Subject: [ts-mag:00009] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 214号】 Date: Mon, 22 Aug 2005 00:19:41 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2005/08/19 Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,CoordinateReferenceSystems オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第214号「 座 標 参 照 系 ( 4 ) 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 前回までの3回で、V7.0から導入された新しい座標参照系の使い方、新 機能についてご紹介しました。 【第 211号】 1.緯度経度の設定 日本測地系、世界測地系の設定 バージョン6.9以前の座標系との互換性 【第 212号】 2.UTM座標系の設定 3.平面直角座標系(19座標系)の設定 4.ユーザ定義の座標系の設定 【第 213号】 5.座標参照系の変更(新機能) 「座標参照系の変更」は、その後ユーザさまからご質問があり、さっそ くお役に立てたようです。 今週は、座標参照系シリーズの最終回として、座標参照系を使ってジオ リファレンスの基本操作をおさらいします。また、ユーザが陥りやすい 操作例についてもご紹介します。 ・・・ 6.V7.0の座標参照系を使ったジオリファレンス 数値地図50000の地図画像を使って、手動でジオリファレンスする場合の 基本操作を説明します。なお、ここでは日本測地系を使っています。 ▼「編集」メニューから「ジオリファレンス(座標付与)...」を選びます。 ▼「オブジェクトのジオリファレンス処理」ウィンドウの「ファイル」> 「開く...」を選び、ジオリファレンスするオブジェクトを選びます。 ▼「ジオリファレンス オプション」ウィンドウが開きます。▼ [入力] ボタンを押して、"Tokyo / ジオグラフィック"を選びます。
[OK]ボタンを押します。 ▽「ジオリファレンス オプション」ウィンドウに戻ります。
▼ [表示] ボタンはそのままです。[出力] ボタンを押して、"Tokyo / UTM zone 54 (CM 141E)"を選びます。
[OK]ボタンを押します。 ▽ 「ジオリファレンス オプション」ウィンドウの設定はこのようにな りました。
☆なぜこのように設定したかというと、地図の四隅の座標は緯度経度で 提供されていますが、図面自体の投影法はUTMだからです。 [OK]ボタンを押します。 ▼ [クロスヘア] ボタンを使って、画像の四隅のコーナーに十字線の交 点を合わせます。
▼ [入力] ボタンで指定したように、この場所の座標を(緯度、経度)で 入力します。
▼ [適用] ボタンを押すと、上のリストに表示されます。[表示] で指定 した座標(= 緯度経度)で 表示されます。
すべての点について入力します。
▼「ファイル」>「保存」を選びます。先に[出力] ボタンで指定した座 標系(= UTM座標系 )で、ラスタに対して座標系が付与されます。
☆ "説明"が "暗示的ジオリファレンス" になっています。V6.9までは、 "コントロールポイントジオリファレンス"という説明でした。これは今 回の「座標参照系の変更」コマンドのサポートと関係していると思われ ます。 ▼「ファイル」>「終了」を選び、ジオリファレンス処理を終了します。 7.ユーザが陥りやすい操作例 < よくある質問 > ジオリファレンス処理で、測地系を"WGS84" で付けてしまいました。日 本測地系"Tokyo" に変えたいのですが。 A)ラスタにせよ、ベクタにせよ、ジオリファレンス処理で、改めて[出 力] の設定を、"WGS84" から"Tokyo" に変えても、座標情報は "Tokyo" に変わりますが、オブジェクトの地球上の位置は変わりません。最初に 与えた"WGS84"の時の座標が、"Tokyo"の座標系からみた時の座標値に変 わるからです。 地球上の位置を変えたければ、先週号でご紹介した「座標参照系の変更」 コマンドを使用します。 B)ラスタの場合、リサンプル処理(「解析処理」>「ラスタ」>「リサン プルとリプロジェクト」>「自動...」)で、[リファレンスシステム]を、 "WGS84" から"Tokyo" に変えても、オブジェクトの地球上の位置は変わ りません。座標値が"Tokyo"の座標系からみた座標値に変わるからです。 リサンプルの目的は、画像の(ライン、カラム)の配列を、ユーザの希望 する座標系の向きに変えることですが、それによってオブジェクトの地 球上の位置が変わることはありません。地球上の位置を変えたければ、 やはり「座標参照系の変更」コマンドを使用します。 C)ベクタの場合も同様です。ワープ処理(「解析処理」>「ベクタ」> 「ワープ...」) の [出力プロジェクション] で、"WGS84" から"Tokyo" に変えることはできますが、ベクタデータの地球上の位置は変わりませ ん。地球上の位置を変えたければ、ベクタに対しても「座標参照系の変 更」コマンドを適用します。 □■Tips□■ =============================================================== 印刷用レイアウトで、「表示ウィンドウ」の上で右クリックすると、 「再描画」メニューがあらわれます。
□「ワイヤーフレーム表示」を選ぶと、各グループが枠だけの表示にな ります。大きなデータをレイアウトするとき、オブジェクトを表示しな いので時間の節約になります。
□グループの上で右クリックすると、「ロックスケール」が現れます。 オフにすると、対象のグループをドラッグして、サイズを自由に変える ことができます。
□「着色」を押し込むと、べた塗りになります。
================================================================ ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ 現在の Ver 7.1 の価格は ・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込) ・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込) ・年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ご不明の点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索
http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 50MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================