Subject: [ts-mag:00071] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 276号】 Date: Tue, 28 Nov 2006 08:51:25 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2006/11/24 Keywords: OpenGIS,TNTmips, Quick Snapshot, Google Earth, WGS84 オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第276号「 使 っ て 便 利! ク イ ッ ク・ス ナ ッ プ シ ョ ッ ト 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 今週は、使って便利なクイック・スナップショット機能についてご紹介 します。 単に画面を記録するだけでなく、グーグルアースがサポートする画像形 式で保存すれば、スナップショットをその場でグーグルアースに表示す ることができます。 <クイック・スナップショットの特徴> 1)クイック・スナップショットのメニューを選ぶだけで、表示ウィン ドウを画像として保存することができます。画像の名前は設定した名前 +連番になります。 2)GeoTIFFなど、さまざまな画像形式で保存できます。 3)スナップショット後、自動的にグーグルアースを起動し、スナップ ショット画面を表示するように設定できます。 本機能は TNTmips V72 からサポートされています。 ・・・ ▼「メイン」メニューから「表示...」を選びます。 ▽ オブジェクトを表示して、表示ウィンドウの「表示」メニューから 「クイック・スナップショット」を選びます。<クイックスナップショ ットの設定>ウィンドウがあらわれます。 ▼ 保存可能な画像形式は以下のとおりです。全部で23種類あります。 ここではグーグルアース用に一番最後の"PNG"を選びました。 ▼ 次に[簡単保存フォルダ...] ボタンを押して、スナップショットの保 存先のフォルダを指定します。[新規フォルダ...] ボタンで新しいフォ ルダが作れます。 ▼ [簡単保存] の横の窓にはファイル名を入力できます。"snap"とする と、snap1, snap2,...という名前でファイル(やフォルダ)が出来ます。 ▼ 最後に、必要に応じてその下のラジオボタンをチェックします。 一番上のラジオボタンを押すと、残りのボタンも押せるようになります。 ここでは全部押しました。 ▽ [ OK ] ボタンを押すと、スナップショットが指定されたフォルダに 出来ます。今回真ん中のラジオボタンを押したので、保存先フォルダに "snap_1"というサブフォルダが出来て、その中に"snap_1"という画像が 格納されました。 さらに今回は3番目のボタンも押したので、あらかじめインストールし たグーグルアースが自動的に立ち上がり、スナップショットがその場所 に表示されました。 画像はグーグルアースの"保留"フォルダにセットされます。その下のバ ーで画像の透明度を変えられます。 ◆グーグルアースをインストールしていなければ、こちらからインスト ールできます(無料)。 http://earth.google.com/ ・・・ クイック・スナップショットの2回目以降は、設定ウィンドウは出てき ません。メニューを選ぶと、すぐスナップショットが作成されます。 設定を変更したい場合は、今度は<表示マネージャ>ウィンドウの「オ プション」>「表示ウィンドウ オプション...」メニューを使います。 [スナップショット] タブでいつでも設定を変更できます。 ・・・ グーグルアースで表示する際の注意点です。 厳密に表示するには、表示ウィンドウの座標系を"緯度経度"、測地系を "WGS84" にします。 例えば、先ほどのイコノス画像の場合、UTM 座標で測地系がWGS84 でし たので、 表示グループの[設定...] ボタンを押して(左ボタンクリック)、下図の ように座標系を"緯度経度(ジオグラフィック)"、測地系を"WGS84"に変更 します。[再描画] ボタンを押します。表示ウィンドウの表示がずれたら 調整します。 先週使用した数値地図25000行政界・海岸線データは、座標系が緯度経度 で、測地系が日本測地系でした。このままスナップショットをとると、 グーグルの海岸線(白線)と数百メートルほどずれます(赤線)。 グループ設定で測地系を"WGS84"にして、スナップショットを録り直すと、 一致するようになります。 (測地系によるずれの大きさ) グーグルアースでは"緯度経度"と"WGS84"は大事ですよ。 GPSでも同じですね。 □■Tips□■ =============================================================== 【メルマガ第 269号】で、ベクタやCADをグーグルアースに表示する 方法を紹介しました。その場合も画像に変換していました。クイック・ スナップショットとの違いは、【メルマガ第 269号】ではオブジェクト 全体を画像化するのに対し、クイック・スナップショットでは、表示さ れたウィンドウ内だけを画像化します。 http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_269.htm 海岸線などのラインデータをグーグルアースで確認したいときがありま す。クイック・スナップショットでは、表示ウィンドウの中だけがラス タ化されるので、ある程度拡大してスナップショットをとればラインが かすれることもなく、位置を確認するのに便利です。 =============================================================== エラー・バグ・トラブル + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 今となっては先週ですが、23, 24日は米国では感謝祭(Thanks Giving Day)だったようです。そのためか先週はパッチも出ませんでした。 http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/72patch.htm ●【メルマガ第 274号】で報告しました「ENVI形式のラスタのインポー トの際、ジオリファレンスがつかない」エラーが修正されました。V72の 2006年11月15日以降のパッチをご使用ください。 【エラー番号】btc12197E - Import Raster: ENVI - Provided data not georeferenced ● CAD の抜き出しで、余計なラインが抜き出されるエラーが修正されて います。 【エラー番号】8247 CAD Extract: Get extraneous lines generated by the extract process. 2006年2月14日以降のパッチをご使用ください(V70 以降)。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ● 16bitのラスタ(例えばDEMなど)をTIFF画像にエクスポートすると、画 像がおかしくなる。対処法:RGBカラーコンポジットまたは8bitラスタに 変換する。 【エラー番号】crr12265E - Export Raster: TIFF/GeoTIFF: raster output looks like half the correct width ● 空間エディタで、テーブルの名前を変えてもレイヤマネージャに反映 されない(V72)。 【エラー番号】fmh12296E - Spatial Edit: After renaming a table, the new name does not appear in layer manager. ● 空間エディタで、ベクタを別名保存すると、かっこ付きの連番が付く が、後で開くと、番号がさらに1増えている(V72)。 【エラー番号】fmh12313E - Spatial Edit: The "save" icon button causes the object name to be incremented by 1. ● 空間エディタで、「アタッチされていないレコードの削除」を行うと、 「読み込み専用のオブジェクトに書こうとしている」エラーが出る(V72)。 【エラー番号】fmh12312E - Database Editor/Operations: Get attempting to write to read only object when deleting unattached records ● モザイクのレイアウトオブジェクトの名前を後で変えると、作成した プロセス範囲(リージョン)にアクセスできなくなります。レイアウトの 名前を元に戻すと、解決します(V71/72)。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 機能要求 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ● 衛星画像各バンドに対するミナート(Minnaert)の地形補正。 【機能要求番号】drb12256N - Support "Minnaert Topographic Correction" for satellite images ● 方向解析 PAT12268N ローズダイアグラムで半径方向の線に目盛りを振る。 PAT12269N ローズダイアグラムで半径方向の線の間隔を可変にする。 PAT12270N ローズダイアグラムで本数をラベル表示する。 PAT12271N 選択した方向のラインをパーセント表示する。 ● ポリゴンによるラスタの抜き出しにおいて、セル境界の取り扱いに関 して以下のようなオプションを追加する(セルを部分的に含む/含まない、 セルを完全に含む/含まない、セル中心を含む/含まない) 【機能要求番号】dvf4335N - Raster Extraction: Add cell boundary rules (partially/completely/(center of cell) inside/outside). ● モザイクで「レイヤ」>「選択範囲をすべて消去」を選んだら、すぐ 実行しないで、確認のウィンドウを出してほしい。 【機能要求番号】DMD12307N - Raster Mosaic: Add confirmation prompt when user selects Layer / Clear All Selected Areas + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ ◆ 現在の V2006:72 の価格 ・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込) ・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込) ・TNTview シングルライセンス 81,900円(送料・税込) ・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込) ・OpenGIS 年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード 88,200円(税込) ・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード 132,300円(税込) ・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード 169,050円(税込) ◆『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!! (プログラム及びサンプルデータCD付き) <目次> 1.空間データの表示 2次元データの表示 3次元鳥瞰図の作成 2.衛星データの取り込み 3.ジオリファレンス 地図画像への座標情報付与 衛星画像への座標情報付与 4.GPSデータの取り込み 5.標高データの解析 陰影図の作成 断面図の作成 勾配・斜面方位の演算 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索 http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語] http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」 http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました... >サービスその10:現在計画中です... テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte) ●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。 テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================