Subject: [ts-mag:00005] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 210号】 Date: Sun, 24 Jul 2005 11:09:06 +0900 From: WAZA Toshihiko OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2005/07/22 Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,Vector,Overlay,Split,SML オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第210号「 ベ ク タ を 分 割 し た い 。。。 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS ベクタデータを図郭割りのメッシュで分割したい。 通常この処理は、GISのオーバーレイ機能の1つですが、TNTmips の ベクタの「組み合わせ(演算)」処理にはないようです。http://www.opengis.co.jp/img/gallery/Vector_Operation.pdf マイクロイメージ社には改めて機能要求を出しました。SMLを作って 試してみましたが、意外と簡単に出来ました。今週はこの話題について ご紹介します。 なお申し訳ありませんが、本SMLは V7.0以降でないと動きません。 使用している VectorCopyElements という関数が V7.0 からでしか使え ないからです。 (使用上の注意;2013.5.23追記) 分割されるベクタオブジェクトのテーブル間でリレートを使用している場合、 本SMLにより分割されたベクタではリレートがはずれることが分かっております。 ・・・ まずはどんなものか使ってみましょう。 サンプルデータは、TNTmips/liteサンプルデータ(cb_data)中の、"土壌 図"と"公的土地境界" を使いました。 (アニメーション)
http://www.opengis.co.jp/files/SC050722_1/SC1000.html 前景の黄色いラインデータが "土地境界"(分割する側)で、後ろのハッチ のデータが "土壌図"(分割される側) です。"土地境界"ポリゴンは、周 囲の図郭線が欠けていますが、閉じたポリゴンは全部で36個あります。 ▽ SMLをダウンロードします。
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/vector/split_v22.sml ▼「解析処理」>「SML」>「スクリプトの編集...」を選択します。
▼ ダウンロードしたSMLを開きます。
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▼開いたら、ウィンドウ右下の[実行...]ボタンを押します。
▼「"Voperator"用のベクタオブジェクトを選択してください」と出ます ので、分割する側(オペレータ)のベクタ(ポリゴン)を選択します。
▼ 次に「"Vsource"用のベクタオブジェクトを選択してください」と出 ますので、分割される側(ソース)のベクタ(ポリゴン)を選択します。
▼「Please select Output RVC File !」と出ますので、分割後のオブジ ェクトを出力するRVCファイル名を指定します。既定値は SPLIT.RVC です。
★☆ 2007年7月5日、以下の機能を追加しました。 ▼ これまで分割後のベクタの名前は、"ソースのオブジェクト名"_ポリゴン の内部番号(Internal.ElemNum)でしたが、Internal.ElemNum ではなく、 ユーザが作成したフィールドも選べるようにしました。
処理が開始します。1個1個の切り出しには、それなりの時間がかかり ます。今回のliteデータでも全部終わるまで約3分(Pentium4/2.4GHz/ 504MBメモリ, WindowsXP Home)かかりました。コンソールウィンドウを 見ると、何個目の切り出しをやっているか確認できます。
▽ 処理が終わると、「Finish !!」ウィンドウが出ます。
・・・ 結果はこんな感じです。
分割したオブジェクトの名前は、自動的に "ソースのオブジェクト名"_"オペレータのポリゴン番号" と付けられます。今回のデータでは、CBSOILS_1から_36まであります。 表示と非表示を適当に繰り返しました(アニメーション)。
http://www.opengis.co.jp/files/SC050722_2/SC1002.html 次に、最近全巻そろった「20万分の1数値地質図」(産業技術総合研究所 地質調査総合センター発行)を2次メッシュで分割してみました。
http://www.jmc.or.jp/data/gsj/dgm.html 使用したデータは「東京」(1次メッシュ 5339)の図幅で、これを別途用 意した2次メッシュで 8 x 8 = 64個 に分割しました(アニメーション)。
http://www.opengis.co.jp/files/SC050722_3/SC1002.html 処理時間は同じパソコンで約5分でした。
分割した後のデータを表示します(アニメーション)。
http://www.opengis.co.jp/files/SC050722_4/SC1000.html ・・・ ★☆ 2013年4月26日、SMLに以下の機能を追加しました。 1)出力が1ファイル1オブジェクトになるように変更。 2)フィールドの前後に文字を置けるようにしました。 SMLのダウンロードはこちら:
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/vector/split_v23-2013_0423_02.sml (実行時の注意) スクリプトは"Shift-JIS"コードで記載されています。 実行または編集時のエンコードは、Shift-JIS をお選びください。 (使用例) ▼Voperator(オペレータ)は、分割する側のデータ、この場合、1次メッシュを選択します。 ▼Vsource(ソース)は、分割される側のデータ、即ち、シームレス地質図を選択します。 ▼出力フォルダーを指定します。新規作成可。 ▼次に、ファイル名の前に置く接頭文字(Prefix)を訊いてきますので、必要に応じて指定します。 (例)M ▼次に、接尾文字(Suffix)を訊いてきますので、必要に応じて指定します。 (例)_b ▼次に、メッシュコードを選びます。 (例)MeshCODE.CODE この例では、Mxxxx_b.rvc / Mxxxx_b のような形で出力されます。 ・・・ エラー・バグ・トラブル x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x マック版 V7.0ジオフォーミュラのエラーが修正されました。 「解析処理」>「串刺し演算機能(ジオフォーミュラ)...」で、if then else のネストが深いと、「Out of stack space(スタック・スペース)」 のエラーが出ることがあります。
2005年7月13日以降のMacOS用のV7.0 のパッチをお使いください。 x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■ 現在の Ver 7.1 の価格は ・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込) ・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込) ・年間テクニカルサポート 94,500円(税込) ご不明の点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」 ▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi ▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi ▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/ ▽Google 検索
http://www.google.co.jp/ とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける) を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語] ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語] ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/ ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文] ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。 STEP5「テクニカルサポート」 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 50MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================