Subject: OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 223号】 Date: Sun, 30 Oct 2005 21:46:39 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2005/10/28 Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,Landuse,Polygon Property オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第223号「 土 地 利 用 図 の 集 計 ( 2 ) 」 ################################################################ 株式会社 オープンGIS 先週は、ベクタの「組み合わせ(演算)」のインターセクトを使用して、 土地利用図を切り出して、そのあと集計を行いました。インターセクト は、いわゆる"オーバーレイ"と呼ばれる古典的なGISの演算機能の1 つです。今週は、切り出しをしないでオーバーレイをする方法をご紹介 します。 ▼ メニューは少し長いですが、「解析処理」>「ベクタ」>「属性」>「 ポリゴンの集計...」です。▼ ウィンドウが3つ開きます。「ポリゴンの集計」ウィンドウで、「操 作:」から"ポリゴンの統計値"を選びます。
▼ [保存先ポリゴン] ボタンには、集計単位である"円のポリゴン"を選 びます。"ソースポリゴン"には、集計対象である"土地利用図データ"を 選びます。"保存先ポリゴン"に集計結果がテーブルとして作られます。
▼ ソースポリゴンのテーブルが表示されます。集計対象のテーブルを選 び、その中のフィールドを選びます。
▼ 選んだフィールドの上でダブルクリックします。選択されたテーブル とフィールドが右に移動し、確定したことを示します。
取り消したいときは、[消去(クリア)] ボタンを押します。 ▼ [実行] ボタンを押します。
▽ 処理が開始します。ステータスバーが動きます。 処理が終わったら、集計単位の円ベクタのレイヤーリスト(一番した)を 開きます。
PERCENTAGE(1)というテーブルが出来ています。これが集計結果のテーブ ルです。何回も実行すると、自動的に番号が増えます。 ▼ PERCENTAGE1 テーブルを開きます。
このテーブルには、円10と円20の中の土地利用図のポリゴンの面積を表 すレコードが混在しています。表示ウィンドウで円10を選択します。円 10にアタッチされたポリゴン(93個)が選ばれます。
円20を選択すると、円20にアタッチされたポリゴン(60個)が選ばれます。
▼ 集計を行います。まず円10を選択し、"CODE"で並べ替えて、「テーブ ル」から「ソートごとの統計値」>「合計」を選びます。
円20についても同様の操作を繰り返すことになりますが、円の数が多い ときは大変でしょう。もう少し頭を使います。 ▼ 計算フィールドを使って、このテーブルに円のIDを追加します。
http://www.opengis.co.jp/img/faq/v_statistic/SC1016/SC1016.html ▼ Percentが0になりましたが、大事なのはAreaなので、Percentは表示 を隠して、フィールドの順番を整えましょう。最後にdBASE形式で保存し ます。
http://www.opengis.co.jp/img/faq/v_statistic/SC1017/SC1017.html テーブルの最終形です。集計単位(円の番号) > 土地利用コード > 面積 の順になって、分かりやすくなりました。
▽ 後は、先週のTipsで紹介したように、表計算ソフトを使って集計 しましょう。(エクセルで開くと、せっかくそろえたフィールドの順番が 戻っていましたが、それ位のことで驚かないようにしましょう)。 ■ 今週の「ポリゴンの集計」コマンドによる計算結果(面積=小数点2桁)
□ 比較のため、先週の「インターセクト」コマンドによる集計結果(面 積=小数点0桁)を再度示します。
今回、面積の数値が小数点2桁までありましたので、ぴったり同じには なりませんが、有効数字4桁で先週のインターセクトの結果と合ってい ます。気になるので、先週の面積の表示を小数点2桁にして再度エクセ ルで集計したところ、次の図のように小数点2桁までピッタリ合いまし た。 □ 先週の「インターセクト」コマンドによる集計結果(面積=小数点2桁)
□■Tips□■ =============================================================== POLYSTATSテーブルがない時は、以下のメニューで作成してください。 「解析処理」>「ベクタ」>「属性」>「標準属性...」
(以下は、メルマガ【第204号】から再掲) 大きなベクタデータの編集を行う際、「空間データエディタ」ウィンド ウの「レイヤ」>「プロパティ」メニューで、[標準属性テーブルのメン テンス] ボタンをオフにします。こうすると、既存のPOLYSTATSや LINESTATSなどの統計テーブルが削除されますので、ポリゴンの面積計算 にかかる負荷を軽減できます。Areaの計算をしない分、バリデートの処 理時間も短くなります。
必要なときは、このメニューを再度開いて、このオプションをオンにし ます。 ================================================================ エラー・バグ・トラブル + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + MacOS X V7.0, 7.1 32bit版のジオリファレンス処理で、編集(Edit)モー ドにすると、ヘアカーソルが左に寄る現象が起こります。 [エラー番号]PAT9168E
ただし、あくまでヘアカーソルの表示の問題であり、コントロールポイ ントのカラム数などが変わっている分けではないようです。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + □■ ニュース □■ .................................................................. WindowsXP 64bit Editionのサポートについて(最新情報) .................................................................. メルマガ【第202号】,【第205号】でもお知らせしました WindowsXP 64bit Editionのサポートについて、その後の状況をお知らせします。 マイクロソフトから提供される64bit用開発ツールがまだベータ(テスト) バージョンであること、および64bit環境で使用可能なUSBキーがない(ド ライバーソフトの問題)、等の理由により、はかばかしい進展がない状態 です。マイクロイメージ社は、64bit版のTNTmipsを将来リリースする予 定ですが、このような理由でリリース時期を確定できる状況ではありま せん。 現在のWindows 32bit版 TNTlite(ライセンスキーを必要としない)は、 WindowsXP 64bit上で稼動します。またフローティングライセンスのクラ イアントとしても使用可能です。シングルライセンスは、シリアルキー であればドライバーが必要ないので、使用可能です(弊社でも確認済み)。 Windows 64bit上でTNT製品を使用したい場合は、USBキーが使える状況に なるまで、シリアルキーで出荷するとのことです。ソフトは32bit版の TNT製品がそのまま動きます。
.................................................................. ◆◇ ご 案 内 ◆◇ .................................................................. 先週号のメールマガジンでもお知らせしましたが、V7.1 TNT製品のDV Dでの発送は中止になりました。 バージョンアップを購入された方で、メディアでの納品を希望される方 は、お手数ですが、当社までご連絡下さい。最近の<フルバージョン>を CD-Rに焼いて、お送りします。 ・・・ < Full Version > プログラムのほか、オンラインマニュアルと 自習書のPDF書類、メニューを日本語等に変更するための言語(全言 語)パッケージを含みます。サンプルデータは含みません。 < Minimum Version > プログラムのみ。サンプルデータも含みま せん。 オンラインマニュアルなどは、後で、以下のサイトからも個別にダ ウンロード可能です。 ○オンラインマニュアル:
http://www.microimages.com/documentation/ の「Online Reference Manual」をクリックします。 ○自習書(Tutorial):
http://www.microimages.com/documentation/ の「Tutorials」をクリックします。 ○サンプルデータ:
http://www.microimages.com/data/ ○言語パッケージ:
http://www.microimages.com/i18n/locales/ .................................................................. 今週の話題 / メーリングリスト .................................................................. 弊社より、V7.1 TNT製品のDVDでの発送中止のお知らせをご案内しま した。 .................................................................. ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ 現在の Ver 7.1 の価格は ・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込) ・TNTedit シングルライセンス 499,800円(送料・税込) ・TNTview シングルライセンス 76,650円(送料・税込) ・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込) ・年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ご不明の点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索
http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 500MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================