Subject: [ts-mag:00123] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 328号】
Date: Sat, 29 Dec 2007 15:10:36 +0900
From: WAZA Toshihiko
OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2007/12/14
Keywords: OpenGIS,TNTmips,SML,Line,Vertex,Suichoku,Legend,Error
オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン
第328号「 ラ イ ン に 直 交 す る ラ イ ン の 作 成 」
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株式会社 オープンGIS
今週は、かなり前にユーザの方からいただいたご要望にお答えします。
ご要望は、「河川のライン(中心線)に沿って、指定した長さで両側に垂
直に直線を引きたい」というものでした。
イメージは、こんな感じと思います。
最後は、このラインに沿った河川の地形断面を知りたいということでし
た。
ベクタの中の既存のラインに沿って断面を表示すること自体、現在はで
きませんが、まずは1つ目のご要望について考えました。
・・・
GISでは、ラインは途中の"中間点"から構成される"折れ線"です。
このように考えました。
1.ラインの端から2点ずつ座標を調べる。
↓
2.その2点間の中点を計算する。
↓
3.その線分の傾きを求める。
↓
4.それに直交するラインの傾きを求める。
↓
5.直交するライン上で、中点から等距離の2点の位置を求める。
↓
6.ラインを作成する。
(参考図)
発生するライン同士が交差することもありますので、出力オブジェクト
は"CADオブジェクト"として作ることにしました。SMLを使用しま
した。
作成したSMLです。
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/FishBone.sml
実行してみましょう。
▼ 最初に、入力ベクタ(河川の中心線)を選択します。
今回は、このようなラインを使いました。
▼ 両側に垂直に伸ばす腕の長さ(meter)を入力します。デフォルトは、
片側50(meter)です。
▼ 出力オブジェクト(CAD)を指定します。
▼ 終了は"Finish!" でお知らせします。
このようにラインの両側に線分を発生しました。お試しください。
エラー・バグ・トラブル・機能要求
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● コントラストを利用して標高ラスタを表示する場合、凡例の色が正し
く表示されない場合があります。問題が出るのは、コントラストの出力
範囲(デフォルトは 0-255)を、たとえば0-120のように狭めた場合です。
ラスタの表示は、カラーマップの中の50-100の色を使って表示されます
が、カラースケールの凡例は0-120ではなく、カラーマップ全体(0-255)
の色が表示されてしまいます。マイクロイメージはエラー認識しており
ます。
【エラー番号】crr15211E - Display, Continuous Color Scale Legend:
cell value labels in wrong place if contrast enhancement reduces
output range.
●メルマガ【第326号】で報告しました「ラスタからコンターを発生する
と、一番外側のセルの中心までしかコンターが作られない。ラスタの範
囲いっぱいまでコンターを生成してほしい」について、マイクロイメー
ジ社から、これはエラーではないという回答がありました。
【エラー番号】DMD15133E - Contouring: Does not compute the
contours for half of the raster cells in the extents
等値線の作成は、標高の内挿モデルをベースに計算していますが、最外
郭のセル半分に対しては内挿ではなく、何らかの外挿モデルが必要とな
ります。外挿を含む計算は複雑で、等値線の計算に異常が発生すること
があります。したがって、現状では、意図的に最外郭のセル半分の領域
に対しては等値線を発生していないとのことでした。本件は、新機能要
望に改められました。
【機能要求番号】DMD15235N - Contouring: Allow methods to compute
the contours for missing half of the raster cells in the extents
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□■Feature Management Database の利用□■
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毎週報告している「エラー番号」や「機能要求番号」。
マイクロイメージ社のフィーチャ・マネージメント・データベース
(Feature Management Database)に入力して、現在の状況(ステータス)を
簡単に確認できます。
http://www.microimages.com/support/features/
番号を入力して、
ステータスをチェックします。
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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■
昨今の円高で価格を若干下げました。
・TNTmips シングルライセンス 858,900円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 518,700円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス 79,275円(送料・税込)
・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 141,750円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート 94,500円(税込)
(価格表)
http://www.opengis.co.jp/img/info/kakaku_list.pdf
◇ HASP-USB キーへの交換 19,950円(税込)
http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm
※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり
ます。
◆ 特別アカデミックライセンス(SAL)のご紹介
http://www.opengis.co.jp/img/info/SAL_price.pdf
<買取>と<レンタル>の2種類があります。
◇『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
(プログラム及びサンプルデータCD付き)
<目次>
1.空間データの表示
2次元データの表示
3次元鳥瞰図の作成
2.衛星データの取り込み
3.ジオリファレンス
地図画像への座標情報付与
衛星画像への座標情報付与
4.GPSデータの取り込み
5.標高データの解析
陰影図の作成
断面図の作成
勾配・斜面方位の演算
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm
☆ 新たな項目を追加して、V73 用に改訂中です。
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困ったときの問題解決フローチャート
▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」
STEP1 「ウェブ検索テクニック」
▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/
▽Google 検索
http://www.google.co.jp/
とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
- や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
を使いこなすと、便利です!
STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]
STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/
STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
メーリングリストに参加されたい方は、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。
STEP5「テクニカルサポート」
テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス
############# このメールマガジンの配信について ################
このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。
基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。
1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。
また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。
メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。
転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。
テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で
対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを
進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 5 GB まで利用できま
す。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 5 GB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...
テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス
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●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。
============ おことわり =============
※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
TNTmipsに関わる新しいニュースを、
毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。
※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。
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