Subject: [ts-mag:00029] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 234号】
Date: Mon, 23 Jan 2006 08:25:41 +0900
From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/01/20
Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine, Google Earth, Raster, KML


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第234号「  Google Earth で 遊 ぼ う !  」
#################################################################
                       株式会社 オープンGIS



Google Earth(グーグルアース)は 世界中の都市や地形を衛星画像を使っ
て3次元表示してくれます。

○コロラドリバー(米国)


 
 アメリカの自然は雄大です。


○マイクロイメージ社(ネブラスカ州リンカーン)


 
 アメリカの地方都市。5, 6年前に上の階の漏水で水浸しになって引越し
ましたが、前いたビルの位置もまだ表示されています。


○Arc製品のESRI社(カリフォルニア州レッドランズ)



 ロサンゼルス郊外。ESRIの周囲の町並みは10数年経っても変わっていな
いようです。パスコ時代によく泊まったサンドマンモーテルもまだある
のでしょうね。


眺めるだけでも楽しい Google Earth。これに自分のデータを載せること
ができます。すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、今回はそ
の方法をご紹介します。


・・・

(イ)地理座標のないデータ

Google Earth の画面の右下にある[Add a placemark] ボタンを使うと、
衛星画像の上にマークや画像を置くことができます。




(マーク)




(画像) 確かに茶色の富士山は異様ですね。




その下に「Polygon」という選択肢もありますが、Google Earth Plus版
($20)にアップグレードしないと使えません。





(ロ)地理座標を持ったラスタ

マイクロイメージの2005:71のリリースノートを見ると、Google Earthで
使える画像の種類は、GIF, TIFF, PNG, JPEG 形式です。さらにそれと同
名の拡張子が"KML"のファイルが必要です。また画像は緯度経度で、測地
系はWGS84であることが必要です。

まず、処理した結果をお見せします。




これは、メルマガ【第215号】で使った数値地図25000(地図画像)です。
河川などの位置は Googleの衛星画像とよく合っています。画像はとりあ
えず自分のパソコン(WindowsXP)のハードディスクに置いてあります。

傾けると、こんな感じです。




では、地理座標を持ったラスタをGoogle Earth に表示するための処理に
ついて説明しましょう。


ステップ1.リサンプル(必要であれば)

今回使用した地図画像の座標系はUTM(世界測地系JGD2000)です。これ
をGoogle Earth で使用するため、緯度経度(測地系 WGS84)にリサンプル
します。

▼ 使用するメニューは「解析処理」>「ラスタ」>「リサンプルとリプロ
ジェクト」>「自動」です。




▼ 設定は以下のとおり。




大事なのは、出力先の座標系である[リファレンスシステム] を "WGS84/
ジオグラフィック(= 緯度経度)" にすることです。

リサンプルが終わったら、このオブジェクトをエクスポートします。


ステップ2.エクスポート(出力)

▼ ここではTIFFファイルで出力しました。V7.1から"Google KML"という
選択肢が選べます。




V7.1でない方のために、KMLファイルの内容をお見せします。
****************************************************

****************************************************


ステップ3.Google Earthで開く

▼ FileメニューのOpen...を選びます。

▼ kmlファイルを選びます。




▽ 選んだファイルが [Places] に表示されます。先頭のチェックを入れ
ると、表示されます。ダブルクリックするとその場所に移動します。




▼ 名前の上で右クリックするとリストが出ます。「Edit」を選びます。




▼ ウィンドウ下の[Transparency] のバーを左右に動かすと透明度を変
えられます。


 


サーバーに画像を置いてインターネット経由で見るときは、

・画像をPNGなどに変換して、
・KMLファイルのパスをhttp://などインターネットのパスに変更します。
・KMLファイルを同じように開きます。


(ハ)地理座標を持った点

フォーマットはシンプルで、緯度経度の度の十進、コンマ区切りでいい
ようです:
http://www.keyhole.com/GoogleEarthHelp/GoogleEarth.htm#Places/
Repositioning_Placemarks.htm#AdvancedCoordinates

但しGoogle Earthの無料版では表示できないようです。
http://earth.google.com/product_comparison.html
この表の『Spreadsheet data import』を見ると、Google Earth Plus版
(年間$20)で500点、同Pro版(年間$400)で2500点まで表示可能です。他の
資料を見ると、スタイルも付けられるようです。


・・・


ポイントやポリゴンの表示は有料です。
まずはPlusにして、そのうち試してみましょう。







□■Tips□■
===============================================================

● Google Earth のホームページ:
http://earth.google.com/

● Google Earth のダウンロードはこちらから:
http://earth.google.com/downloads.html

稼働環境の目安として、4年以上前のデスクトップパソコンや2年以上
前のノートパソコンでは動かないかもしれません、とあります。

1月10日にMacOS X版(ベータ版;社外でのテスト)もリリースされました。
ただしv10.4(Tiger)のみの対応です。

● インストールのし方(Windows版)
1. 左上のチェックを入れると、Google社からの情報発信用メールアドレ
スの入力を促されます。プラットフォームを選んで真ん中のボタンを押
します。


 

2.「ファイルのダウンロード」ウィンドウがあらわれます。[保存] を選
びます。

3. ダウンロードが完了したら、[実行] ボタンを押しましょう。

4.「セキュリティの警告」ウィンドウが出たら、[実行する] ボタンを押
します。

5. InstallShield Wizardが起動します。[Next] ボタンを押します。


 

6. あとは指示に従います。最後に[Finish] ボタンを押します。


  

7. DirectXを勧めるメッセージが出たら、[Recommend]ボタンを押します。


  

8. この後 Google Earth が立ち上がってきます。New York などと都市
の名前を打ち込むと、ドラマチックにワープします。


 

後は画像下のパネルを適当に動かして操作に慣れてください。

===============================================================





エラー・バグ・トラブル
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

漢字データを含むテーブルをリレートする際の注意事項です。

1) 漢字データは、CSVファイル経由でデータベースにインポートします。

2) インポートする前に、CSVファイルを一度メモ帳で開きます。漢字デ
ータが"    "(ダブルクウォート)で囲まれていたら、置換などで削除し
てください。あるいはエクセル等で、漢字データの列の書式を明示的に
『文字』に設定してからCSVで保存すると、テキストファイル中に"  " 
がなくなります。

これで、漢字データ同士がリレート出来ないという現象が回避されます。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





◆◇ 最新ニュース ◆◇
..................................................................

TNTview とTNTlite のユーザにハッピーなニュース!!

2006:72 から TNTview とTNTliteでも 地理データのエクスポートが可能
になります。
http://www.microimages.com/announce/72TNTviewTNTliteExport.htm


(DV72のTNTview の実際の画面)


  

これでますます『データコンバータ』としてのTNTview の地位が不動に
なりました。TNTlite のユーザもサイズ制限はありますが、処理したデ
ータをShapeファイルなどに出力できるようになります。

..................................................................





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


現在の Ver 7.1 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/



STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス


テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)


●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

================================