Subject: [ts-mag:00063] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 268号】
Date: Sun, 24 Sep 2006 17:41:01 +0900
From: WAZA Toshihiko
OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2006/09/22
Keywords: OpenGIS,TNTmips, Inspect Files, Binary Data, Data Type
オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン
第268号「 フ ァ イ ル 閲 覧 機 能 − バ イ ナ リ デ ー タ 編 」
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株式会社 オープンGIS
今週は "バイナリデータ" の閲覧について解説します。
その前に、サンプルデータを作成しましょう。
・・・
先週のASCIIデータを TNTmips にインポートしてバイナリデータを作成
します。
スペース区切りの単純配列のテキストファイルは、"RASTER-TEXT" 形式
でラスタにインポートすることができます。
TNTmips の内部では地理データ(ラスタやベクタ)はバイナリデータです。
バイナリデータにも多くの種類があります。[ピクセルタイプ] で、どの
タイプでインポートするか決めます。
今の場合、整数で、255 までしかありませんので、"8-ビット符合無し"
で十分です。
インポート後のラスタです。DN値を確認しています。OKです。
そのままバイナリデータとしてエクスポートしましょう。
"SIMPLE-ARRAY"(単純配列) 形式でエクスポートします。
[バイトオーダー] が関係するのは、2バイト以上の場合です。バイトデ
ータを1バイトずつメモリに呼び込む順番がCPUによって違うからで
す。
モトローラ系CPU(マックG4,G5等)では"高-低"、インテルでは"
低-高"です。今のソフトは両方のバイトオーダーに対応している場合が
多いので、あまり気にする必要はありません。
出来たバイナリデータをメモ帳で開いてみました。ASCIIデータとして表
示しようとすると、意味不明の記号が並びます。
・・・
さて、本題です。
▽ 先週と同じく、『ファイル閲覧機能』を起動します。
▼ [データタイプ] のリストから、今回のバイナリデータのタイプであ
る "符号なし 8bit(0~255)" を選択します。
▼ [フォーマット] から "十進数" を選択します。
9つの数字が並んでします。
[ファイルサイズ] は 9バイト です。1ピクセル=8bit=1バイトで
エクスポートしましたので、全部で9バイトになります。
バイナリデータの場合は、単純配列といいながらも改行のためのコード
はありません。数値データが一列に並んでいるだけです。
▼ 次に "バイナリ" を選んでみます。
DN値が 0, 1 の2進数で表示されます。
▼ 次に "8進数" で表示しました。
8ビットを 2-3-3 と区分して読んでいます。それぞれは8進数(0-7)に
なります。
▼ 最後に "16進数" で表示します。
8ビットを 前後4ビットずつ2つに分けて表示(0-F)しています。
以上の結果を図にまとめました。
バイナリデータは、先週の ASCIIデータのような文字コードへの変換は
行なわれません。ビットデータをそのまま数値データとして解釈します。
バイナリデータには、今回のような整数型以外に、実数型(浮動小数点)、
符号の有無など、いくつかのタイプがあります。タイプによって、有効
桁数や値の範囲が異なります。
・・・
今回は、ASCIIデータとバイナリデータのサンプルデータを別々のファイ
ルとして作りましたが、1つのファイルの中に混在させることもできま
す。
(ASCII、バイナリデータ混在例)
http://www.opengis.co.jp/img/faq/alos_import/AVNIR_format.pdf
一般にフォーマットが分からない衛星画像をインポートするには、フォ
ーマット説明書を見ながら、
1)『ASCIIデータ』なのか『バイナリデータ』なのか判断し、
2)『バイナリデータ』なら、どの『データタイプ』か調べます。
その際、今回のファイル閲覧機能を使って、画像のライン数やカラム数
など、インポートに必要な情報をファイルから読むようにします。
□■Tips□■
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今週はGPS情報です。
今までのGPSはシリアルケーブルで接続するものが多かったですが、
最近はUSBやブルートゥースで接続するものも出てきました。
TNTmips での使用状況について整理しました。
●USBでの接続(Windows XP)
使用機器: コメットUSB/3
http://www.rakuten.co.jp/gps/583689/583691/#CMTUSB3
同梱されたWindows 用のドライバをインストールすると、シリアルポー
トの"COM4" として認識されました。同梱のチェックプログラムを使うと、
GPSの現在位置が表示、接続が確認されました。
TNTmips でも"COM4" として認識、地図画像上に位置が表示されました。
●ブルートゥースでの接続(Windows XP)
こちらはユーザ様からいただいた情報です。ブルートゥース接続では
"COM6"あるいは"COM7"として認識するそうです。TNTmips で使用できた
とのことです。
使用機器:SONY VAIO UX50(GPSもSONY純正)
http://www.jp.sonystyle.com/Product/Vaio/U/ux50.html
○インテルマックでのUSB接続GPSの使用
Windows 用と書いてあるGPSが多い中、インテルマックで使えるかは
不明です。マック用のドライバソフトが有るのか無いのか、あるいは不
要なのか、という観点から調査中です。
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エラー・バグ・トラブル
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● 単写真によるオルソ画像の生成(メルマガ【266号】で既報)
単写真によるオルソ画像の作成を行うと、画像が欠けるエラーを確認し
ました。V2006:72で発生します(WindowsXP, Mac G4, Intel Mac)。V70,
71 では起こりません。修正されるまで V70/71 をご使用ください。
【エラー番号】crr11808E - Orthorectification: Output raster is
cut off
● V69(マック G5)でジオリファレンスしたラスタをV71で開くと、コン
トロールポイントの参照ラスタ側の座標が3メートルほど北にずれまし
た。マイクロイメージもエラーを再現しています。
【エラー番号】DMD11802E - Georeferencing: Control point on
reference window is shifted by 3 meters when compared to version
69
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エラー・バグ(修正情報)
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● スタイルエディタのヘルプボタンが終了ボタンと同じでした。
今週の9月20日のパッチで修正されました。
【エラー番号】fmh11777E - Style Editor: Cosmetic error: Help
button uses the "delete" icon image
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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■
◆ 現在の V2006:72 の価格
・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス 81,900円(送料・税込)
・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート 94,500円(税込)
・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード 88,200円(税込)
・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード 132,300円(税込)
・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード 169,050円(税込)
◆『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
(プログラム及びサンプルデータCD付き)
<目次>
1.空間データの表示
2次元データの表示
3次元鳥瞰図の作成
2.衛星データの取り込み
3.ジオリファレンス
地図画像への座標情報付与
衛星画像への座標情報付与
4.GPSデータの取り込み
5.標高データの解析
陰影図の作成
断面図の作成
勾配・斜面方位の演算
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm
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困ったときの問題解決フローチャート
▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」
STEP1 「ウェブ検索テクニック」
▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/
▽Google 検索
http://www.google.co.jp/
とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
- や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
を使いこなすと、便利です!
STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]
STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/
STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
メーリングリストに参加されたい方は、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。
STEP5「テクニカルサポート」
テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス
############# このメールマガジンの配信について ################
このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。
基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。
1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。
また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。
メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。
転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。
テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...
テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス
テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)
●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。
============ おことわり =============
※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
TNTmipsに関わる新しいニュースを、
毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。
※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。
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