Subject: [ts-mag:00113] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 318号】
    Date: Sat, 06 Oct 2007 12:58:59 +0900
    From: WAZA Toshihiko


OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2007/09/28
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Google Earth,KML,Geology,Shimane,Label

オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第318号「  K M L 形 式 で デ ー タ 配 信  」
#################################################################
                       株式会社 オープンGIS



今週は、ウェブを使った地理データの表示の例を、藤田がご紹介します。


ご紹介するのは、産業技術総合研究所の地質調査総合センターが最近公
開した「島根半島地学散歩」です。島根半島の地質図や地層情報を表示
します。


島根半島地学散歩<テスト公開>:
 http://riodb02.ibase.aist.go.jp/strata/GEOWALK/index_g.html


データは、KML 形式のファイルとして公開されていますので、Google 
Earth を使って閲覧します。


このページにも書かれていますが、KML ファイルを開く際は、最新版の
Google Earth を使用してください。バージョンが古いと正しく表示され
ないことがあります。

Google Earth ダウンロードサイト:
 http://earth.google.com/intl/ja/


・・・


表示する前に、サイトからファイルをダウンロードして解凍します。


▽ Google Earth を起動し、ファイルを開きます。日本を中心とした画
像が表示されます。

  


▼ 少し拡大すると、全国の地質図が表示されてきます。この縮尺では、
地質図が間引かれて表示されています。

  


▼ もう少し拡大すると、地質図がはっきりと表示されてきます。

  


▼ さらに島根半島とその周辺部を拡大していくと、より詳細な地質図が
あらわれてきます。

 


ここまでの動きから「島根半島地学散歩」には、視点の高さが変わると、
表示する画像が切り替わるという特徴があることがわかります。これは、
KML 2.1 から採用された "Region(リージョン)" の機能を使用していま
す。


KML 2.1 のチュートリアルによると、リージョンでは、表示するデータ
に対して、図のような "Bounding Box(境界を示す箱)" というものを定
義します。 "Bounding Box" は、東西南北のそれぞれの方角に引かれた
境界線と高さで形作られる箱状のものです。

  

リージョンを使うと、"Bounding Box" で囲まれたデータを表示するか否
かを決めることが出来るようです。

異なる"Bounding Box" を持ったデータを組み合わせることで、視点の高
さ・距離によって表示する画像を切り替えることができるようになりま
す。

  


TNTmips では、オブジェクト毎に表示する縮尺の範囲を設定することで、
拡大縮尺に応じてレイヤーの切り替えを行いますが、Google Earth の場
合はこのような方法とは違うようです。


なお、Google Earth のリージョンについての詳しい解説は、以下のチュ
ートリアルをご参照ください。

● KML 2.1 チュートリアル:
 http://earth.google.co.jp/kml/kml_21tutorial.html


・・・


次に進みましょう。


▼ 地質図上に数多くのポイントが見られます。どれかをクリックしてみ
ます。

  


▼ 選択したポイントの地点番号や、緯度/経度情報などが表示されます。
「ここをクリックしてください」をクリックします。

  


▼ 露頭(地層や岩石が露出している場所)の位置や詳しい解説、そこで
撮影された写真が掲載されたページにジャンプします。

  


このように、「島根半島地学散歩」では、

1)Google Earth のリージョンの機能を使って、見る位置によって表示
する画像を自動で切り替えるようにしています。

2)ポイントデータにリンクを張り、そのポイントの詳細な情報は、リ
ンク先のページに表示しています。

このような2つのテクニックを使って、Google Earth 上でデータを直感
的に分かりやすく表示しています。

Google Earth をビューワーとして使われる際に大変参考になると思いま
す。ぜひ一度ご覧下さい。







□■Tips□■
===============================================================

小数点以下のある数字(3.141516...など)をラベル表示すると、小数点以
下の数字がたくさん表示され、見苦しい時がありますね。

  


これを、たとえば小数点以下1桁ですっきり表示するには、スクリプト
を使います。

  


スクリプトはこうです。簡単ですが、忘れやすいですね。

	printf("%.1f", フィールド名)

設定はここで行います。

  


スクリプトを使うと、2つのフィールドを2段で表示することもできま
すよ。

===============================================================





エラー・バグ・トラブル
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

○ v74で、シェープファイルが直接表示できない、インポートできない
エラーがありましたが、2007年9月26日以降の DV2008:74で修正されてお
ります。
 http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/DV74.htm


+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

● v72 での航空写真のオルソ補正の問題点(先週と同じです。エラー番
号を振りました)

1)相対方位でタイポイントを入力した後、タイポイントの自動生成が
できない。

【エラー番号】crr14835E - Raster Photogrametric Modeling: Get 
'Selected reference object does not overlap input object when 
Generate Tie Points

2)相対方位を実行すると、抜き出される空中写真の範囲がおかしい。

【エラー番号】12802E - Photogrammetric Modeling: After running 
relative orientation, image in the right/left view is stretched


● v73 での航空写真のオルソ補正の問題点

1)相対方位処理で、共通部分が赤枠で表示されない。 メルマガ【第
310号】で報告済み(未修正)。

【エラー番号】crr14463E - Photogrammetric Modeling: Overlap area 
not shown
【エラー番号】crr11606E - Photogrammetric Modeling: Does not 
determine the overlap area correctly

2)相対方位で、再描画ボタンを押すまで、GCP や入力したタイポイン
トが表示されない。

【エラー番号】crr14819E - Photogrammetric Modeling: tiepoints are 
not displayed until redraw

3)相対方位で、カーソルが両方のウィンドウに表示されない。

【エラー番号】crr14820E - Photogrammetric Modeling:  Cursor is 
not displayed on 'other' window

4)相対方位で、左側のウィンドウに表示されるラスタがジオリファレ
ンスのため歪んで表示されます。v72 では起こりません。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





機能要求
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

● 北海道地図のHGF フォーマットのインポートSML は、2次メッシュ単
位のファイルに対応しています。平面直角座標のファイルにも対応して
ほしい。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


・TNTmips シングルライセンス 	890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 	537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  	 81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート         94,500円(税込)


◇ HASP-USB キーへの交換		19,950円(税込)
http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm
※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり
ます。


◆ 特別アカデミックライセンス(SAL)のご紹介
 http://www.opengis.co.jp/img/info/SAL_price.pdf

<買取>と<レンタル>の2種類があります。


◇『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)

	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算

 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm


☆ 新たな項目を追加して、V73 用に改訂中です。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。




テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で
対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを
進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 5 GB まで利用できま
す。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 5 GB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス


テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量5GB)


●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

================================