Subject: [ts-mag:00015] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 220号】 Date: Sun, 09 Oct 2005 17:34:02 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2005/10/07 Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,StreamOrder,SML,Count,Log オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第220号「 流 路 次 数 の 集 計 ( 1 ) 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 標高ラスタに対して流水解析を行うと、盆地ポリゴンや水系境界ポリゴ ン、流路ベクタなど、いくつかのオブジェクトが作成されます。http://www.opengis.co.jp/htm/basic/watershed.htm#SECOND 今回は、この中の「流路ベクタ」に注目します。流路ベクタのラインに は、"流路次数"と呼ばれる数字が振られています。TNTmipsでは4種類の 手法について計算されています。
(マイクロイメージ社自習書「Modeling Watershed Geomorphology」より) いずれの手法も上流がわを基点として、ノードからノードの間の各ライ ンに 流路次数 が割り振られています。なお、各手法の解説はこちらに あります。
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/watershed.htm#THIRD この流路次数を集計するSMLを作成しましたので、ご紹介します。 ・・・ まずはサンプルデータです。
ストレーラーの手法にならって数字を振りました。 ☆ 集計結果はこのようになるはずです: 次数: 1 2 3 4 本数: 11 6 2 2 合計: 21本 使用するSMLはこれです。
http://www.opengis.co.jp/sml/count_order_v13.sml 使ってみましょう。 ▼「解析処理」>「SML」>「スクリプトの編集...」を選びます。
▼「ファイル」>「開く」>「*.SMLファイル...」を選び、今回のSMLを選 びます。日本語を使用していますので、開くときの「エンコーディング」 は、"日本語(Shift-JIS)" にしてください。
▽ 開きました。
このSMLでは、1行1000列のラスタに集計結果を格納していますので、 最大次数は1,000です。カラム数を大きくすれば、集計可能な最大次数も 大きく出来ます。また使用しているラスタタイプが16bit符号なしである ため、カウントできる最大数は各次数につき 65,025(本)です。ラスタタ イプを32bit符号なし整数等にすれば、それ以上カウントも可能です。 ▼ [実行] ボタンを押します。 ▼ ベクタを選択します。
▼ テーブルを選び、フィールドを選びます。
▼ コンソールウィンドウに集計結果が出ます。
上の結果☆と同じです。 次に、流水解析処理で計算された流路ベクタ"STDFLOWPATH"を使って集計 してみます。入力の標高ラスタには、例のごとくクロウビュッテの16ビ ットラスタ(ラスタサイズ 350列 x 469行)を使いました。
最初のIDと4種類の次数について集計しました。 1)ID 集計結果はこのとおり。
IDは 23 までですが、これは各水系に振られた通し番号を表しています。
計算の元になった標高ラスタを後ろに表示すると、
2)ホートン(Horton) 集計の結果:
次数の主題図:
3)ストレーラー(Strahler) 集計の結果:
次数の主題図:
4)シュリーブ(Shreve) カウントが0でないのは次数60くらいまでです。最大次数は130です。
次数の主題図:
5)シャイデッガー(Scheidegger) 最大次数は260まであります。
次数の主題図:
来週は、同じ次数でつながっている場合は1本としてカウントするSMLを ご紹介したいと思います。 □■Tips□■ =============================================================== SMLのコンソールウィンドウに表示されるメッセージをファイル(ログフ ァイル)にする方法にはいくつかあります。その1つをご紹介します。 ▼ コンソールウィンドウ上で右ボタンクリックして、「ログからファイ ルに...」を選びます。
▼「ファイルを選択」ウィンドウが出ますので、[新規ファイル...]ボタ ンを押します。
▼「新規ファイル名」を与えます。
SMLを実行します。 ▼ ログファイルを閉じるには、再度右ボタンクリックして「ログからフ ァイルに...」を選び直し、ラジオボタンをオフにします。 ▽ メモ帳で開くと、
このように何回か実行した結果が1つのファイルに書き込まれています。 ================================================================ エラー・バグ・トラブル + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + [エラー番号] crr9059E 漢字項目名をもったCSVファイルをデータベースにインポートする際、 漢字が化ける。(メルマガ第216号にて既報) [エラー番号] crr9058E 漢字フィールド名を持ったテーブルをDBASE形式で別名保存する際、漢字 が化ける。(メルマガ第219号にて既報) + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ 現在の Ver 7.1 の価格は ・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込) ・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込) ・年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ご不明の点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索
http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 50MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================