニター)が使えない。
というエラーがありました。これらは、X11(2.0)の障害で、X11(2.1.2)
のパッチをあてることで修正されます。
(X11のアップデートのダウンロード先)
http://trac.macosforge.org/projects/xquartz/wiki/X112.1.2
このアップデートにより、マルチモニターの障害が解決します。
またコマンドキーのエラーは、以下の操作により解決します。
TNTmips を起動(X11も起動)。
メニューから X11/Preferences を選択。
Input タブで、"Emulate three button mouse"を有効にする。
TNTmips とX11 を一度終了する。
TNTmips を再起動する。
アップルはX11の修正版を、MacOSX 10.5.2 以降のパッチで採用するとの
ことです。
○インテルマック版v73。エクスポートのシンプルアレイにおいて、
32bit-浮動小数点や 64bit-浮動小数点のファイルを選択して、[次へ]
ボタンを押すとクラッシュしました。2008年1月30日以降のv73 のパッチ
で修正されています。
【エラー番号】PAT15387E - Simple Array: Crash when exporting
floating point rasters (MAC Intel only)
○カラーラスタを2値化する処理でクラッシュする。エラーは修正され
ています。
【エラー番号】pat14960 - Fixed 18Oct2007 Raster Color
Binarization - Crash when running the process.
○テーブル結合の「両方のテーブルのレコードがアタッチされている場
合」で、すべてのレコードが要素にアタッチされてしまう。エラーは
2008年1月30日以降のv73 のパッチで修正されています。
【エラー番号】PAT14945E - Gets all records attached despite " if
both source records attached" setting.
○複数のあるベクタを表示すると、"regions too complex"のメッセージ
が出る(マックのみ、Windows では出ない)。2008年1月30日以降のv73 の
パッチで修正されています。
【エラー番号】PAT14778E MAC only: Get "regions too complex"
message when displaying vectors provided.
○v74. 印刷用レイアウト(ページレイアウト)で、[Placement]ボタン(配
置ボタン)を使ってグループを移動すると、表示処理がフリーズする。
2008年2月13日以降のv74 のパッチで修正されています。
【エラー番号】PAT15508E - The Display process freezes when group
is moved using the Placement tool
○ボロノイポリゴンの生成。処理を出るとき、エラーになりました。修
正済み。
【エラー番号】DMD15550E - Vector Voronoi Polygons: Process stalls
trying to exit
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
●ラインのラベル表示で、Clip Distanceオプションが効かない。
【エラー番号】crr15542E SD Editor - vector: Auto Generate Labels:
clip under distance doesn't work
Clip Distanceとは?
http://www.microimages.com/documentation/cplates/67text.pdf
本機能は、空間データエディタでの機能です。ダイナミックラベルでの
サポートは別途機能要求しました。【機能要求番号】crr15554N
●v73 の空間データエディタ(編集メニュー)で、以下のタイプのラスタ
が作れない。
32bit-浮動小数点
64bit-浮動小数点
64bit-複素数(R/I)
64bit-複素数(M/P)
128bit-複素数(R/I)
128bit-複素数(M/P)
【エラー番号】PAT15367E - Get " Invalid parameters" message when
creating raster object of types specified.
●カラーマップを持つ16bit-整数ラスタの色変換を行うと、エラーにな
る(v73)。
【エラー番号】DMD15407E - Getting "Program Error, Operation
Aborted" trying to convert colors of 16-bit grayscale raster with
colormap
●3次元表示ウィンドウで、陰影表示したラスタが表示されない。
【エラー番号】DMD15408E - GeoDisplay / 3D Rendering: Relief
shaded rasters are not visible
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
機能要求
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
●マックG5に 32bit版をインストールしたところ、フォルダ名が同じだ
ったため既存の64bit版のフォルダが上書きされた。
【機能要求番号】PAT15355 - Allow to make installation to a new
folder if there is already an installed version.
●「プロジェクトファイルの管理」メニューで、ヌルマスクを持つラス
タのヌルマスク(Null Mask)サブオブジェクトを選択して、[編集...]ボ
タンを押すと、奇妙なことに"Set Null Value" パネルが現れます。出な
いように要望しました。
【機能要求番号】crr15392N - Project File Maintenance, null mask
subobject: inactivate the Null Value setting under Edit Object
Information
●ジオリファレンス処理で、暗黙のジオリファレンス(Implied
georeference; 主にベクタ)を持つベクタをそのまま開けるようにしてほ
しい。現状では、いったんプロジェクトファイルの管理で、暗黙のジオ
リファレンス(サブオブジェクト)を削除してから、開き直しています。
【機能要求番号】crr15534N - Georeferencing: Allow selection of
vector with implied georeference (to be deleted)
●暗示的ジオリファレンスが分かりにくいので、ジオリファレンス処理
においてベクタに付与したコントロールポイントを保存する際、以下の
ようなメッセージを表示する。
「付与したコントロールポイント・ジオリファレンスを保存しました。
各種図形>リプロジェクト...メニューを使うと、暗黙のジオリファレン
スに変換されます。暗黙のジオリファレンスでは、オブジェクト座標が
座標参照系に変換されます」
【機能要求番号】crr15535N - Georeferencing: Add message about
implied georeference after creating control point georeference
for vector
●ダイナミックラベルでもラベル下のラインを非表示に出来るオプショ
ンを要望しました。
【機能要求番号】crr15554N - GeoDisplay, Dynamic line labels: add
'Position' option to clip lines under labels
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■
◆ 価格表をv74用に改訂しました。
・TNTmips シングルライセンス 795,900円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 480,900円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス 74,025円(送料・税込)
・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 131,250円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート 94,500円(税込)
◆ HASP-USB キーへの交換 16,800円(税込)
http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm
※交換に際して、バージョンが最近のものである必要があります。
◆ 特別アカデミックライセンス(SAL)のご紹介
http://www.opengis.co.jp/img/info/SAL_price.pdf
<買取>と<レンタル>の2種類があります。
◆『TNTlite日本語解説セット』v73版が完成!!
(プログラム及びサンプルデータCD付き)
7,980円(税込み/送料別)
新たに追加された章:
Google Earth へのエクスポート、ベクタデータの作成編集、画像分類
(教師なし分類)、ラスタの集計、レイアウトの作成など
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book4v73.pdf
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困ったときの問題解決フローチャート
▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」
STEP1 「ウェブ検索テクニック」
▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/
▽Google 検索
http://www.google.co.jp/
とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
- や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
を使いこなすと、便利です!
STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]
STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/
STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
メーリングリストに参加されたい方は、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。
STEP5「テクニカルサポート」
テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス
############# このメールマガジンの配信について ################
このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。
基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。
1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。
また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。
メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。
転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。
テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で
対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを
進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 5 GB まで利用できま
す。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 5 GB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...
テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス
テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量5GB)
●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。
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毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。
※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。
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