Subject: [ts-mag:00056] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 261号】
    Date: Tue, 08 Aug 2006 10:19:42 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/08/04
Keywords: OpenGIS,TNTmips, Chizu Gazou,25000,50000,200000,Import

オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第261号「 地図画像インポートSMLをバージョンアップしました! 」
#################################################################
                       株式会社 オープンGIS



数値地図25000, 50000, 20万地図画像の各インポートSMLをバージョ
ンアップしました。

今回のバージョンアップは V70以降での使用を前提としています。これ
は、V70以降、座標系の設定やスクリプトの使い方に大きな変更があった
ためです。

まずは、大きな変更や改良のあった25000地図画像のインポートSMLに
ついて解説します。


・・・


改訂した数値地図25000地図画像インポートの解説ページはこちらです。
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/topo25000_v70.htm

前回のバージョンでは、日本測地系のみのインポートでしたが、今回か
ら世界測地系および平成17年7月1日以降刊行の新しい「新規格CD-ROM」
にも対応するようにしました。

SMLは、従来の日本測地系CD-ROM用、世界測地系CD-ROM用、新規格
CD-ROM(世界測地系) 用の3つに分けました。3つに分けたのは、保守上
の理由です。日本測地系のCD-ROMは、今後世界測地系のものに代わり、
保守も不要になると思いました。


● 今回の目玉は何といっても、平成17年7月1日以降刊行の「新規格
CD-ROM」への対応です。

詳細については下記サイトを見ていただくことにして、平成17年7月1日
以降刊行の25000地図画像(以下、「新規格CD-ROM」)では、図葉ファイル
の範囲と管理ファイルの構成・書式が変わりました。

「平成17年以降に刊行される数値地図25000(地図画像)について」
 http://www.jmc.or.jp/data/25000ima/h17.html

新規格CD-ROM には、「平成14年1:25,000地形図図式」により作成された
新しい図郭の地形図「新図郭地形図」を元とする図葉ファイルと、それ
以外の図式により作成された地形図「旧図郭地形図」を元とする図葉フ
ァイルが混在しています。

「新図郭地形図」では、区画の範囲が広くなっており、隣接図と重複部
分を持たせてあるとのことです。


では、実際にインポートした地図画像を見てみましょう。今回は「富山」
のCD-ROMを丸ごとインポートしました。




「数値地図25000(地図画像)更新情報」
 http://www.jmc.or.jp/data/25000ima/kanri/index.html
によると、「富山」の中の、例えば「七尾」の中の「下唐川」の図葉は
未更新であり、その周りの図葉(赤色)は新規格になっています。
 http://www.jmc.or.jp/data/25000ima/kanri/H1805.html#toyama

「下唐川」だけを表示すると、このようになります。



格子線は世界測地系の2次メッシュです。「下唐川」の区画が北西の方
向にずれているのは、図葉の区画範囲がまだ日本測地系の時のままだか
らです。

逆に「下唐川」の周囲の図葉だけを表示すると、



周囲の図葉は「新規格」(=「新図郭地形図」)であり、それぞれ2次メ
ッシュの区画からややはみ出しています。このため、先ほどの「下唐川」
の未更新の図葉と並べても、隙間が出来ることはありません。これが先
ほどの『重複部分を持たせてある』ことの意味だったのですね。



赤枠付近を拡大したのが次の図です。全く同一ではありませんが、図面
の情報は重なっています。(白色は現在透明表示にしています)





次に、

● コントロールポイントを付ける位置を変更しました。

これまではセルの左上角(かど)に付けていましたが、今回からセルの中
心に付けるように変更しました。




25000地図画像のセルサイズは 2.5 mです。コントロールポイントをセ
ルのどの位置に付けるべきか、国土地理院に問い合わせたところ『地図
画像の精度は0.1"までの精度で、長さにして約4m。ファイル中の座標
の場所はセルのどこということはありません』ということでしたので、
今回は一番公平な場所として、セルの中心に移動しました。

なお、この変更は、地図画像インポートSMLの**_v702 のバージョン
から適用しています。


● UTMゾーンの自動割付

これまで地図画像の座標系であるUTM座標のゾーンはユーザが与えて
いましたが、プログラムで判断して与えるようにしました。「沖縄」の
CD-ROM のように複数のゾーンにまたがる場合は、それぞれに適切なゾー
ン番号が付与されます。


● その他

座標系を付与する方式をV70用に変更しました。
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/crs_by_sml2.htm

これまであったシンタックスエラー(警告レベルでしたが)を解決しまし
た。

MacOS X で実行すると、.RVC という空のRVCファイルが出来ましたが、
出来ないよう修正しました。

カラーマップの作成はこれまでと同じです。



地図画像20万および5万のインポートSMLの改良点・変更点は以下のと
おりです。

	・日本測地系のほか、世界測地系にも対応しました。

	・SMLは日本測地系用CD-ROM と世界測地系用CD-ROM で共用です。

	・使用する管理ファイルによって、測地系を自動的に設定します。

	・セルの中心にコントロールポイントを置くように変更しました。

	・UTMゾーンを自動で求めます。

	・座標系付与のスクリプトをV70用に変更しました。

	・シンタックスエラー(警告レベル)の解決


数値地図20万地図画像のインポートSML解説ページはこちらです。
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/topo200k_v70.htm

数値地図50000地図画像のインポートSML解説ページはこちらです。
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/topo50k_v70.htm


・・・



地図画像25000の「新規格CD-ROM」のサポートから始めて、気になってい
る点を更新し、なるべく使い勝手の良いものにしました。

お気づきの点などございましたら、ご遠慮なくお知らせ下さい。







□■Tips□■
===============================================================

TNTエクスプローラをご存知ですか?

Windows で RVCファイルをダブルクリックあるいは右ボタンでBrowseを
選ぶと、TNTmipsを起動していなくてもRVCファイルの中のオブジェクト
のサムネイルを表示することが出来ます。V71 からの新機能です。

RVCファイルの上で右クリックしてBrowseを選択...



サムネイルが表示されます...




V71またはV72をインストールすると、自動的に使用可能な環境になりま
す。

===============================================================





エラー・バグ・トラブル
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

● 前回ご報告しました「 V70, Mac OS X, G5(64bit)用の最新パッチ
(06/07/19)をインストールしようとすると、"Application Launch 
Failure"エラーが出るエラー」



パッチをLAN 経由でインストールしようとすると起こるエラーのようで
す。ダウンロードしたファイルをローカルディスク(自分のハードディス
ク)にコピーしてから行うと、エラーは出ません。原因はまだ不明です。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

● アプリダットを使用したSML の場合、TNTview が最初の1回しか起動
しません。【エラー番号】drb11362E

TNTview only starts the first time pressed when using applidat

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

● ラスタをベクタポイントに変換するSML
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/raster/raster2points_v20A.sml

をV72 で実行すると、処理が終わりません。V72 において
GetOutputVector()関数の処理に変更があったためで、現在対処中です。
お手数ですが、修正されるまでV71をご使用ください。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

● 流水解析の高速化処理のため、浮動小数点のDEM ラスタが使用できな
くなっています(V72)。

【新機能要求番号】DMD11319N 
Raster Depression Filling: Add support for floating point 
elevation rasters

「ラスタ」>「抜き出し」メニューでデータタイプを16bit整数に変更し
てV72 で処理するか、V71 をお使いください。ご迷惑をおかけします。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


◆ 現在の V2006:72 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)

・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード   88,200円(税込)
・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード  132,300円(税込)
・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード  169,050円(税込)


◆『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)

	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算

 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス


テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)


●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

================================