Subject: [ts-mag:00143] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 135号】 Date: Mon, 02 Feb 2004 03:48:15 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2004/1/30 Keywords: OpenGIS,TNTmips,PanSharpen,RGBI,Georeference,Search オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第135号「 パ ン シ ャ ー プ ン 画 像 の 作 り 方 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS よく「イコノスが1m解像度」などと言いますと、カラー画像としても、 1m解像度があるかのように錯覚してしまいますが、実際は3mです。 モノクロの画像(パンクロ)だけが空間解像度1mなのです。 でもでも、カラーの1m解像度画像を見たことがあるよ! という方もいらっしゃると思います。それは、実は3mの粗いカラー画像 と1mの細かいパンクロ画像を組み合わせて合成した擬似高解像度カラー 画像です。専門用語で「パンシャープン画像」とも呼びます。 今週は、TNTmips で「粗いカラー画像」と「細かいモノクロ画像」を組 み合わせて「パンシャープン画像」を作成する方法を2つご紹介いたしま しょう。 ● 2つの方法の違いは、予めリサンプリング処理をするかしないか、という 点です。パンクロ画像に合わせて、すべてのラスタにリサンプリング処理 を行っておけば、あとは簡単にパンシャープン画像を合成できます。が、 その準備は少し面倒です。 一方で、リサンプリング処理を行っていない 画像同士を直接合成すると、その処理速度はかなりの能力を必要とします。 場合に応じて、テクニックを使い分けると便利ですね。 (1) RGBI 表示によるパンシャープン合成 RGBI とはそれぞれ、R: 赤(Red)、G: 赤(Green)、B: 青(Blue)、I: 強度 (Intensity)を意味します。つまり、イコノスの場合、3mのカラーバンド を R,G,B にそれぞれ割り当てます。そして、パンクロ画像を I に割り当 てるのです。具体的にご紹介いたしましょう。 ▽まず、カラー画像をリサンプリングして、パンクロ画像と同じライン数 カラム数、ピクセルサイズに統一しておきます。 ([解析処理]-[ラスタ]-[リサンプリング]-[自動...]にて実行) ▽次に、[表示]-[空間データ...] [2次元グループの新規作成] を起動 ▽<グループ コントロール> ウィンドウにて、[ラスタレイヤの追加]- [RGBI レイヤをすぐ追加...]を選択します。 ▽Red,Green,Blue にはカラーバンド画像を割り当てます。Intensity に は、パンクロ画像を割り当てます。 ■[OK]ボタンを押しますと、パンシャープン画像が描画されます。 (2) ジオフォーミュラによるパンシャープン合成 今度は、リサンプリングが必要のない方法です。機能としてはジオフォー ミュラという串刺し演算機能を表示ウィンドウの中に組み込み、リアルタ イムで演算し合成します。ですので、それなりの処理能力を持ったマシン でないと、計算時間にかなりの時間がかかってしまいます点ご注意くださ い。 ▽メインメニューより [表示]-[空間データ...] [2次元グループの新規 作成] を起動 ▽<グループコントロール> ウィンドウの [ジオフォーミュラレイヤの追 加] ボタンを押します。 ▽<串刺し演算式レイヤコントロール> ウィンドウメニューより、[フォー ミュラ]-[開く...] を選択 ▽使用するカラーバンドとパンクロ画像をすべて指定。 ▽<串刺し演算式レイヤコントロール> ウィンドウの <オブジェクト> タブ をみると、先ほど指定したラスタが一覧できます。 ▽<スクリプト> タブへ移動して、計算式を入力します。 scale = 3 * パンクロ画像 / ( 赤バンド + 緑バンド + 青バンド ); Output_Red = 赤バンド * scale; Output_Green = 緑バンド * scale; Output_Blue = 青バンド * scale; ▽式が正しいか <プレビュー> タブで自動的に画像が計算されます。 ■最後に [OK] ボタンを押すことで表示ウィンドウに表示します。 ちょっと処理が重いな... と感じられた方は、やはり予めリサンプリング を行って RGBI 表示を行うことをお勧めいたします。 いかがですか、 イコノスのマルチバンド画像とパンクロ画像の組み合わせ クイックバードのマルチバンド画像とパンクロ画像の組み合わせ スポット画像とランドサット画像の組み合わせ アスターの赤外画像と可視画像の組み合わせ どれも重要な組み合わせですね。 今週の新プチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " 今まで、等高線から読み取った値を入力してたんだけど... " " ジオリファレンス機能([編集]-[ジオリファレンス...])で、GCP の入 " 力時にX座標、Y座標だけではなく、Z座標(高さ情報)を入力する場 " 合がありますが、どのように入力されていますか? 便利なのは、 " リファレンス側で、サーフェスレイヤとして、DEMを読み込んでお " く方法。 " " あとはクロスヘアにて、双方の一致する場所を緑十字マークを右クリッ " ク確定後、編集モードに切り替えて [サーフェスからZ値をセット] " ボタンを押すと、DEM から同じ位置の高さ情報を読み取り入力してく " れます。 これで等高線の読み取り作業分がスピードアップですね! " """" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """" New Things 最新情報 ================================================================= = = 検索キーワードを更新しました 【OpenGIS 検索システム】 = http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi = ================================================================= ■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■ 昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を 今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!! 同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、 北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。 詳しい内容はこちらをご覧ください。 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ バグ・トラブル情報 ??? ??? ver6.9 がリリースされましたが、ver6.8 のバグ修正もしばらくは ??? 平行して行うようです。(ver6.8 の最新修正パッチは 28Jan04 付) ??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/68patch.htm ??? ??? ですので、ver6.8 でのバグ報告もご遠慮なくお尋ねください。 ??? もちろん、ver6.9 についてのバグ報告もご遠慮なくお尋ねください。 ??? よろしくお願いいたします。 ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ 今週は特にありませんでした。 ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■ 円高になりましたので、ver6.9 リリースを機に、価格を改定!! 全体的に安くなりました! ・TNTmips シングルライセンス 780,000円(税別・送料別) ・年間バージョンアップ(2回分) 130,000円(税別) ・年間テクニカルサポート 90,000円(税別) 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================