Subject: [ts-mag:00215] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 204号】
Date: Sat, 11 Jun 2005 11:57:43 +0900
From: WAZA Toshihiko
OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2005/06/10
Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,Computed Field,Permanent
オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン
第204号「 テ ー ブ ル に 識 別 番 号 を つ け る 」
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株式会社 オープンGIS
先週号の「ポリゴンによるラスタの集計」では、ポリゴン毎のセルの集
計結果が表の形で表わされました。
ポリゴン毎の集計テーブル(ラスタ名のテーブル)
ポリゴン毎の各セルのカウント数(POLYHISTOテーブル)
ポリゴンをクリックすると、対応するレコードの先頭に赤丸が付いて、
ポリゴンとレコードの対応関係が分かりますが、テーブルだけ見ると、
ポリゴンの識別コードがないので、どのポリゴンに対応するものなのか
分からないという問題があります。
今週は、これらのテーブルにポリゴンを識別するコードを追加する方法
について解説します。他の処理でも、この技法が役に立つことがありま
すので、知っていて損はありません。
・・・
さて、ポリゴンの識別コードとして利用できそうなものとして、
● InternalテーブルのElemNumフィールド
● ポリゴン_ID (Polygon_ID)テーブル
があります。
Internalテーブルは、Mipsの内部テーブルで、通常ユーザには見えませ
ん。表示するには、該当するテーブルの「オプション」メニューから
「内部テーブルを表示」を選んで、ラジオボタンを押し込んだ状態にし
ます。
Internalテーブル
(単独レコード表示)
(テーブル一覧表示)
他方、ポリゴン_IDテーブルですが、名前の通りであれば使いたくなりま
すが、入っている数値を見ると、4, 5, 6で、使うにはちょっと気が引け
ます。
マイクロイメージ社のテクニカルサポートは、編集時に変わる可能性が
あると言っています。
Internal.ElemNum自体も、図形の編集によってポリゴンとの関係が変わ
る可能性がありますが、固定化することによって利用することができま
す。
SMLプログラムを使って、各ポリゴンに通し番号を割り当てるという
方法もありますが、InternalテーブルのElemNumを使うことと同じですの
で、ここではInternalテーブルを使った方法でご紹介します。
<手順>
Step1.識別コードの作成
Step2.識別コードを集計テーブルに追加する
Step3.識別コードをPOLYHISTOテーブルに追加する
・・
Step1.識別コードの作成
まずは新規にテーブルを作成します。
(後ろに操作のアニメーションが用意されています。)
▼ ポリゴンの行の[テーブル/フォームの作成] ボタンを押して、「新
規テーブル...」を選びます。
▼「テーブルの新規作成」ウィンドウで、「名前:」のところに、作成
するテーブル名を入れます。ここではPOLYと入れました。
「説明:」は、説明情報を記入します。省略してもかまいません。
▼ [次へ] ボタンを押します。
▼ 次に、「どのようにレコードを要素と関連づけますか?」と聞いてき
ますので、右端の▼を押して、下からの2番目の「要素ごと1つのレコ
ード、レコード数と要素数が等しい」を選びます。
▼ [次へ] ボタンを押します。
▼ さらにもう1度、[次へ] ボタンを押します。
ここまでの操作のアニメーションです...
http://www.opengis.co.jp/files/SC1004/SC1004.html
▽ これまでの操作で、「テーブル定義」ウィンドウが表示されています。
ここで「アタッチするタイプ:」は "1:1(暗示的)" になっているは
ずです。そうでない場合は、上で選択を間違えたことになります。違う
場合は、あわてずに、ここで改めて "1:1(暗示的)" を選び直してく
ださい。
▼ 次に、[フィールドの追加] ボタンを押します。
▼ Field と表示されます。このままでもいいですが、"ID" にしました。
▼ 次に、「フィールドタイプ:」から、「数値処理」を選びます。
▼「スクリプトの編集...」ボタンを押します。
▼「挿入」>「フィールド」を選びます。
▼ Internal, ElemNumをクリックし、[挿入] ボタンを押します。[閉じ
る] ボタンで閉じます。
▼ [OK] ボタンで、「クエリエディタ」ウィンドウを閉じます。
▼ [OK] ボタンで閉じます。
ここまでの操作...
http://www.opengis.co.jp/files/SC1007/SC1007.html
▽ ポリゴンの行に "POLY" というテーブルが出来ました。開くと、1, 2,
3 という3つのレコードが出来ています。フィールド名が青いのは、
「計算フィールド」であることを表しています。このままでは、ポリゴ
ンのElemNumが変わったら、一緒に変ってしまいますので、固定化を行い
ます。
▼ 固定化するフィールドをクリックします。
▼「フィールド」>「固定化する...」を選びます。
▼「選択された計算フィールドを固定化します」というウィンドウが出
ます。[はい] を押します。
▽ フィールドが,通常の黒に変わり、固定化されたことを示します。
ここまでの操作...
http://www.opengis.co.jp/files/SC1010/SC1010.html
以上で、ポリゴンの識別コード用テーブルの作成が完了です。
Step2.識別コードを集計テーブルに追加する
計算フィールドを使って、集計テーブル(ここではCLS_MAXLIKE)に識別コ
ードを追加します。
▼ 集計結果のテーブルを表示します。
▼「テーブル」>「定義の編集」を選びます。
▼ メッセージウィンドウが出ます。[OK]ボタンを押します。
▼「テーブル定義」ウィンドウが出ます。
▼ [フィールドの追加]ボタンを押して、新規にフィールドを作ります。
分かりやすくするため、"ID " と変えます。
▼ フィールドを一番上(表では左端に表示)にしたければ、[フィールド
を上に移動] ボタンを押します。
▼「フィールドタイプ:」から、「数値処理」を選びます。
▼「スクリプトの編集...」ボタンを押し、"POLY", "ID" を選択します。
以下、省略します。「アタッチするタイプ」は、そのままでいいです。
アニメーションによる操作...
http://www.opengis.co.jp/files/SC1018/SC1018.html
桁数の調整や固定化は、フィールドの上での右クリックでも選べます。
Step3.識別コードをPOLYHISTOテーブルに追加する
同様の操作です。
アニメーションによる操作...
http://www.opengis.co.jp/files/SC1019/SC1019.html
「アタッチするタイプ」は、そのままです。
・・
ポリゴンの識別コードを追加したテーブルを外部ファイルに保存してみ
ます。
▼「テーブル」>「別名保存...」を選び、
▼ フォーマットは、とりあえず”dBASE III”にします。
▼ エクセルで開きます。
・・・
来週は...
POLYHISTOテーブルは、1つのポリゴンに複数のレコードが付いていて
、各々が各セル値に対するカウント数を表しています。来週は、計算フ
ィールドを使って、複数レコードにアクセスする方法について紹介しま
す。
□■Tips□■
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大きなベクタデータの編集を行う際、「空間データエディタ」ウィンド
ウの「レイヤ」>「プロパティ」メニューで、[標準属性テーブルのメン
テンス]ボタンをオフにします。こうすると、既存のPOLYSTATSや
LINESTATSなどの統計テーブルを削除しますので、ポリゴンの面積計算に
かかる負荷を軽減できます。Areaの計算をしない分、バリデートの処理
時間も短くなります。
必要なときは、このメニューを再度開いて、このオプションをオンにし
ます。
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◆◇ ご 案 内 ◆◇
..................................................................
TNTmips V7.1 RV(リリースバージョン)は、6月末にマイクロイメージ社
のウェブサイトからダウンロードが開始される予定です
先々週くらいからFAXで、V7.1へのバージョンアップの案内がマイクロ
イメージ社から各ユーザ様に届いています。内容について、ご不明の点
がございましたら、ご遠慮なく弊社までお問い合わせください。
内容は、V7.1の新機能紹介(現在翻訳中)とPro Forma Invoice(プロフォ
ーマ・インボイス;見積書)です。
見積書は、V7.0からV7.1へのバージョンアップは$600、V7.1/7.2の年2
回分のバージョンアップは$1,000と記されていると思います。クレジッ
トカードでもお支払いができますし、弊社経由でもご注文を承っており
ます。弊社経由の場合、130円(通常レートの+20円増し)掛け + 5%消
費税の金額になります。
メールあて先: info@opengis.co.jp 輪座まで
電話: (03)3623-2851
FAX : (03)3623-3025
..................................................................
今週の話題 / メーリングリスト
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特にありませんでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
メーリングリストに参加されたい方は、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
ユーザーさまの間での情報交換の場として
利用されています。
■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■
現在の ver7.0 の価格は
・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)
ご不明の点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
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困ったときの問題解決フローチャート
▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」
STEP1 「ウェブ検索テクニック」
▽オープンGIS検索システム
http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
▽メールマガジン検索システム
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
▽マイクロイメージ検索サイト
http://www.microimages.com/search/
▽Google 検索
http://www.google.co.jp/
とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
- や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
を使いこなすと、便利です!
STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]
STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
http://www.microimages.com/didyouknow/
▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
http://www.microimages.com/refman/
STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
メーリングリストに参加されたい方は、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。
STEP5「テクニカルサポート」
テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス
############# このメールマガジンの配信について ################
このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。
基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。
1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。
また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。
メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。
転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。
テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 50MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...
============ おことわり =============
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TNTmipsに関わる新しいニュースを、
毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。
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