Subject: [ts-mag:00044] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 249号】
    Date: Mon, 15 May 2006 08:10:15 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/05/12
Keywords: OpenGIS,TNTmips, Null Mask,Null Cell,Add,Change,Delete


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第249号「  ヌ ル セ ル と ヌ ル マ ス ク (2) 」
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                       株式会社 オープンGIS



今週は、ヌルセルに関係したコマンドをご紹介します。

使用するメニューは、V72では「ラスタ」>「ユーティリティ」>「ヌルセ
ルの設定...」です。



V71では「解析処理」>「ラスタ」>「ユーティリティ」>「ヌルセルの設
定...」です。


「ラスタのヌルセル設定」ウィンドウ(V71/72)が現れます。



(メニューがこのように表示されない場合は、最新の日本語パッケージフ
ァイルをあててください。今週の「RV72トピック」参照)


・・・


先週の四角形で切り出したサンプルデータを使います。




もう一度説明すると、このラスタは0,1,2を表す数字の部分のセル
値が文字どおり 0, 1, 2 でした。白い部分のセル値は 255 です。左右
の三角形の部分にヌル設定(ヌルマスク)されていて、透明表示されてい
ます。





参考のために、このラスタのヒストグラムをお見せすると、




セル値	  カウント
  0	    4,792
  1	    2,776
  2 	    4,415
255	  166,921
-------------------
合計	  178,904

この中の"セル数"は、ヌルセルを含まない実データのみのセル数を示し
ています。

このラスタのサイズは 506(行)x429(列) です。セル総数は 217,074(個)
になります。差の38,170(個)が、両側の三角形のヌルセル(ヌルマスクに
より設定)の個数になります。


・・・


さて本題に入ります。

1)「ヌル値の追加」コマンド

▼ [選択] ボタンを押して、サンプルデータを選びます。

▼ "ヌル値" に 2 と置きます。

▼ "ヌル値の追加" を選びます。

▼ [実行...] ボタンを押します。



今回説明するコマンドはどれも、選択したラスタに対して直接適用され
ます。出力ラスタは指定しません。

▽ 結果はこのようになります。



2番がヌルになって透明表示されました。DN値は2のままです。0 と2 の
2つの値がヌル設定されました。

▽ ヌルマスクをみると、このようになっています。



2番のセルがヌルマスクに値0として追加されています。ヌルセルのコン
トロールをヌルマスクが行っているのが分かります。


2)「ヌル値の変更」コマンド

▼ 上の結果のラスタに対して、今度は"ヌル値"を 3、"ヌル値の変更"を
選んで実行します。




▽ 結果は、



ヌルマスク(0)に対するラスタのDN値が、前の{0, 2} から3 に変わりま
した。このコマンドは、ヌルマスク(0)に対するラスタのDN値を、指定し
た値に変更します。


3)「ヌルマスクの削除」コマンド

▼ 上の結果のラスタをそのまま使います。"ヌル値"を 0、"ヌルマスク
の削除"を選び、[実行] ボタンを押します。




▼ 次の警告ウィンドウが出ます。



V71以降では、ヌルマスクがラスタのヌル設定をコントロールしています。
ヌルマスクを削除すると、ヌルセルと、ヌルでないセルの区別が付かな
くなります。ヌルマスクの削除を前に戻す(undo)コマンドは、現状では
用意されていませんので、削除は慎重に行ってください。自信がないと
きは、オブジェクトのバックアップをとっておいた方がいいかもしれま
せん。

▼ [はい] を押します。

▽ 画像を見てみます。



先ほどまでのヌル設定(ヌル値3)が解除され、0 が新たなヌル(透明)にな
りました。

▼ さらに「操作ツール」>「プロジェクトファイルの管理...」メニュー
を使って、サブオブジェクトを見ると、ヌルマスクがなくなっています。




ヌルマスクがなくなりましたので、V70以前のヌル設定のパネルが戻って
きました。



このコマンドは、ヌルマスクを直接削除するのと同じ働きをします。


・・・


V71から『ヌルマスク』の考えが導入され、ヌルマスクに対して別のヌル
値を追加したり、ヌルマスクに対するヌル値を変更するコマンドが用意
されました。今回はこれらのコマンドの働きについて解説しました。

ラスタ同士の掛け算などの演算をすると、ヌルマスクの情報はそのまま
以後のラスタに継承されます。

申し訳ありませんが、今回の諸機能はV70, V69では使用できません。V70
ではヌルマスクは作られますが、今回紹介したコマンドは装備していま
せん。







□■Tips□■
===============================================================

ラスタサイズが大きいと、間引かれたセルに対してヒストグラムが計算
されます。間引きのない完全なヒストグラムを計算させたい時は、「ラ
スタ」>「ユーティリティ」>「間引きの無いヒストグラムを計算...」
(V72)を実行してください。




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エラー・バグ・トラブル
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【エラー番号】DMD10617E:インテルマック(2006:72)で、拡大・縮小す
ると固まる。2006年5月3日以降のTNTmips 2006:72のパッチで修正されま
した。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/72patch.htm

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





□■RV72■トピック□■
===============================================================

V72のメニューを日本語にするインターフェースパッケージファイルを更
新しました。
ftp://ftp.microimages.com/pub/locale/jpn_japanese/jpn72.zip
<使い方>
ファイルをダウンロードして解凍します。解凍後のファイル
(textres.jpn)を、TNTmipsをインストールしたフォルダにコピーします。
Windows のデフォルトのインストールでは、CディスクのProgram 
Files/MicroImages/TNT_72フォルダです。

マック版ではパッチファイル自体に最新のパッケージファイルが含まれ
ています。5月10日以降の最新のパッチファイルをご使用ください。

パッケージファイルはV71/70でも使用できます。

===============================================================





◆◇ ご 案 内 ◆◇
..................................................................

★ TNT製品 RV2006:72 のダウンロードは以下のサイトから行えます。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/v72release.htm

☆ V2006:72 の新機能リストが公開されました。
http://www.microimages.com/featupd/v72.htm

☆ V2006:72 のカラープレートはこちらです。
http://www.microimages.com/announce/RV200672.htm

..................................................................

V72 を注文された方で、メディアで必要な方は、info@opengis.co.jp 
までご連絡ください。弊社で FullバージョンをCD-R に焼いてお送りし
ます。

..................................................................





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


現在の 2006:72 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)

・2005:71 --> 2006:72へのアップグレード   88,200円(税込)
・2004:70 --> 2006:72へのアップグレード  132,300円(税込)
・2003:69 --> 2006:72へのアップグレード  169,050円(税込)


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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
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年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


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メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



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>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
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>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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