Subject: [ts-mag:00085] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 290号】 Date: Fri, 09 Mar 2007 17:17:54 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2007/03/09 Keywords: OpenGIS,TNTmips, Map Grid, Snapshot, Raster To Vector オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第290号「 マ ッ プ グ リ ッ ド の 保 存 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 画面に表示したマップグリッドを保存したい、というご質問を時々いた だきます。 実は、TNTmips にもグリッドを作成する機能があります。 使い方としては、入力のベクタを与えて、それを含むようにグリッドを 発生します。 生き物などの統計や分析をグリッドを使って行う場合に使用されるよう です。緯度経度でがっちり数値を決めて格子線を作りたいという目的に は向いていないかもしれません。 ということで、今回は、ちょっと変わったグリッドの「保存」の方法に ついてご紹介します。 ・・・ 処理の流れはこんな感じです。 ●マップグリッドを表示 ↓ ●画面イメージをスナップショット(ラスタ)に保存 ↓ ●自動ベクトル化 ↓ ●ベクタ ミソは、画面のスナップショットが、表示しているオブジェクトと同じ 座標情報を持つことです。クイックスナップショットもそうでしたね。 注意点としては、自動ベクトル化がスナップショットのデータをそのま ま受け付けてくれませんので、一度他のラスタタイプに変換してあげる 必要があります。 ・・・ サンプルデータには、地図画像を使いました。数値地図20万(地図画像)。 座標系はUTM(日本測地系)です。 ▽ 表示マネージャで、マップグリッドを追加し、グリッドの範囲や間隔 を設定します。[グラフィック] タブでは、格子線や図郭線など、必要な 図形だけを残して、他は全部オフにします。 ▼ 表示はこんな感じです。 ▼ データをレイヤーからはずします。こうすると、グリッドが画面の水 平・垂直のラインに平行になります。さらにウィンドウを画面いっぱい に表示します。 ▼ 表示ウィンドウのスナップショットをオブジェクトに保存します。 表示を終了します。 ▽「変換」>「ラスタ→ベクタ変換」>「自動トレース...」を選びます。 ▼ データを選ぼうとすると、スナップショットを選択できません。 スナップショットの「24-ビットRGB合成」というラスタタイプは、自動 ベクトル化の入力データとしては使えないためです。 そこで、ラスタタイプの変換を行います。 ▽「ラスタ」>「組み合わせ(演算)」>「色の変換...」を選びます。 ▼ 入力のラスタタイプを"シングル"にして、先ほどのスナップショット のラスタを選びます。出力のタイプは、たとえば "RGBセパレート" にし ます。[実行] します。 RGBカラー分離した各成分は、赤が255で、他は0になっています。 赤は背景の255と同じで、図形が背景と区別できませんので、緑か青のバ ンドを自動ベクトル化の入力データに使います。 ▽ 再び「変換」>「ラスタ→ベクタ変換」>「自動トレース...」を選 びます。 ▼ データを選びます。ベクトル化するラインのセル値は0(黒)で、背景 は255(白)でしたから、適当に真ん中辺に "しきい値" を設定して、トレ ースの設定は "しきい値以下" にします。 ▼ [実行] します。 ▽ 出来たベクタを表示してみます。 まずまず、よさそうです。 ▼ スナップショット(赤)と一緒に表示しました。ベクタは黒い線です。 (十字の交差部) ベクタもきれいに交差していますね。 (コーナー) ベクトル化のラインはラスタ上に乗っていますが、内側に折れ曲がって います。ベクトル化の特徴が図形に現れています。 (図郭線との交差部) ラインはラスタの上に乗っていますが、細線化のアルゴリズムの特徴で あるV字形になっています。 細線化のため、ベクタは交差部で特徴的な形状になりますが、まずは、 グリッドをベクタにすることができました。 ・・・ よろしければ、お試しください。 スナップショット、あなどれませんね。 □■Tips□■ ================================================================ 保存した2次元や3次元の表示グループを、画面用レイアウトで利用す る方法についてご紹介します。 操作はすべて<表示マネージャ>ウィンドウで行います。★印 の操作が ポイントです。 ▼「表示」>「新規作成」>「画面用レイアウトの新規作成」メニュー を選びます。 ▼ 既存のグループを表示するには「加える」>「保存済みグループ...」 を選びます。★ ▼ グループを選びます。 ▼ 今回は2次元グループなので、[いいえ] を選びました。 このように表示されます。 続けて、2つ目のグループも追加すると、横に並んで表示されます。 デフォルトでは、このように横に並んで表示されます。上下に重ねて表 示することも可能です。それについては、来週解説します。 ================================================================= エラー・バグ・トラブル + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ○ エラー修正: ラインのスタイルを変えても、ズームや移動をしないと表示に反映され ない。 【エラー番号】btc12217E - Style and Symbol Rendering: Zoom or Movement required to updated assigned line style TNTmips 2006:72 2007年2月28日以降のパッチで修正されました。 http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/. よろしくお願いします。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 機能要求 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ○ KMLファイルへのエクスポートがDV73で可能になります。 【機能要求番号】DMD10607N - Add ability to export to KML 2007年3月7日以降の DV2007:73 をお使いください。 http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/DV73.htm. + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ● フォトショップなどで ZIP 圧縮したTIFFファイルのインポート 【機能要求番号】btc13057N - Import Raster: Support lossless (ZIP) compressed images ● 属性によってポイントのスタイル(シンボル/サイズ/色)を簡単に変え られるようにしてほしい。現在でもスクリプトで可能です。 (新番号)【機能要求番号】DMD12652N - Point Styles: Allow users to choose common shapes, color and size by attribute (旧番号)【機能要求番号】DMD12653N - Allow users to define color and size by attribute + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + □■ウィンドウズVISTAサポート最新情報 2 □■ =============================================================== V72 のWindows Vista での動作について: マイクロイメージに確認したところ、マイクロイメージ社は V72 を Vista で使えるように改変しない(サポートしない)とのことです。 V72 は 2006年3月にリリースされ、Vista はその後10ヶ月後にリリース されています。そのため、V72 では Vista をサポートしないとのことで す。Vista でTNT製品を使用するには、V73 にアップグレードする必 要があります。 また 2007:V73 で Vista を使うには、ライセンスキーをHASP-USB キー にしなければならないとのことです。パラレルキーなど、他のタイプの キーは Vista では使用できません。 申し訳ありませんが、現状では以上のとおりです。 =============================================================== ★☆ お知らせ ☆★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ マイクロイメージ社は、3月1日頃から、2006:V72 を購入されたユーザの 方へ 以下の印刷物の発送を開始します。発送はDHLになります。 - 2006:72 リリースメモ - 2006:72 カラープレート - 新バージョン2007:73 で予定されている機能一覧 - リンカーン固定資産ビューワ・サンプルTNTatlas DVD(第2版) - TNTserver 2006:72, TNTmap 2006:72 テクニカルリファレンス これらはマイクロイメージ社のウェブで、すでにリリースされているも のです。お待たせしました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■2007:V73最新情報□■ =============================================================== マイクロイメージ社は、2007:V73 の正式リリース(ダウンロード)を 3月後半(の15日間)に予定しています。大変お待たせしました。 =============================================================== ★ DV73の使用制限 =============================================================== V72 製品版を購入されているユーザは、DV(開発版)73 を製品版(データ サイズ制限なし)として使用できます。30日間で使用期限が切れますが、 パッチを更新することでさらに30日間ずつ延長使用が可能です。 RV73 として公式リリースされた後も継続して使用するためには、ライセ ンス購入が必要です。 DV 版のダウンロードはこちらからどうぞ: http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/DV73.htm =============================================================== ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ ◆ 現在の V2006:72 の価格 ・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込) ・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込) ・TNTview シングルライセンス 81,900円(送料・税込) ・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 147,000円(税込) ・OpenGIS 年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード 88,200円(税込) ・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード 132,300円(税込) ・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード 169,050円(税込) ★そろそろV73 がリリースされますが、今 V72 を新規購入すると、V73 へ無料でバージョンアップされます。 ◇ HASP-USB キーへの交換 19,950円(税込) http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm ※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり ます。 ◆『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!! (プログラム及びサンプルデータCD付き) <目次> 1.空間データの表示 2次元データの表示 3次元鳥瞰図の作成 2.衛星データの取り込み 3.ジオリファレンス 地図画像への座標情報付与 衛星画像への座標情報付与 4.GPSデータの取り込み 5.標高データの解析 陰影図の作成 断面図の作成 勾配・斜面方位の演算 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索 http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語] http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」 http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で 対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを 進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できま す。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました... >サービスその10:現在計画中です... テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte) ●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。 テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================