Subject: [ts-mag:00093] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 298号】
    Date: Tue, 15 May 2007 10:22:17 +0900
    From: WAZA Toshihiko


OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2007/05/11
Keywords: OpenGIS,TNTmips,v73,KML,Export,Google Earth,Vector

オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第298号「 ベ ク タ を K M L で エ ク ス ポ ー ト ! 」
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                       株式会社 オープンGIS



今回は、ポイントやポリゴンといったベクタデータをKMLファイルに
エクスポートする方法についてご紹介します。

グーグルアースに関連するテクニックはこれまでもいくつかご紹介して
きましたが、大抵は画像に変えて表示していました。
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/google72.htm

今回のこの機能では、ベクタをベクタとしてグーグルアースで表示しま
す。v73 からの新機能です。ただし、まだ使い勝手の悪いところもあり、
開発途上と考えた方がよさそうです。


・・・


使用したサンプルのベクタデータです。



皇居の中央付近に点を落とし、さらにそこを中心として半径4,000メート
ルの円をバッファーで発生しました。点とポリゴンは1つのベクタに含
まれています。


では、はじめましょう。


▼ v73 の「メイン」メニューから「出力(エクスポート)...」を選びま
す。




▼ [ベクタ] ボタンを押し、表示されるリストの中から、v73 からサポ
ートされた「KML」を選びます。




▼「オブジェクトの選択...」ボタンを押して、出力するベクタを選びま
す。




▼「次...」ボタンを押すと、<エクスポートパラメータ>ウィンドウが
あらわれます。今回は属性テーブルはないので、そのまま [出力(エクス
ポート)...] ボタンを押しました。




▼ 出力の KMLファイルの名前を与えます。




以上で、グーグルアースで表示できるKMLファイルが出来ます。[終了] 
ボタンでエクスポートの処理を終了します。


・・・


グーグルアースで表示してみました。

▼ 出来た KMLファイルをダブルクリックします。



半径4km の円は白で表示されました。ここではプライマリデータベース
から道路レイヤーを表示しています。


▼ 色を変えるには、レイヤーから"Polygon" を開いて、右ボタンクリッ
クして、メニューから「プロパティ」を選びます。




▼ 塗りつぶしの色を選びます。




このように変わります。




透明度を変えたくなりますが、今のところ暗くなるだけで半透明にはな
りませんでした。





(後日談) その後マックG5やインテルマックで試したら、ちゃんと半透
明になりました(下図)。他のWindowsXP パソコンでも試したら、半透明
になるものもありました。OpenGL とDirectX の違いかと思いましたが、
そうでもなさそうです。Core2DuoのWindowsXPでも駄目でした。
この違いの原因ははて?




よろしければお試しください。
MERGE.kml


・・・


このように簡単なGISデータであれば、グーグルアースに表示できる
ことが分かりました。

属性を持ったポリゴンも KMLファイルに出力できますが、属性値を使っ
て色を割り当てることはできませんでした。エクスポートする KMLファ
イルにもまだ問題があるようです。今週の新機能要求にもあげています。

まだ試せないので確定ではありませんが、属性によって色を変えるには、
グーグルアースのバージョンもプロ(年間400ドル) にする必要があるか
もしれません。
 http://earth.google.co.jp/product_comparison.html







□■お知らせ□■
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最近マイクロイメージのサイトから TNTpatch のページがなくなり、
Release Version のページへのリンクに変わりました。
  http://www.microimages.com/downloads/tntpatch/73patch.htm

今後、TNT製品のエラー修正やアップデートのパッチをあてるには、
Release Version(RV) のページから Minimum のソフトをダウンロードし
てインストールします。
 http://www.microimages.com/downloads/tntpatch/v73release.htm

インストールは、ホームページにも記載があるように、既存のソフトを
残したまま、上書きインストールでかまいません。

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エラー・バグ・トラブル
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○ ご迷惑をおかけしています。メルマガ【第296号】で報告しました、
以下の3つのエラーが修正されました。2007年5月9日以降のパッチをご
使用ください。

・バイナリ(2bit)ラスタをJPEG ファイルでエクスポートできない。
【エラー番号】PAT13564E - Binary raster is blank when exported to 
JPEG

・日本語インタフェースで、エクスポートのウィンドウにおいて、フォ
ーマットリストのパネルを上下にスクロールしていると、PNG の行が他
の行と混ざる。
【エラー番号】PAT13563E - The PNG line in Export format list gets 
mixed with other lines if language is japanese.

・16bitのラスタを JPEG, PNG ファイルでエクスポートすると、縞状の
紋様になる。
【エラー番号】PAT13560E - 16-bit raster can not be exported to 
JPEG correctly.

何卒よろしくお願いします。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

● 8bit 符号なしのラスタに対して、表示や編集で、テーブルの追加や
新規テーブルの作成ができない。

【エラー番号】crr13698E - Database: Can't create New Table or Add 
Table to raster with no database subobject

原因は、Raster Database サブオブジェクトがないためです。
対処法としては、「操作ツール」>「データベース」>「編集...」で、
ラスタを選び、そこでテーブルやフィールドを適当に作って終わります。
これでRaster Database サブオブジェクトが出来ますので、表示や編集
メニューでテーブルの追加や新規テーブルの作成ができるようになるは
ずです。

なお、ラスタに対するテーブルの追加や新規テーブルの作成は、16bit以
下の符号なしラスタに対してのみ対応しています。


● データベースクエリのフィールドの挿入において、"Right Polygon" 
などを選択した後、テーブルのフィールドがかすれて選べない。

【エラー番号】btc13797E - Database Query: Select By Query - With 
Element set to "Right Polygon", cannot select field in table

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





機能要求
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● v73 のベクタデータの KMLファイルのエクスポートにおいて、グーグ
ルアースのスタイルテンプレートで認識できるように、属性データを 
KML に対応するタグでエクスポートする。

【機能要求番号】NRS13777N - Allow export of tabular data defined 
in KML schema tags

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +






■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■

◆ バージョンをV2007:73 に変更しました。価格は同じです。

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート         94,500円(税込)

・V2006:72 --> V2007:73へのアップグレード   88,200円(税込)
・V2005:71 --> V2007:73へのアップグレード  132,300円(税込)
・V2004:70 --> V2007:73へのアップグレード  169,050円(税込)


◇ HASP-USB キーへの交換		19,950円(税込)
 http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm
※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり
ます。


◆ 特別アカデミックライセンス(SAL)のご紹介
 http://www.opengis.co.jp/img/info/SAL_price.pdf

<買取>と<レンタル>の2種類があります。


◇『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)

	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算

 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm


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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で
対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを
進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できま
す。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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