Subject: [ts-mag:00052] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 257号】 Date: Fri, 07 Jul 2006 17:21:06 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2006/07/07 Keywords: OpenGIS,TNTmips,IntelMac,BootCamp,Windows,Performance オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第257号「 Boot Camp を使ってみました 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS アップル社のBoot Camp ソフトウエアを使って、インテル社製CPUの マックにWindows XP をインストールしてみました。今回のインストール 作業を通じて分かったことや、同一CPUで稼動するマックとウィンド ウズでのそれぞれのTNTmips の処理時間の測定結果についてご紹介しま す。 調査は、新人の藤田紀之(ふじたのりゆき)が行いました。 ・・・ 新入社員の藤田です。この3月に岩手大学の農業生産環境工学の修士課 程を卒業しました。大学ではカラスの生息環境について研究をしていま した。まだまだ未熟で、皆様にいろいろと教えていただくことの方が多 いとは思いますが、精一杯サポートできるように努力していきます。 今後ともよろしくお願いします。 さて、今回使用したIntel Mac のスペックは以下の通りです。 コンピュータ: Mac Mini CPU: Intel Core Duo(1.66GHz) メモリ: 1 GB ディスク容量: 120 GB A.Boot Camp のインストール Boot Camp のインストールの手順は、以下のアップル社のホームペー ジで紹介されています。今回はその手順に従ってインストールしました。 Boot Camp Beta インストール&設定ガイド: http://images.apple.com/jp/macosx/bootcamp/pdf/Boot_Camp_Beta_Setup_Guide.pdf 1)システムソフトウェアとファームウェアのアップデート(必要時) システムソフトウェアのバージョンが10.4.7であれば、ファームウェア のアップデートは必要ありません。10.4.6であればファームウェアのア ップデートが必要になります。 ●システムソフトウェアのアップデート: アップルメニューから、「ソフトウェア・アップデート...」を選択し ます。アップデートファイルがあれば、それらをインストールします。 ●ファームウェアのアップデート: アップル社のソフトウェアアップデートサイト http://www.apple.com/jp/ftp-info/index.html から、お使いのIntel Macに合わせたファイルをダウンロードします。 今回はMac Miniを使っていますので、"Mac mini (early 2006) Firmware Update 1.0.1" をダウンロードしました。 ・iMacの場合 → iMac (early 2006) Firmware Update 1.0.1 ・MacBook proの場合 → MacBook Pro (early 2006) Firmware Update 1.0.1 ・Mac miniの場合 → Mac mini (early 2006) Firmware Update 1.0.1 ダウンロードが終わったら、ファイルを実行します。ファームウェア のアップデートが必要と言われたら、アップデートを行います。 2)「Boot Campアシスタント」の入手 アップル社のBoot Camp パブリックベータダウンロードサイト http://www.apple.com/jp/macosx/bootcamp/publicbeta.html から "Boot_Camp_Assistant-installer_Beta.dmg" をダウンロードしま す。ダブルクリックして、"Boot Camp Assistant.pkg" を実行します。 「Boot Campアシスタント」というアイコンがアプリケーションのユーテ ィリティフォルダに出来ます。 3)「Boot Campアシスタント」の実行 しばらくは画面の指示に従って進みます。途中、Intel Mac でWindows XPを動作させるためのドライバをインストールするためのCDを作成し ます。 4)Windows XP 用のパーティションの作成 次に、Windows XP をインストールするため、ハードディスク上に第2パ ーティションを作成します。このとき、Mac OS X から Windows のパー ティションにアクセスできるようにするには、Windowsのフォーマットは FAT32でなければいけません。また、サイズが32GB より大きいと、FATを 選択することができませんので、Mac OS X からWindowsのデータにアク セスしたいのであれば、Windows のパーティションのサイズを32GB 以下 に設定します。ここでは、第2パーティションのサイズを最大の32GB に しました。 5)Windows XP のインストール インストールできるのは、Service Pack 2 またはそれ以降のアップデ ートを含む Windows XP Home Edition、またはProfessional です。それ 以前のバージョンのWindows XP はインストールすることができませんで した。アップデート版もインストールできません。 パーティションは "C:Partition3[Unknown]"を選択し、フォーマット は "FAT" を選択します。あとはWindows の指示画面に従います。 6)Macintosh Drivers のインストール 最後に、3)で作成した「Macintosh Drivers CD」内にある「 Macintosh Drivers」をインストールします。以上で、Windows のインス トールは終了です。 インストールには大体半日くらいかかりました。 B.Boot Campの使い方 1)OSの起動 Boot Campでは、同時に2つのOSを起動することはできません。OS の切り替えは、コンピュータの起動時に行います。コンピュータの電源 を入れ、すぐに[Option] キー(Windows 用のキーボードでは[Alt] キー) を押ます。画面にディスクのアイコンが表示されるまで押し続けます。 アイコンが出たら、"Windows XP" か "Mac OS X" のいづれかを選択しま す。 2)ディスク管理 今回はFAT32でフォーマットしたため、Mac OS X からWindows XP が入 ったディスクにアクセスすることができます。ただし逆の、Windows XP からMac OS X の入ったディスクへはアクセスすることができません。そ のため、Mac OS X で作ったデータをそのままMac OS X のディスクに保 存すると、Windows XP からそのデータを見ることができなくなります。 両方のOS でデータを共有したい場合は、共有したいデータをFAT32 の Windows XP の入ったディスクに保存する必要があります。 C.TNTmips の動作環境 インテルマック上で起動したMac OS X およびWindows XP の両方で HASP-USB キーを認識できました。また、フローティングライセンスもク ライアントとして両方のOS で使えました。最近の日付のTNTmipsでは、 インテルマックでもフローティングライセンスが使えるようになったよ うです。 D.TNTmips の処理速度の比較 Boot Camp を使うと、インテルマックでWindows XP とMac OS X を切り 替えて使用することができます。同一CPUで、Mac OS とWindows XP での処理速度を比較してみました。 テスト内容は以下のとおりです: テスト1:表示時間 あらかじめインポートした「数値地図200000(地図画像)日本-T、日本 -U、日本-V」のラスタデータを全部選択して、表示に要する時間を計 りました。 テスト2:モザイク処理 あらかじめインポートした「数値地図200000(地図画像)日本-T」のラ スタデータ全部のモザイクにかかる時間を測定しました。 テスト3:SML処理 あらかじめインポートした「数値地図50mメッシュ(標高)日本-T」の 標高データ全部をSMLで5段階に分類する時間を計りました。 結果は次の通りです。 表示時間はWindows XP の方が少し早いようです。しかし、モザイク処理 とSML処理ではMac OS X に軍配があがりました。Mac OS X の方がC PU性能をより引き出すことができる、ということでしょうか。 また、データがネットワーク上にある場合についても処理速度を測定し ました。データはデルDIMENSION9100(Windows XP Pro, SP2)に置き、 100BASE-T の回線でハブを介してMac Mini とLAN 接続されています。 モザイクやSML処理の結果は、ローカルのディスクに書き出しました。 当然のことながら、ローカルにおいた方が速いですが、モザイク処理で はネットワーク越しの処理でも処理時間に大差がありませんでした。 ・・・ インテルマックに「Boot Camp」をインストールすると、確かに1台のコ ンピュータでMac とWindows を動かすことができましたが、 ・Windows を使うために新しくOS を用意しなければならない ・同時にMac とWindows を動かせない ということから、あまり必要なものだとは感じられませんでした。 今回は触れませんでしたが、実はMac とWindows を同時に動かすことの できるソフトがあります。このソフトに関してはただいま動作状況の確 認中なので、後日ご報告したいと思います。 ・・・ メーカーや販売店の熾烈な価格競争のおかげで、最近のWindows パソコ ンは随分安くなりました。Boot Camp にこだわるもよし、Windows パソ コンを買うもよし。(輪座) □■Tips□■ =============================================================== テーブルの中のフィールドの単位を変えたい時は、フィールドを右クリ ックして「フィールドオプション...」メニューを使います。 (例)フィールドオプションで m2→km2に変えれば、1000,000(m2)→ 1(km2)になります。 他方、数値の単位だけを変えたいときは、「テーブル」メニューから「 プロパティ...」を開き、「ファイル内単位」で単位を変更します。 (例)ファイル内単位で m2→km2に変えると、1000,000(m2)→ 1000,000(km2)になります。 =============================================================== エラー・バグ・トラブル + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ● V72でのJERS1の読込みエラー(V71では問題ありません) 【エラー番号】btc10906E - Import Raster: JERS1 Import gives bad raster in 72 (works in 71) 次週7月12日以降のV72のパッチで修正される予定です。 ● インテルマックのV72でのASTER-HDFの読込みエラー(V71では問題あり ません)(再開) 【エラー番号】BTC10930E - Import Raster: ASTER HDF - Import works in 71, gives 'Warning or errors have occurred while importing' in 72. + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ◆◇ ご 案 内 ◆◇ .................................................................. 平成17年以降に刊行された数値地図25000(地図画像)の「新規格CD-ROM」 に自動インポートSMLが対応しました。 http://www.jmc.or.jp/data/25000ima/h17.html 現在、解説のホームページを更新中です。 来週には公開できると思います。お楽しみに。 .................................................................. ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ 現在の V2006:72 の価格 ・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込) ・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込) ・TNTview シングルライセンス 81,900円(送料・税込) ・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込) ・OpenGIS 年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード 88,200円(税込) ・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード 132,300円(税込) ・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード 169,050円(税込) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索 http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語] http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」 http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました... >サービスその10:現在計画中です... テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte) ●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。 テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================