Subject: [ts-mag:00037] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 242号】
    Date: Mon, 20 Mar 2006 08:19:19 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/03/17
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Distance,POLYSTATS,TIN,MacroScript,MS


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第242号「  ポ リ ゴ ン の 距 離 ( 2 ) 」
#################################################################
                       株式会社 オープンGIS



先週は、ポリゴンの重心を表示した所で終わりました。

今週は、重心間の距離を求めます。


・・・


イ)POLYSTATS テーブルのXY座標 --> ポイントベクタに変換

▼「解析処理」>「変換」>「Database to Vector...」を選びます。




▼ データベース、テーブル、CentX、CentY および 座標系(リファレン
スシステム)を指定します。




▼ [実行] ボタンを押して、出力べクタを指定します。




▽ 変換後のデータを表示しました。青丸:今回のポイントベクタ、赤丸
:先週のデータベースピンマップによる表示。





ロ)ポイントベクタ --> TINに変換

▼「解析処理」>「地表面(サーフェス)モデリング...」を選びます。




▼ 操作:から「三角形化」を選びます。オブジェクトを選択して[実行]
ボタンを押します。




▼ そのままではウィンドウ下段に「ポイント"値"クエリを指定してくだ
さい...」のメッセージが出ますので、検索(クエリ)を使用の[指定] ボ
タンを押して、適当に数字を入れます。




TINは本来、3次元地形表面を三角形で近似的に表現するために考え
られた概念ですので、各ポイントは標高値を持つことができます。今回
は3次元ではないので、適当に数値を入れました。

▼ [出力] タブを押して [TINの統計値を計算] ボタンを押します。




▼ [実行] します。TINが表示ウィンドウに表示されます。




▼ [レイヤマネージャ...] ボタンを押して「レイヤコントロール」ウィ
ンドウを表示します。EDGESTATS テーブルに三角形の各辺の長さの情報
があります。





C)マクロスクリプトによる方法

SMLというと、今までは数値地図データのインポート等、バッチ的に
処理するものが多かったですが、今回は表示ウィンドウにおいて実行す
るSMLを紹介します。

使用するスクリプトはこれです。
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/macro/DistPolyGraphicsContext.sml

まずスクリプトを表示ウィンドウに登録します。表示でも空間データエ
ディタでもかまいません。ここでは2次元グループで行いました。

▼ 表示ウィンドウで「オプション」>「スクリプト」>「マクロスクリプ
ト...」を選びます。




▼「マクロスクリプトのカスタマイズ」ウィンドウが出ます。[追加] ボ
タンを押して、ダウンロードしたファイルを選択します。




▼ 今度は「マクロスクリプトのプロパティ」ウィンドウが出ます。タイ
プ:を「シンプル」にします。適当に名前を付けます。




▼ ウィンドウを[ OK ] ボタンで閉じます。ウィンドウにアイコンボタ
ンが登録されました。





では使用してみます。

▼ 3つの [選択] ボタンを押します。




▼ ポリゴンを2つ選んで、先ほど登録したアイコンボタンを押します。




▼ ポリゴンの間にラインが引かれ、距離が別ウィンドウに表示されます。





今回のスクリプトでは、2個のポリゴンの頂点間の長さをすべて計算し、
そのうちの最短のものをポリゴンの距離としています。




孤立したポリゴンだけでなく、土壌図や地質図などのように互いに隣接
した複数のラインから構成されるポリゴンにも適用できます。









□■Tips□■
===============================================================

内側に凹んだポリゴンの場合、重心は外に出てしまいます。




この時は、重心の代わりに、PointInPolyX とPointInPolyY 座標を使っ
てください。


(POLYSTATSテーブル)




(青の点)




===============================================================





エラー・バグ・トラブル
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

[印刷] ボタンがかすれて押せない時は、あわてずにちょっと調べてみて
ください。




「レイアウト」>「オプション...」メニューを開いて、レイアウトモー
ドが"表示" であったら、"ハードコピー" にしてください。




[印刷] ボタンが現れ、表示ウィンドウに用紙サイズをあらわす赤枠が現
れます。




+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





★海外ニュース☆
----------------------------------------------------------------

先週米国マイクロソフト社はコロラド州ボールダーの合成開口レーダー
画像処理・3次元モデリングのベクセル社を買収しました。
http://www.theinquirer.net/?article=30368

今回の買収は、グーグル社のグーグルアースへの対抗と見られています。
今回の買収の数日前にグーグル社はやはりコロラドのスケッチアップ社
を買収しています。
http://www.sketchup.com/?sid=4

米国企業のM&Aは戦略的ですね。

----------------------------------------------------------------





◆◇ 最新ニュース ◆◇
..................................................................

◆ TNT製品 RV2006:72 が予告とおり3月15日にリリースされました。
http://www.microimages.com/announce/RV200672.htm

ダウンロードは以下のサイトから行えます。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/v72release.htm
..................................................................

◇ マックインテル版TNTmips の動作状況についてお知らせします。

・現在のところ、USBキーのドライバーの認識に問題があるようです。
・インテル版マックで動くFlexLMライセンスマネージャがサーバ用もク
ライアント用も提供されていないため、フローティングライセンスでの
使用もできません。

..................................................................





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


現在の Ver 7.2 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス


テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)


●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

================================