Subject: [ts-mag:00006] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 211号】
Date: Mon, 01 Aug 2005 00:49:54 +0900
From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2005/07/29
Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,CoordinateReferenceSystems


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第211号「  座  標  参  照  系  ( 1 ) 」
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                       株式会社 オープンGIS




これまでも解説の中で使用してきましたが、V7.0 から座標系の設定ウィ
ンドウのインターフェースが変わりました。今週は、この話題を取り上
げます。


V6.9では、このようなインターフェースです。




これはジオリファレンス処理で「セットアップ」から「投影法...」を選
んだ後のウィンドウです。ウィンドウの名称は「座標系/投影法パラメー
タ」です。[システム]ボタンを押して、緯度経度やUTMなどの座標系、
ユーザ定義の座標系を設定、定義します。


V7.1では、このウィンドウがこのように変わっています。




ウィンドウの名称も「座標参照系」に変わりました。原本の英語名は、
Coordinate Reference System です。この「座標参照系」ウィンドウに
ついて解説します。


・・・



日本でよく使う基本的な座標系(座標参照系)を選んで、設定のし方を説
明します。


1)緯度経度の設定

「座標参照系」ウィンドウを開くと、「定義済 (Predefined)」パネルが
表示されます。

▼「座標参照系」ウィンドウにおいて「全球規模 and 地域 (Global and 
Regional)」の先頭の□に+ マークをクリックします。構成メンバーが表
示されます。緯度経度はこの中にあります。




▼ Europeの下にある「Geographic 2D: longitude, latitude (degrees)」
をクリックします。




▽「座標系」パネルはそのままです。




▼「測地系 (Datum)」パネルを押します。




▼「日本測地系」を選ぶには、「測地系」メニューの選択肢から「Tokyo」
を選びます。




「世界測地系」を選ぶには、「測地系」メニューの選択肢から「Japan 
Geodetic Datum 2000 (JGD2000)」を選びます。




▽「詳細」パネルには、設定した座標系の詳細が表示されます。設定し
た座標参照系の名前は "Tokyo / ジオグラフィック" です。




▼ [OK]ボタンを押して、「座標参照系」ウィンドウをいったん閉じま
す。再度開いて、「現在」の先頭の□に+ マークを押すと、設定した座
標参照系がリストの一番上に現れます。次回以降は、このリストから選
択すればいいことになります。このリストには、最近設定した10個の座
標参照系が新しい順に表示されます。




さて、パネル下部にある「バージョン6.9以前のTNT製品との互換性」に
ついて説明しましょう。これは、定義、設定した座標参照系が V6.9 以
前のバージョンと互換性(下位互換性)があるか否かをチェックします。
V7.0での座標系、測地系には、V6.9以前にはなかったものも多く定義さ
れているためです。




・"チェックなし"....互換性をチェックをしません。座標参照系を設定
したオブジェクトを V6.9 以前のバージョンで使用するつもりがない場
合、設定します。

・"もし互換性ない場合は注意を促す"....互換性のない座標参照系を設
定した場合、質問ウィンドウが現れます。設定する、しないの最終判断
を行います。

・"要求される"....V6.9以前のバージョンでの使用が必要な場合、これ
を選択します。下位互換性のない座標参照系は設定できません。



今週は以上です。

来週は、その他の座標参照系(UTM,19座標系)やユーザ定義の座標参
照系の設定のし方、座標参照系の変更の方法などについて解説します。



・・・



「座標参照系」については、英文ですがマイクロイメージ社のサイトに
以下の資料があります。


< TNT入門 >
● Coordinate Reference Systems (座標参照系)
 http://www.microimages.com/getstart/pdf/CoordRef.pdf

< 図版 >
● Spatial Referencing in TNT (TNT製品での空間参照の考え方)
 http://www.microimages.com/documentation/cplates/70spatref.pdf

● Coordinate Reference System Window (座標参照系ウィンドウ) 
 http://www.microimages.com/documentation/cplates/70crswin.pdf

● Predefined Coordinate Reference Systems (定義済み座標参照系)
 http://www.microimages.com/documentation/cplates/70predefCRS.pdf
UTMなど、定義済みの座標系について説明があります。

● Predefined Coordinate Systems Requiring Datum Selection
(測地系の選択が必要な定義済み座標参照系)
 http://www.microimages.com/documentation/cplates/70predefDatum.pdf

● Private Coordinate Reference System Setup (ユーザ定義による座
標参照系の設定)
 http://www.microimages.com/documentation/cplates/70customCRS.pdf
定義済みにない座標参照系の定義について。"ユーザ定義"は、V6.9以前
では  User-defined ですが、V7.0以降は PrivateあるいはCustom と呼
ばれています。






エラー・バグ・トラブル
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【第203号】で報告致しました「ポリゴン集計...」のエラーが修正され
ました。

[エラー番号:PAT2363E] 「解析処理」>「ベクタ」>「属性」>「ポリゴ
ンの集計...」メニューで、TNTmips V7.0 および V7.1 で、保存先ポリ
ゴンにPERCENTAGE テーブルが出来なかった。

お手数ですが、2005年7月27日付けのパッチをご使用ください。お待たせ
しました。

x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x 

「既存DEMを使用した単写真オルソの作成」【続き】

【第209号】において「3.オルソ画像が出来たとしても、元写真の一部
しかオルソ化されない.... 対処法として、2005年1月12日以前のV6.9を
お使いください。....」と報告しましたが、2005年1月12日付のバージョ
ンでもエラーが発生することが分かりました。申し訳ありませんが、
2004年6月16日付けのバージョンをご使用ください。CDが必要な場合は、
弊社までお申し付けください。郵送致します。

V7.0/7.1 でのエラーについてはマイクロイメージ社で調査中です。今し
ばらくお待ちください。

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□■Tips□■
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マイクロイメージ社は V7.0 から、ヌルをラスタのDN値で管理する方
式から、1ビットのNull_Mask サブオブジェクトで管理する方式に変更
しました。

今までは、ヌル設定を気にしながら、ラスタの組み合わせ演算などの計
算をしていましたが、今後はこのような気遣いが不要になります。
Null_Maskラスタは、リサンプルやモザイクなどの処理によって自動的に
作られます。

従来のように、ヌル値の変更をしたい場合は、

1.「サポート」>「メンテナンス」>「プロジェクト(.RVC)ファイル」
メニューで、Null_Mask サブオブジェクトを削除します。ピラミッド
(TIER_xxx)も削除します。

2.同メニューにて、オブジェクトを選び、[編集]ボタンを押します。
ヌル設定のフィールドが現れますので、ヌルにする値を入力します。

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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■

現在の Ver 7.1 の価格は 

・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)

ご不明の点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

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年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
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学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
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テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 50MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...





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