Subject: [ts-mag:00088] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 293号】
Date: Tue, 03 Apr 2007 18:08:12 +0900
From: WAZA Toshihiko
OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2007/03/30
Keywords: OpenGIS,TNTmips,DEM,Contouring,Range Table,Overshoot
オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン
第293号「 段 彩 付 き 等 値 線 の 作 成 」
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株式会社 オープンGIS
今週は、標高ラスタ(DEM)からコンターの段彩図を作成する機能につ
いて解説します。
まだ問題もあるようですが、「地表面(サーフェス)モデリング」の中の
あるオプションを使うと作成することができます。
・・・
▼「変換」から「地表面(サーフェス)モデリング...」メニュー
(2006:V72の場合)を選択します。
▼ 挙動を把握するため、実際のDEMデータを使う前に、簡単なサンプ
ルデータを作って試してみました。黄色のラインは参考の等値線です。
100 x 100 のラスタで、左上隅のセル値が1、右下隅のセルが100 です。
▼ 参考の等値線を引くために使ったパラメターです。このまま実行する
と、先ほどの黄色の等値線のラインベクタが出来ます。
▽ 今回はラインではなく、段彩図用のポリゴンにするため、[出力] タ
ブに移り、[標高範囲(レンジ)テーブルの作成] ボタンを押します。
▼ 実行します。
▼ 出力先のベクタを指定して、処理開始。しばらくすると、結果が表示
されます。
データを囲むように、枠のラインが出来ます。
▼ ポリゴンデータベースを見ると、"ELEVRANGE" というテーブルが出来
ています。
▼ テーブルを開くと、各エリアごとの最小値(MinZ)、最大値(MaxZ)、重
み付き平均(WeightedAverage) の3個のフィールドがあります。
テーブルの各レコードは、等値線で囲まれたポリゴンにリンクしていま
す。
・・・
この中の "MinZ" を使って、色塗りをしてみました。
▼<ベクタレイヤコントロール>ウィンドウを開き、[ポリゴン] タブで
スタイル:"主題(テーマ)を使用" を選択します。
▼ [指定...] ボタンを押し、色塗りをするフィールドを選びます。
▼ クラスを区分の数と同じにします。"ユーザ定義"を選び、最小値に
"MinZ" の値を入れました。
▼ 保存して表示すると、このようにきれいな段彩図になりました。
・・・
実際のDEMデータを使って試してみましょう。「数値地図50mメッシュ
(標高)」から"523872梅ヶ島(世界測地系)"を使いました。
▼ 500m から250m 間隔に2000m まで設定しました。
▼ ELEVRANGE テーブルの中の数値を見ると、等値線に指定したキリのい
い数字ではありません。
▼ 色を付けてみました。色の付き具合がおかしいですね。
テーブルの作成にあたって、どうもポリゴン毎にラスタ集計をしている
ようです。ラスタの集計をしているので、"重み付き平均"が計算される
わけですね。
本来であれば、ポリゴンを構成する等値線を求めて、等値線の持ってい
る値からテーブルの最小・最大値を求めればいいと思います。方式につ
いては、マイクロイメージ社に一度確認してみます。
幸い、ELEVRANGE テーブルのフィールドは編集可能ですので、レコード
数が少なかったので、"MinZ" を手で修正して対処しました。
(マニュアル修正した段彩図)
(陰影付き段彩図)
□■Tips□■
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空間データエディタでベクタのラインを追加する際、「ラインの飛び出
しを消す」を効かせると、
"ある程度" はみ出たラインが自動的に削除されます。
▼ "ある程度" の距離の設定は、「セットアップ」>「詳細設定...」で
行います。
▼ "スナップ距離" で調整します。ウィンドウを [適用] または [OK]
ボタンで閉じると、ラインの始点や終点をあらわす□や○の大きさが変
わります。
単位が "ピクセル" なのは、モニター上でのドット数を表すからです。
(普通"スナップ距離" は一定の長さを表すものと考えがちですが、
TNTmips の場合、モニター上の距離になりますのでご注意ください!)
▼ 交差する相手のラインが○や□の中に入るようにしてから確定すれば、
飛び出たラインが消えてくれます。
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エラー・バグ・トラブル
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○ ポリゴンのハッチパターンの作成で、背景の色を指定しても保存でき
ないとのご質問をいただきました。
マイクロイメージ社に確認しましたところ、背景の色は、ハッチパター
ンを編集する際の便宜上の色で、パターンと一緒に保存されるものでは
ないとのことでした。
背景も設定したい場合は、間隔0の2つ目のハッチパターンを一番下へ
置いてください。
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新機能要求
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今週は特にありませんでした。
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★☆ ご 案 内 ☆★
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先週位から、2006:V72 の購入ユーザ様宛てに、次のようなメールが送ら
れて来ています。
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DHL Shipment Notification
Greetings from DHL!
On March 23, 2007 a shipment label was printed by T. Peterson
(402-477-9554) of MICROIMAGES INC for delivery to ユーザ名 of 所
属. The shipment number of this package is XXXXXXXXXX.
Sender's message:
'TNT version 2006:72 release materials'
***************************************************************
これは、マイクロイメージ社の委託配送業者であるDHLが、2006:V72
のリリースノートなどを出荷したことを購入されたユーザにお伝えする
メールです。
内容物:
- 2006:72 リリースメモ
- 2006:72 カラープレート
- 新バージョン2007:73 で予定されている機能一覧
- リンカーン固定資産ビューワ・サンプルTNTatlas DVD(第2版)
- TNTserver 2006:72, TNTmap 2006:72 テクニカルリファレンス
一緒に、$1,000などと金額が書かれた紙が入っている場合がありますが、
これはバージョンアップをお勧めする見積書(Pro Forma Invoice)です。
請求書(Invoice)ではありませんので、ご安心ください。
この1、2年でインターネットによるTNT製品の電子配布にだんだん
と慣れてこられたかと存じます。ソフトウエアのバージョンアップは、
今後ますますインターネットによるダウンロードに移行します。CDに
よる配布はだんだん行われなくなります。
◆ 参考資料(英文)
"Where is my CD?" (CDはいずこ?)
http://www.microimages.com/featupd/200773/73WhereIsMyCD.pdf
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□■ お知らせ(重要) □■
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この2月15日から年間バージョンアップの回数が、これまでの年2回から
1回に変わったのは前にお伝えしたとおりです。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/change070215.htm
最新バージョンリリース後のアップグレード価格については、これまで
未定でしたが、マイクロイメージ社に確認したところ、金額は据え置き
とのことです。
例えば、V73 のリリースの後、V72→V73へのバージョンアップは、従来
の金額のままで、84,000円(税別)になります。
やや不思議ですが、年1回になった今、年間バージョンアップを予約し
て買うより、リリースを待ってアップグレードする方が割安です。
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□■ウィンドウズVISTA情報□■
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V72 のWindows Vista での動作について:
マイクロイメージに確認したところ、マイクロイメージ社は V72 を
Vista で使えるように改変しない(サポートしない)とのことです。
V72 は 2006年3月にリリースされ、Vista はその後10ヶ月後にリリース
されています。そのため、V72 では Vista をサポートしないとのことで
す。Vista でTNT製品を使用するには、V73 にアップグレードする必
要があります。
また 2007:V73 で Vista を使うには、ライセンスキーをHASP-USB キー
にしなければならないとのことです。
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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■
◆ バージョンをV2007:73 に変更しました。価格は同じです。
・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス 81,900円(送料・税込)
・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート 94,500円(税込)
・V2006:72 --> V2007:73へのアップグレード 88,200円(税込)
・V2005:71 --> V2007:73へのアップグレード 132,300円(税込)
・V2004:70 --> V2007:73へのアップグレード 169,050円(税込)
◇ HASP-USB キーへの交換 19,950円(税込)
http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm
※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり
ます。
2007:73 は Windows VISTA ではまだ動きませんが、使用にあたって
HASP-USB キーが必要です。
◆『教育用特別アカデミックライセンス(SAL)』のカタログを作成中
<購入>と<レンタル(年単位)>の2種類があります。
出来次第、ウェブにアップします!
◇『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
(プログラム及びサンプルデータCD付き)
<目次>
1.空間データの表示
2次元データの表示
3次元鳥瞰図の作成
2.衛星データの取り込み
3.ジオリファレンス
地図画像への座標情報付与
衛星画像への座標情報付与
4.GPSデータの取り込み
5.標高データの解析
陰影図の作成
断面図の作成
勾配・斜面方位の演算
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm
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困ったときの問題解決フローチャート
▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」
STEP1 「ウェブ検索テクニック」
▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/
▽Google 検索
http://www.google.co.jp/
とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
- や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
を使いこなすと、便利です!
STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]
STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/
STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
メーリングリストに参加されたい方は、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。
STEP5「テクニカルサポート」
テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス
############# このメールマガジンの配信について ################
このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。
基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。
1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。
また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。
メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。
転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。
テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で
対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを
進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できま
す。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...
テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス
テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)
●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。
============ おことわり =============
※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
TNTmipsに関わる新しいニュースを、
毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。
※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。
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