Subject: [ts-mag:00007] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 212号】 Date: Sun, 07 Aug 2005 10:04:17 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2005/08/05 Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,CoordinateReferenceSystems オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第212号「 座 標 参 照 系 ( 2 ) 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS 先週に引き続き、V7.0から採用された新しい座標参照系ウィンドウの使 い方についてご紹介します。先週は、 ・緯度経度 の設定のし方について解説しましたが、今週は、日本の地形図でよく使 われる、 ・UTM座標系 ・平面直角座標系(19座標系) の設定について解説します。また、ランベルト等積投影などのその他の 座標系の設定のし方についてもご紹介します。 ・・・ 2)UTM座標系の設定 ▼「座標参照系」ウィンドウにおいて「全球規模 and 地域 (Global and Regional)」の先頭の "□に+" マークをクリックします。この中に含ま れる座標系がリスト表示されます。▼「ユニバーサル横メルカトル(UTM)」の先頭の "□に+" マークをクリ ックすると、ゾーンのリストが表示されます。
▼ スライダーを下の方にスクロールして、ゾーンを選びます。
同じゾーンでも "N" は北半球、"S" は南半球です。 ▽「座標系」パネルはそのままです。
▼「測地系 (Datum)」パネルを選びます。
「日本測地系」を選ぶには、「測地系」メニューの選択肢から「Tokyo」 を選びます。
「世界測地系」を選ぶには、「測地系」メニューの選択肢から「Japan Geodetic Datum 2000 (JGD2000)」を選びます。
▽「投影法」パネルには、設定した座標系の持つパラメータが表示され ます。そのままです。
▽「詳細」パネルには、設定した座標系の詳細が表示されます。設定し た座標参照系の名前は "JGD2000 / UTM zone 53N (CM 135E)" です。
▼ [OK]ボタンを押して、「座標参照系」ウィンドウをいったん閉じま す。再度開いて、「現在」の先頭の "□に+" マークを押すと、設定した 座標参照系がリストに現れます。次回は、以上の設定作業は不要です。 「現在」リストから選択します。
3)平面直角座標系(19座標系)の設定 平面直角座標系の設定も、これまでの緯度経度やUTM座標系とほぼ同 様です。 【参考】平面直角座標系(19座標系)(日本地図センター)
http://www.jmc.or.jp/faq/map/heimen.html ▼「座標参照系」ウィンドウにおいて「国家 and 地方 (National and Local)」の先頭の "□に+" マークをクリックします。国名がリスト表示 されます。
▼ スライダーを下の方にスクロールして、「日本」を選びます。「日本」 の先頭の "□に+" マークをクリックします。日本に対して定義済みの座 標系が表示されます。
「JGD2000」は、新測地系の「世界測地系」に対する座標系、「Tokyo」 は、旧測地系の「日本測地系」に対する座標系です。 なお、ウィンドウ下部の「カレント:」に示されている座標系は、現在 選ばれている座標参照系を示しています。設定中の座標系とは関係あり ませんので、ご心配なく。 ▼「JGD2000」と「Tokyo」の先頭の "□に+" マークをクリックします。 日本に対して定義されている座標系がリストアップされます。
Japan-19 zone I(1) から XIX(19) までの座標系が「平面直角座標系」 です。ここでは、"JGD2000の9(IX)系" を選んでみましょう(図中で反転)。 ウィンドウ下部の「カレント:」が変わりましたね。 ▽「座標系」パネルはそのままです。
▽「測地系 (Datum)」パネルを押します。
すでに"JGD2000"が選ばれています。 ▽「投影法」パネルには、設定した座標系のパラメータが表示されます。
▽「詳細」パネルには、設定した座標系の詳細が表示されます。設定し た座標参照系の名前は "JGD2000 / Japan-19 zone IX" です。
▼ [OK]ボタンを押して、「座標参照系」ウィンドウをいったん閉じま す。再度開いて、「現在」の先頭の "□に+" マークを押すと、設定した 座標参照系がリストに現れます。次回以降は、「現在」リストから選択 します。
4)ユーザ定義の座標系の設定 以上見てきましたように、 ●「全球規模 and 地域」には、緯度経度やUTM座標系、Gauss Kruger など、地球全体をカバーできる広域用の座標系が定義されています。 ●「国家 and 地方」には、各国独自に制定された座標系が設定されてい ます。日本ならば「平面直角座標系(19座標系)」が定義されています。 ●「現在」には、ユーザが設定、選択した座標系が登録されます(10個ま で)。
さて、これらのリストにない座標系は以下のように設定します。 ▼「座標系」パネルを選択します。「座標系」から一番上の「投影: Easting(E), Northing(N), [meters]」を選択します。<--重要!!
▼「測地系 (Datum)」パネルを選択します。
測地系を選びます。ここでは、デフォルトのまま "World Geodetic System 1884 (WGS84)" を選びました。 ▼「投影法」パネルを選択します。「投影手法」をクリックして、設定 したい投影法を選びます。ここでは 例として、"Lambert Azimuthal Equal-Area"(ランベルト等積図法)を選びました。
投影法のパラメータを入力します。
緯度、経度は 度・分・秒がスペースで区切られます。 ▽「詳細」パネルには、設定した座標系の詳細が表示されます。設定し た座標参照系の名前は "WGS84 / Lambert Azimuthal Equal-Area" です。
▼ [OK]ボタンを押して、「座標参照系」ウィンドウをいったん閉じま す。再度開いて、「現在」の先頭の "□に+" マークを押すと、設定した 座標参照系がリストに現れます。「現在」リストには、最近、設定、選 択した座標参照系が10個まで表示されます。
★ ユーザ定義した座標参照系を保存することもできます。保存したい座 標参照系をクリックし、反転表示します(カレントになります)。「別名 保存...」ボタンを押します。
▼「地理参照系を保存」ウィンドウが出ます。「 OK 」ボタンを押しま す。
● 保存した"WGS84 / Lambert Azimuthal Equal-Area" が「保存済」に 表示されます。
▽ ちなみに「保存」した座標参照系は、「マイドキュメント」フォルダ のSettingsフォルダに格納されています。
来週は、座標参照系の修正について説明します。 これも、V7.0からの新機能です。ベクタデータのインポートなどで、座 標系や測地系を間違て付けてしまった場合、修正するときに使います。 V7.0の前はインポートし直していました。 ・・・ 「座標参照系」についての英文資料(マイクロイメージ社) < TNT入門 > ● Coordinate Reference Systems (座標参照系)
http://www.microimages.com/getstart/pdf/CoordRef.pdf < 図版 > ● Spatial Referencing in TNT (TNT製品での空間参照の考え方)
http://www.microimages.com/documentation/cplates/70spatref.pdf ● Coordinate Reference System Window (座標参照系ウィンドウ)
http://www.microimages.com/documentation/cplates/70crswin.pdf ● Predefined Coordinate Reference Systems (定義済み座標参照系)
http://www.microimages.com/documentation/cplates/70predefCRS.pdf UTMなど、定義済みの座標系について説明があります。 ● Predefined Coordinate Systems Requiring Datum Selection (測地系の選択が必要な定義済み座標参照系)
http://www.microimages.com/documentation/cplates/70predefDatum.pdf ● Private Coordinate Reference System Setup (ユーザ定義による座 標参照系の設定)
http://www.microimages.com/documentation/cplates/70customCRS.pdf 定義済みにない座標参照系の定義について。"ユーザ定義"は、V6.9以前 では User-defined ですが、V7.0以降は PrivateあるいはCustom と呼 ばれています。 エラー・バグ・トラブル x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x V7.1 の空間データエディタにおいて、ポリゴンにアタッチしている属性 レコードを削除しました。再描画しても、ラベル表示が消えません。 マイクロイメージ社に報告済みです[エラー番号:JPR8428E] < 削除前 >
< 削除 >
< 削除後 >
< 対策 > [拡大]、[縮小]や[ズームボックス]ボタンで表示の縮尺を変えると消え ます。
あるいは、「レコード」>「削除...」を行わず、ポリゴンを先に選んで、 アタッチされているレコードのアタッチをはずす方法を使う。この場合、 若干操作のステップ数が増えます。
x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x □■Tips□■ =============================================================== 印刷用レイアウトで、画像を回転したい! ▼ 回転はグループ単位で行われます。[グループ設定...]ボタンを押し ます。
▼「グループ設定」ウィンドウの「投影法」パネルで、「自動マッチン グ」を"なし"にします。
▼「方位」を適当に選びます。
▼「回転」のフィールドに角度(度)を入れて、[再描画]ボタンを押しま す。
※[再描画]ボタンを押した直後、内部調整が行われて、「方位」や「回 転」のパラメータの組み合わせが変わることがあります。 < 回転前 >
< 回転後 >
================================================================ New Things 最新情報 ================================================================= TNT入門 (Getting Started/Tutorial 翻訳) 以下の冊子を更新しました! ●「 画像の分類 」
http://www.opengis.co.jp/getstartj/classify.pdf (原本:Image Classification) ================================================================= ◆◇ ご 案 内 ◆◇ .................................................................. 最近パラレルポートのないパソコンが増えました。 お持ちのパラレルキーあるいはセンチネルUSBキーは、有料で新しい ハスプUSBキーに交換できます。
http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm 交換のための条件としては、お使いのTNT製品が最新バージョンであ ることが必要です。 費用: 税込 19,950円 期間: キーをいただいて、米国に送り返します。折り返し、新しいキ ーが発送されます。往復で、約2週間ほど。 キーが使用中で手放せない場合は、新しいキーを先行してもらうことも 可能です。この場合は、キーに2週間ほどの時限設定がされて送られて きます。従来のキーが米国に到着した時点で時限解除コードが発行され、 交換が完了します。 .................................................................. ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ 現在の Ver 7.1 の価格は ・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込) ・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込) ・年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ご不明の点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索
http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 50MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================