Subject: OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 221号】 Date: Sun, 16 Oct 2005 22:47:56 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2005/10/14 Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,StreamOrder,RemoveExcesNode オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第221号「 流 路 次 数 の 集 計 ( 2 ) 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 先週は、流路ベクタを構成するラインを次数ごとに集計しました。例え ば、私のデータでは、ホートンの手法の場合このようになりました。 ホートンの手法(先週の結果) ○集計結果:○次数の主題図:
ここで、次数5のラインを見ると、表では25本です。主題図で見ると、 1本の長いライン(赤のライン)ですが、これは 流路が交差する箇所にノ ード(結節点)が存在し、ラインがそこで分断されているからです。 ○次数の主題図(ノードを表示):
今週は、ノードの前後で次数が同じとき、ノードを超えて1本としてカウ ントするSMLをご紹介します。 ・・・ 今回使用するSMLはこれです。
http://www.opengis.co.jp/sml/count_path_v1.sml 使ってみましょう。 ▼「解析処理」>「SML」>「スクリプトの編集...」を選びます。
▼「ファイル」>「開く」>「*.SMLファイル...」を選び、今回のSMLを選 びます。日本語を使用していますので、開くときの「エンコーディング」 は、"日本語(Shift-JIS)" にしてください。
▽ 開きました。
先週は、1行1,000列のラスタの1行目に、次数ごとのノード削除前のラ イン数を格納しました。今回は、2行目にノード削除後のライン数を格 納しました。最大次数はやはり1,000です(カラム数を大きくすれば、集 計可能な最大次数も大きく出来ます)。またラスタタイプが "16bit符号 なし" であるため、カウントできる最大ライン数は各次数につき 65,025(本)です (ラスタタイプを32bit符号なし整数以上にすれば、それ 以上のカウントも可能です)。 SMLの後半部が、今回のSMLの中心部分です。次数毎にラインを取 り出し、ノードを削除した後、ライン数をカウントしています。ノード 削除のために、ラインに付いた属性テーブルは削除しています。 まずは、先週の簡単なデータでテストしてみます。
▼ [実行] ボタンを押します。 ▼ 流路ベクタを選択します。
▼ テーブル、フィールドを選びます。
▼「ファイルを選択」ウィンドウが出ます。[一つ上へ上がる] や[移動 ...] ボタンを使って、RVCファイルを作成するディレクトリ(フォルダ) に移動します。[新規ファイル...] ボタンを押します。
▼「ファイルの新規作成」ウィンドウが出ますので、RVCファイル名を与 えます。
▽ 次数がカウントアップして、コンソールウィンドウに集計結果が表示 されます。
▼ 指定したRVCファイルに、次数ごとに抜き出されたベクタが出来ます。
オブジェクト名は、分かりやすいように"フィールド名 _ 次数" になっ ています。またメモとして、流路ベクタ名、テーブル名、フィールド名、 次数を記載しました。[すべてを追加] ボタンを使ってベクタを一括して 選びます。 ▼ 抜き出したベクタを次数別に表示したのが次の図です。 次数1:
次数2:
次数3:
次数4:
ストレーラーの手法では、次数1については、合流前の2本が1本にな っています。「1本ではなく、2本としてカウントすべきである」とす ると、次数1については「ノード削除前」のライン数を採用すればいい でしょう。しかし、同様のことが次数2や3でも起きています。この辺 りの事情は、シュリーブやシャイデッガーの手法でも同様です。 ・・ 他方、ホートンの手法では、同じ次数の流路が合流すると、流路の長い 方の次数を大きくしていますので、この問題はありません。
先週使用した流路ベクタ"STDFLOWPATH" に対して、ホートンの次数につ いて処理してみました。 ●集計の結果:
●次数別表示: 次数1:
次数2:
次数3:
次数4:
次数5:
●次数ごとの谷の長さ: それぞれの次数ベクタは、ラインの標準属性として LINESTATS テーブル が自動計算されています。この中の Length フィールドを使えば、次数 ごとの"谷の長さ"を求めることができます。
□■Tips□■ =============================================================== 複数レイヤーの中から常に1つのレイヤーだけ表示するには、[グループ 設定...] ボタンを使います。
「スペシャル」タブを押して、[表示するレイヤは1つだけ(排他的)] ボ タンを押します。
こんな感じです。
http://www.opengis.co.jp/img/faq/tips/SC1001/SC1001.html ================================================================ エラー・バグ・トラブル + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + メールマガジン【第209号】【第211号】で、既存DEMを使用した単写 真オルソの作成にまつわるエラーを報告しましたが、一部エラーが修正 されましたので、ご報告します。 【第211号】で報告しました「V7.0およびV7.1で、元写真の一部しかオル ソ化されない」エラーは一部修正されました。最近のパッチを使うと、 V6.9, 7.0, 7.1で正常にオルソ画像を作成します。ただしセルサイズが 0.5メートル以下の場合は、まだ画像が切れます。 [エラー番号] crr8469E: Orthorectification: most of ortho image cut off when using small OrthoImage Cell Size. 対処法としては、セルサイズを0.5メートルより大きめに設定するか、あ るいは、画像の周囲に適当に余白部分を追加してから処理します。 余白の追加作業は、(1)「解析処理」>「ラスタ」>「ユーティリティ」> 「空ラスタ(すべて0)のラスタ生成...」で大きめの画像を作り、(2)「解 析処理」>「ラスタ」>「抜き出し...」を使って、その中に航空写真を挿 入します。 SMLを使って、この作業を行うこともできます。
http://www.opengis.co.jp/sml/RasterCopy.sml ▼「解析処理」>「SML」>「スクリプトの編集...」を選びます。 ▼「ファイル」>「開く」でSMLファイルを開きます。 ▼ [実行]ボタンを押します。 ▼ 最初に、入力画像を選びます。 ▼ 余白の幅をセル単位(例えば, 1500セル)で入力します。目安としては、 元の画像のラスタサイズの1/4 位です。 ▼ 出力ラスタを指定します。 ▼ 処理が開始します。しばらくして、座標系の確認のウィンドウが出ま す。OKボタンを押します。 このSMLは"焦点距離"、"スキャナの解像度"などのカメラパラメータもコ ピーしますが、"主点のライン、カラム数"は、追加した余白のセル幅を 加えてからオルソ処理を行ってください。 お手数ですが、よろしくお願いいたします。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ 現在の Ver 7.1 の価格は ・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込) ・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込) ・年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ご不明の点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索
http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 50MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================